骨肉の荒波

今朝ほどこちらのお方の訃報を得て暗然たる気分となった。

　

北朝鮮拉致被害者である横田めぐみさんのお父上の横田滋さんである。８７歳であった。
以前より被害者家族の高齢化が懸念されており、なかでも健康状態が心配されていた横田さんであったが、ついにお亡くなりになりたいへん残念なことである。ご存命のうちにめぐみさんと再会したかったであろう。ほんと、金一家の連中には腹が立つ。

あいつらは張本人であるが、現政権である安倍ほかの連中の無能にも腹立たしく思う。これだって本当に大切な国家的最優先事項ではなかったのか？まこと横田さんの無念を思う。ご英霊には失礼であるが、横田さんのことをきっかけにこの交渉が進むことを期待したい。横田さん、どうぞ安らかにお眠りください(´；ω；`)ｳｩｩ。

ところでコロナ禍で大いに振り回されている昨今、その陰で国内でなんとも凄惨な事件が頻発しているのを皆さんご存じであろうか。
直近では自称大学生の２３歳の青年が本来狩猟具であるはずのボウガンを使って祖母母伯母弟を撃ちとってうち３人を死なせたとあり驚愕した。ボウガンなるものが命中率の高い殺傷能力のある極めて剣呑な武器であることを改めて知り怖くなった。



どうもかなりの殺意をもってしての凶行とあった。伯母さんなどはわざわざ電話で呼び出しているというから計画性の高い犯行と言われていた。どうすりゃ身内に対するそれだけの殺意が湧くのか想像がつかない。いずれ動機が解明されるであろうが、３人も殺めていればこいつも最高刑になるであろう。

一週間ほど前には３６歳のニートの息子が高齢の両親を刺殺していたし、よそでは父親から暴力の虐待を受けていた高校生の息子が父親を刺殺したとあった。記事では児相はなにしてたんだとあったが、その前に殺された父親が息子に何えおしでかしていたかの方が先じゃないのか？と思ったりした。

福島では無差別殺人が起きていた。なんでも刑務所の服役を終えて出所したての５０歳だかの男がトラックを盗んで無免許で運転し、関係のない人々ふたりをひき殺していた。犯行の動機はなんともう一度ムショに入りたかったからだというではないか！お前死刑宣告されて苦しめ！とマジに怒りが湧いてきた。

他にも幼子を虐待死させていた記事を二件ほど見た。福島の無差別のそれを除いてはみな親やその親そして兄弟あるいは子どもといった身内の殺人ばかりでありなんだか胸が悪くなってきてしまった。

祖母と母親殺した自称大学生に言いたい。おまえはおまえのルーツを殺したんだぞ！、と。虐待されていた高校生もそうだ。殺す前にせめて父親をリンチにかけて虐待の連鎖を解くくらいに収めることはできなかったのか？、と。

幼児虐待死だってそうだ。自身を未来に託すはずの分身を殺してしまったんだぞと言ってやりたい。なんでわが子をかくもゴミ捨てするくらいに粗末に扱うのか不思議である。

かくも凄惨な事件が続くのもこれやはりコロナ禍による影響なのであろうか。日々の生活のなかで心身追い込まれてしまい挙句越えてはいけない一線を越えてしまったという考えもあろうかと思う。であるならばまことにやりきれない話だ。

コロナを相手に「これは戦争だ！」と言う気にはやはりならないが、ひょっとしてこれは天災ではなくやはり人災なのではないかと思ってしまう。そのあたりの線引きはいまもあいまいのままであるが、やっぱり、全世界各地で湧き上がる人間の「業（ごう）」のせいなのかもねえ(-_-;)。やだなあコロナ。

今朝のＮＨＫ「あの人に会いたい」は今年お亡くなりになったこの方であった。

　

歌手の梓みちよさんだ。若き日の「こんにちは赤ちゃん」の大ヒットが後に大きな重荷となり、自身朝まで酒飲む無頼でありながらあの歌からイメージされる清廉なキャラを求められるのが苦痛だったので、一時期あの歌から離れて歌を粗末にしていたとあった。

ベテランになったある日、ロスの日系人の方々の前で歌っていた時に「赤ちゃん」を歌ったところ、お客さん皆が落涙する姿を目の当たりにして瞬時に自身の愚かさに気づき、また成長したとあった。舟木一夫さんも「高校三年生」で同じ境遇を語っていたことを思い出した。大ヒット歌手の懊悩に思いを致した。

上記右の写真はこれまた大ヒットの「ふたりでお酒を」のシーンだ。ステージであぐらをかいて歌う姿が話題を呼んだが、かようなパフォーマンスとは別に歌唱力の高いワイドな歌い手さんであったと思います。みちよさん、おつかれさまでした♡。