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2019年12月25日00:49

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あんべ 光俊 碧き風のコンチェルト  ~世界の窓へクリスマス

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12月22日、光のページェントでにぎわう仙台であんべさんのクリスマスコンサートがありました。
ピアノ竹田元さんとチェロ篠崎由紀さんのサポートで、格調高く洗練されたアンサンブル演奏で聴く、あんべさんの歌に心洗われました。歌詞の情景が鮮やかに浮かんできて、そのシーンの中に自分が入り込んでるような(例えばセーラのヒロインになったような幻想)、非日常感覚に心酔してました。
この日初めてこのメンバーで披露された「雪の日のひとり言」。
行き場なかった若き日の絶望感が蘇って来るようで、弦楽器の波動が降る雪に自分が浮揚していく感覚を呼び覚まし・・・この沈鬱こそ、恋しく思えるのが不思議です。

終演後、光のページェントが鮮やかに灯り、この煌めきががれきの街にも届きますように。
世界の窓へ、メリークリスマス!

~セットリスト
2019.12.22 仙台市民会館小ホール
00.Overture
01.遠き風の声
02.少年の樹
03.君が好き
04.恋
05.風を感じて
06.仙台で愛ましょう
07.恋するカレン(大滝詠一)
08.父母の夏
09.雪の日のひとり言
10.イーハトーヴの風
11.遠野物語
12.夢の扉
13.Hey BJ
14.一億の夜を越えて
15.ロングラン
E1.セーラ
E2.星の旅
E3.世界の窓へクリスマス
WE.ありがとさよならまた会う日まで
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〇予感〜仙台で逢いましょう♪
このコンサート情報見た時、仙台市民会館と知ってびっくり@@;キャパ、大きいしぃ〜
それと、私が若い頃最後に見たあんべさんのコンサートって、仙台市民会館だったか戦災復興記念館だったんだよね;;あやぁ〜その時のこと思い出したら泣くぅ、絶対アタシ泣くぅ;
83年頃かな、後ろの方の席でステージからは見えてなかったと思いますが、あんべさんが「俺のおふくろは宮守村出身なんだよね」って仰ったので思わず拍手したら、「お?宮守村から来てるなっ!」って応えてくれたあの時の感激、今も忘れてないのよぉ〜。
そのあんべさんと、仙台でまた逢えたこの縁。
うお、こりゃあダメだ、絶対マスカラとか塗ったら終演までにパンダになる悪寒@@;
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〇OH!オバンデス
キャパ広すぎて、大丈夫かしら?と心配してたら、OHバンデスの伝言板のコーナーでコンサートPRを依頼されました。うわ、このデブのオバちゃんいいの?うん、頑張る!年寄りの冷や水、後家の頑張りだー!
ところがその動画見た人、マイミクのMさんのコメントが痛い.
「新宿2丁目のクリスマスイベント帰りの、オカマバーのママとチーママにしか見えませんでした"(-""-)"」
だとおーーー??むかっ(怒り) ま、すごい厚化粧してたからね(−−;)
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でもMさん、新宿2丁目のおかまバーのママ、見たことあるんだね。私はないわ。
って話になったら、A氏真顔で、「オカマバーのママって綺麗な人多いんだよ。」(←行ったことあるんかい?!)
今回はアイメイク薄化粧にしてすっぴんに近くメイクしたら、うを?!よりによって、最前列でしたーー@@;すっぴんもまた怖いオバンです。

〇バカだなあ〜
星の旅で、堰切ったみたいに号泣するHさん。この曲にどんな思い出があるというのでしょう。
私のこの曲の思い出というと、
「バカだな、星になったら夜にしか君と逢えないよ」
正直今聞くと気恥ずかしいけど、劇作家でも思いつかない名台詞ですね。あんべさんのダイアローグセンスには脱帽です。
でもこの部分の思い出というと、80年頃、IBCトップ40で、「星の旅」のシングル盤プレゼントのことでしょうか。当選した方のハガキの文面、今でも鮮明に覚えてます。
『僕は星の旅が大大大大好きで、発売と当時にシングルレコードを買いました。何度も何度も聴いては、感動してます。特に「バカだなあ、星になったら夜にしか君に逢えないよ」ってところがじーんと来ます。ところが最近、レコードの溝に傷がついたみたいで、そこのところに行くと針が飛んでずっと同じ部分をエンドレスで繰り返すのです。
「バカだ、バカだ、バカだ、バカだ、バカだ、バカだ・・・∞」って。
僕はあんべさんに毎日「バカだ」と言われてるみたいで、なんか悲しいです。』
今でもそこを聴くと、思い出し笑いしてしまいます。

〇若さゆえの想像力
盛岡ライブの感想の続きになりますが・・・
少女漫画家が傑作を残すのは、20代の頃が多いんですよね。一番顕著なのは、池田理代子さん、「ベルサイユのばら」「オルフェウスの窓」という壮大な歴史大河ドラマを描いたのは、まだ結婚も妊娠も出産もしたこともなければ、現実の男女関係のどろどろを実体験したことのない文学少女だったからだと私は思います。彼女が官僚との不倫騒動以後、書いた漫画は夢見がちだった頃のダイナミックな想像力は失われ、半径一キロ以内の目に映るものを写実的に描いたものへと変わっていきます。
また有名な話として、バイオレンス漫画を描いていた永井豪。リアル女性を知らないからああいう妄想エログロシーンを描けるとわかった仲間たちが「永井豪の童貞を守る会」を結成したというーー:
文芸体験のみに純化した若い感性が、影響を受けリスペクトした作品に迫っていく勢いのクオリティを持って壮大な物語が生まれることはよくあることで、一方年齢と共に薄汚れた現実に空想の泉が濁ってしまうと、作品のスケールは小さくなってしまうものなのかもしれません。
「ぼんやりとした不安」という言葉を残した芥川龍之介のように、行き詰まっていく作家を知っていたから20代が人生の終焉に思えてしまったこともありました。
でもあんべさんはその作家たちと同じようなスランプを抜けて、還暦過ぎてなおまた、愛と夢に満ちた想像力豊かな作品を世に出しておられます。
未来にに絶望した少女のために生まれた「星の旅」が、今また「いちゃりばちょうでぃ〜おばあの唄」として、歳を経て更にそのテーマは深く掘り下げられていることに気づくと、おばんの私もまだ何か作品論作家論を語れそうな気がして、勇気が湧きます。

〇世界の窓へクリスマス
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受験生たちへ〜♪
長男の中学受験から末っ子の大学受験まで15年間、モーレツお受験ママだった私はなんだか泣けちゃいます。
我が家に子どもがいなくなって、夫と二人だけのクリスマス。寂しいけれど、これが世の言う平凡な人生なのかもしれません。
そしてがれきの街へ。
今年も宮城福島、郷土が被災したことに、あんべさんは心痛めておられました。
「世界全体が幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」
宮沢賢治の残したこの言葉、今夜はあんべさんの「世界の窓へクリスマス」を聴きながら、世界の幸福を祈りたいと思います。
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