18951111 NO3800 　王妃凶変事件後の在香港・閔泳翊の動静

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008_0020_0020　駐韓日本公使館記録 8巻 二. 本省往来信 (2) [王妃凶変事件後の在香港・閔泳翊の動静]
文書題目 (2) [王妃凶変事件（＊殺害事件）後の在香港・閔泳翊の動静]
文書番号 公第七七号
発信日 明治二十八年十一月十一日 ( 1895年 11月 11日 )
発信者 在上海 総領事館事務代理 領事官補 永瀧久吉
受信者 外務次官 原敬

(2) [王妃凶変事件後の在香港・閔泳翊の動静]
公第七七号
本春来当地・上海のフランス租界のコロニ―・ホテルに宿泊中であった閔泳翊（ミンヨンイク）には本国宮中凶変（＊閔妃殺害）の報があったのか日に日に憂鬱に沈み、訪問者がたまたま王妃変死を語るものがある時は落涙し言語を絶つに至った様子がありましたが、どうしたことか、同人は一昨日（十一月九日）当地出帆のフランス国郵船に乗り組み香港に向け出発致しました。もっとも同人が同ホテルのボ―イなどに語った所では、従僕の多くは当地清国旅店に残したのでまもなく帰港するだろう、と聞いているが、その挙動から察すると、急に帰港するとも思えなかったとのことです。
以上御参考のため御通報に及びます。 敬具
明治二十八年十一月十一日
在上海 総領事館事務代理 領事官補 永瀧久吉
外務次官 原敬 (＊殿)



＊閔泳翊（민영익／ミンヨンイク）
「閔妃(ミンビ)の甥(おい)。駐米大使,軍部大臣,内部大臣などを歴任。1905年(明治38)第2次日韓協約(韓国では乙巳(いっし)保護条約という)の締結に際し,国王高宗(コジョン)に破約を奏したがききいれられず,同年(光武9)11月30日自殺した。45歳。」
https://kotobank.jp/word/閔泳煥-1104461