よくある老人と子供の話かと思ったら甘かった、深い森の中で二人の大逃走劇が展開します。そもそも、野生の豚を軽々背負って歩く男は「老人」か?
ブッシュと呼ばれるニュージーランドの広大な森(日本で言えば富士の樹海みたいな感じか)が舞台。太っちょ問題児を里子に迎えたものの、家出してブッシュへ。捜しにブッシュ入ったはずが、いつのまにか児童福祉局及び警察に追われて2人で森の中を逃げ回るはめに・・・。
問題児の少年が、いろいろやらかしてくれるんだが、何かかわいくて憎めない。ずーっと笑わせてくれます。養子になった先のおばさんの優しさにふれて、心が安らいでいく様子にジンとします。でも、オジサン(サム・ニール)の方は相変わらず怖い顔で少年を寄せ付けない。子供にそういう態度をとる?
ジュラシックワールドのグラント博士で有名なサム・ニールが、ここでは人嫌いでいつもしかめっつら、ブッシュでのサバイバルに精通したオヤジを演じます。グラント博士と同一人物とは言われないと分からいくらい。
オジサンの態度に問題はあるものの、愛情深いおばさんのおかげで、太っちょ問題児もこのまま幸せになれるのかなと思ったとたんに急展開。
警官大動員の大捜索となり、逃げ回る二人が出会うブッシュに住まう人々に出会う。世間の騒ぎを知っていてもマイペース。大騒ぎする世間の人々と対照的に、自分たちの感じるままに生きているのが印象的。
監督は、ジョジョ・ラビットのタイカ・ワイティティでした。どおりで、この笑いの感覚は共通してます。
それにしても、、、野生の豚とイノシシ、破壊力の違いを見せつけられました(笑)
サム・ニールはアイルランド出身ということですが、実はニュージーランド育ちと今回、知りました。
タイカ・ワイティティもニュージーランド育ちなので、二人は同郷ですね。
ワイティティの方はマリオの血を引いている模様で、この映画にもマリオ系らしき人が沢山出ています。
誕生日の歌を作り、演奏しながら歌ってくれるおばさん。手作りのバースデーケーキ。おじさんはまだ怖い顔をしています。
児童福祉局の職員。使命に燃えてます。
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