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2020年02月12日11:06

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第五福竜丸と伊勢市(三重県)の関係性…第五福竜丸、惨禍語り継ぐ 強力さん伊勢で講演/非核、反戦の象徴 「第五福竜丸の改装は誇り」三重・元造船企業3代目が7日講演

第五福竜丸と伊勢市(三重県)の関係性…
第五福竜丸、惨禍語り継ぐ 強力さん伊勢で講演
2020年2月9日
中日新聞
https://www.chunichi.co.jp/article/mie/20200209/CK2020020902000026.html
米軍の水爆実験で被ばくしたマグロ漁船「第五福竜丸」の改造作業を担当した伊勢市大湊町の強力造船所(現ゴーリキ)の現会長、強力修さん(69)が七日、伊勢市のシンフォニアテクノロジー響ホール伊勢で講演した。

強力さんは、改造作業を担った同社創業者の善次さんの孫。第五福竜丸が被ばくした経緯や、乗組員らが受けた被害などについて説明した。改造するために大湊にえい航されてきた船の「福竜」の文字を布で隠しながら作業をしたことや、被ばくを恐れた周囲の住民らが会社の門に「作業中止を」「放射能怖い」などのビラを貼り、社員の銭湯の利用を断られたことなど、当時を鮮明に知る関係者から伝え聞いた話を語った。

強力さんは、五年ほど前から県内外の小中学校などで、語り部として活動している。伝え続けることについて「ゴーリキの三代目として、大湊の歴史を語り継ぐ立場。人を殺すような兵器には反対だということを第五福竜丸を通して訴えたい」と述べた。

講演は、国内の非核宣言自治体で構成される「日本非核宣言自治体協議会」が主催する研修会の一環。



非核、反戦の象徴 「第五福竜丸の改装は誇り」
三重・元造船企業3代目が7日講演
2020年2月6日 10時07分
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200206/k00/00m/040/042000c
米国の水爆実験によって被爆したマグロ漁船「第五福竜丸」は、非核や反戦運動の象徴の一つ。被ばくした同船を改装したのは三重県伊勢市の造船業者だった。ヒロシマとナガサキの被爆、そして終戦から今年で75年。7日に日本非核宣言自治体協議会が伊勢市で開催する全国研修会で、改装を請け負った企業の3代目経営者が非核と平和の大切さを訴える講演を行う。

講演するのは、同市大湊町の強力修さん(69)。強力さんは、被ばくした同船の改装を請け負った強力造船所(現ゴーリキ)の創業者、故・善次さんの孫。現在は物流保管機器の製造販売を行う同社の3代目だ。東西冷戦下で起こった第五福竜丸事件の語り部でもある。

第五福竜丸を知らない若者は多い。地元の学校や、同船が永久保存されている「東京都立第五福竜丸展示館」を修学旅行で訪れる小中学生らに強力さんは「みなさんは第五福竜丸という船を知っていますか」と非核・反核、平和の大切さを各地で語り継いでいる。

同社が改装を請け負ったのは被ばくから2年後の56年だった。同社で造船設計を担当していた同市の木村九一さん(87)の肩に手を置き、社員から「大将」と呼ばれていた善次さんが話しかけた。

「被ばくした船の改装の引き受け手がないんやと。ウチでやったろうやないか」。木村さんは「はい。やらしてもらいます」と答えた。マグロ漁船から実習船に改装するための図面を1人で引いた。

「船大工の現場から設計部門に異動しての初仕事だった。尊敬する大将から声をかけてもらい、張り切ったことを覚えています」と当時を振り返る。

当時の社員約110人のうち同船改装を担当したのは約40人。被ばくした同船が同社近くの岸壁に係留されることを嫌がる住民も多かった。これを機に退社した仲間もいた。

社員が出社すると会社の門に「作業をヤメロ」「放射能怖い」「ただちに中止しろ」などの張り紙が張られる日々が続いた。仕事を終えた社員が銭湯を訪れると、先客らは「放射能がうつる」と湯船から逃げ出した。

改装の金型部分を担当した同市の吉岡雄毅さん(85)は「そりゃ、仕事に取りかかるときは嫌やなと思った。でも、大将が男気で引き受けた仕事を、私らがやらんでどうすると思ったね」と語る。同船の放射線汚染はないと国から説明があった。「でも作業中はビニールのカッパやゴーグルにマスクを着用させられた。これは不安やったね」と吉岡さん。

当時幼かった修さんに、そうした記憶はないが、木村さんや吉岡さんらから何度も話を聞いた。

「当時の社員の皆さんが、改装を誇りに思ってくれていることがうれしい。第五福竜丸については今後も語り継いでいきたい。創業者の思いと共に、二度と繰り返してはならない核の被害を若い人たちに語っていきたい」と強力さんは語る。

非核都市宣言を行った全国自治体組織が「日本非核宣言自治体協議会」の名称となって30年。強力さんの講演を含む同協議会の研修会は7日午後3時半からシンフォニアテクノロジー響ホール伊勢(伊勢市岩渕)で開催される。参加無料。

第五福竜丸
1954年3月1日、マーシャル諸島のビキニ環礁で米国が実施した水爆実験によって被ばくした遠洋マグロ漁船。被ばく後は国が買い上げて東京水産大(現東京海洋大)の所有とし、放射能除去を行った後、同大の実習船として伊勢市の強力造船所で改造された。67年には廃船となり、東京都のごみ処分場「夢の島」に廃棄されたが、保存運動によって現在は都立第五福竜丸展示館で永久展示されている。重量約140トン、全長約29メートル、幅5・9メートル、250馬力、速力5ノット。
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