今回はオーディオだけではなく映画も紹介しようということで・・・
見たことがある人には詳しい解説は不要だし、見たことがない人にはネタバレになってしまうので、ざっとあらすじだけ・・・
黒人差別の激しいジョージア州で生まれ、フロリダ州のセントオーガスティンで育ったレイは自ら近所の黒人にピアノの教えを請う。
母一人で洗濯婦を生業にしている貧しい家庭に育った彼は、ある日遊んでいて、大きな洗濯バケツに倒れこむ弟を見た。
突然の出来事に何が起こったのか理解出来ず、ただその場に立たずむレイ・・・
その後すぐ、レイは目を患い失明してしまう。
一人でも生きていけるように母はレイを厳しくしつける。
盲学校を経て音楽で生活しようと17歳のレイ・チャールズ・ロビンソンはバスでシアトルに移り、しがない酒場Rocking Chairでナット・キング・コールの曲などを歌う。
同時にヘロインも教えられるがマクソン・トリオとして人気が出る。
目が見えないレイをいいことに給料をピンはねされていたレイは翌年、レコードの話が出て悪徳マネージャーと別れる。「ウソつきは泥棒のはじまり」は母の教えだった。
物語は続くが、この映画で描かれるのは、目が見えていたときの最後の光景が弟の死、というショッキングな出来事によるトラウマ。
盲目の黒人ミュージシャンとして生きていくときの世間の風当たり。
面白半分に吸わされたドラッグの恐ろしさ。
また、持ち前の音楽的才能がずば抜けていたので、周りに群がる人の中にはレイの味方になる人が現れたことは彼を成功に導いた大きな要因だろうと思う。
オーディオマニアの視点で興味深かったのは、弱小アトランティックから大手ABCレコードに移ってから、レコーディングのシーンでエンジニアが最新の8chネルのミキサーが導入されたと自慢しているところ。
メンバーの都合でバックコーラスが抜けた穴をレイ自身がコーラスパートを埋めているシーンがある。
さて、この映画、クリスマスとまったく無関係ではない。
たった6カットではあるがクリスマスのシーンがある
彼自身、子供のときクリスマスとは無縁の生活をしていたと思えるだけに胸にしみるものがある
そんな彼のクリスマスアルバムを紹介しよう。
残念ながらSACDではないし音もよいとはいえないが、この映画を見た後ならそれなりの感慨に浸れるのではないだろうか。
![チャペル](https://img.mixi.net/img/emoji/194.gif)
メリークリスマス
![るんるん](https://img.mixi.net/img/emoji/72.gif)
ログインしてコメントを確認・投稿する