小学校が急な休みになり、
当初、実家の庭でサッカーばかりやっていた子供2人は、
最近はサッカーにも飽きてしまい、
今は実家の庭の植木の中に入って、
植えてある木と、落ちている枝などで部屋のように間取りを作って、
『家』とか『陣地』と言って遊んでいる。
ただ、枝などで囲っているだけで、
屋根も壁もなく、あるのは拾ってきたバケツのイスくらいだが、
それでもずっとやっているので、相当楽しいらしい。
そういえば自分も、小学校の3年くらいから、
友達と秘密基地を作って、そこにマンガ本などを持ち込んで、
狭いスペースで読んだり、話をするのが楽しかった。
いくつか覚えているのは、
鉢花を作っている家の敷地に、
大きな長方形のビニールで包まれた土が山のように積まれていて、
その長方形のものを勝手に持ち上げたり、移動させたりして、
積み方を変えて、中にトンネルのような空洞を作って、
そこに友達数人で入って遊んでいた。
当時小3で、そこに同じ通学班の小6の人もいて、
その人が、「ノストラダムスの大予言」の怖さについて
語っていたのを覚えているし、
ある日、長方形のものが、弟のお腹に落ちてきて、
「苦しい」と弟がもがいているのを見て、本当に焦ったのを覚えている。
その弟の苦しむ姿を見て、長方形のものが怖くなって、
その秘密基地は終わった。
他にも、誰の家の畑か分からないが、
今考えると、売り物だと思われるきれいな形をした植木が密植してある畑があり、
その植木の葉を屋根に見立てて、壁や床を段ボールで作って、
秘密基地を作ったこともあったが、
その畑の持ち主にバレて、親から怒られて終わりになったり、
木の上のスペースを見つけて、木に登って秘密基地のように使っていたが、
友人が木の上から落っこちて、頭から流血したので、
それを機に、終わりになった秘密基地もあった。
どこかに秘密基地に適した場所はないかと、
小学生のころは常に探していたような気がする。
そう考えると、子供たちが今作っているあのスッカスカの
枝で囲っただけのスペースも、
その秘密基地遊びと同じようなものだと思え、
楽しそうな姿にも納得できる。
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