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2020年05月13日07:51

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暗算くらいは自分でしなさい。ただし、ポイントはそこではない

■新大久保の“マスク販売戦線”に第三勢力が参戦 「仁義なき戦い」の声も
(しらべぇ - 05月12日 18:21)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=202&from=diary&id=6079411
井原西鶴の作品にこんな話が出てくる。
縁起物の新茄子売りが出てくる季節となった。
1個2文で2個3文であるから、多くの家は割安だということで2個3文で買い求めた。
ケチで有名な主人公はなぜか、1個を2文で買った。
コスト意識の高い主人がなぜと使用人たちが訝っているところに、彼がみんなを集めてコメントした。
「おまえたちは、ケチな私がなぜ割高な茄子を買ったか不思議であろう。初茄子などというのは縁起物であって口にしたという事実があれば十分である。その場で1個あたりの価格を計算しているようでは真のケチとはいえない。出盛りになればもう1文でいくらでも大きくて立派な茄子が買えるのだから、茄子を食いたいのならそのときに買うのが本当の割安というものである」概ねそういう訓戒を述べた、とある。
傑作の多い西鶴の中でも好きな一節のひとつである。
質の低い製品の「1個あたり」を計算すること自体無意味ではなかろうか。
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