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2019年12月09日13:01

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妄想例

ある雑誌の連載コラム（by江夏さん）を読んでいたら。
今週号はNPBのベストナイン、ゴールデングラブ賞について。その中に、こんな文章があった。

「岡本が選ばれてもよかったかもしれない。（中略）岡本は巨人の4番を務める男である。時代がどう移り変ろうが、巨人の4番はセ・リーグの4番であり、日本の4番である」

江夏氏の趣旨は「その自覚とプライドを持って、一層の奮闘努力を」と励ますこと。しかし、俺は脳内で、直ちにツッコんだ。

「巨人の4番が日本の4番なんて、遅っくれてるー」

もちろん、岡本ないし巨人の4番が全日本の4番打者であっても良い。相応の実績と輝きがあるならば。
また、確かに江夏さんの時代はそうだったかもしれない。ミスターあるいは王さん、実際、氏が必死に戦った相手だし。

時代は変り、今なら「やっぱ鈴木誠也（広島）っしょ。プレミア12でもすごかったし」「おかわり中村か、山川（いずれも西武）だってば」「つーか、筒香（DeNA）じゃね？」等々、人によって違うだろう。喧々諤々。

ところで、4番とは何か。改めて考えてみました。

（1）クリーンアップの中核
（2）ホームランバッター。打点王
（3）チームの顔

など、いろいろある。
野球は9人で行う。DH制の場合ピッチャーは打席に立たないから、9人全員が本職のバッターとなる。その中で4人目の「4番打者」は、前後半でいうと、半分弱の最後の打者。
1番～3番が全員出塁、そこで4番が満塁弾を放っても、4点しか入らない。いや、4点入れば最高だが、試合も人生も、まだまだ続いていくのであった（byゴルゴ13）。

例えばこんなオーダーがあったとする。

1番西川（DH。広島）
2番菊池（セカンド、広島）
3番内川（ファースト、SB）
4番大山（サード、阪神）
5番吉田正（レフト、オリックス）
6番柳田（センター、SB）
7番亀井（ライト、巨人）
8番梅野（キャッチャー、阪神）
9番北條（ショート、阪神）

〝あったとする〝って、これは俺がネトゲーで組んでるオーダーだが。
で、これを3つのユニットに分けたとする。すなわち、

A. 1番西川～3番内川
B. 4番大山～6番柳田
C. 7番亀井～9番北條

それぞれのユニットにおいて、先頭打者ないし次打者が出塁すれば、最後の打者が返せばよい。
むろん、凡退した場合は各ユニットの残りの打者が、一発狙いにせよ出塁にせよ、今でいう「4番」ないし1、2番の仕事を担う。次のユニットへ引き継ぐ。
最初のユニットがコケた場合、あるいはコケなくても、以降のユニットが延々繰り返し。

うねうね続く、あるいは増殖する、これは「毛虫オーダー」「アメーバ戦術」。相手ピッチャーは、さぞ気持ち悪かろう。
ポイントは、ユニットごとに「4番」を置くこと。4番目じゃないけど。
上で言うなら、ユニットAでは内川がそれであり、Bでは柳田。Cなら北條。現実は別として。
で、各ユニット内でのミッションー 1、2番と〝4番〝ーを明確化し、さらにはユニット長を決め、次ユニットとの連携を図る。むろん信賞必罰であるから、評価に反映させる。
ユニット会議なんてやったりして♪

むろん2分割でも良いのだが、こういう考え方をすると、今でいう「4番」※の意味が、ー（3)は別にしてもーずいぶん変わってくるのではないか。
※江夏さん言うところの、あるいは従来の4番。これ5番以降の打者にとって、どんな意味があるのかを逆に考えるといいかも。
※オブジェクト志向プログミングが本件妄想のネタのひとつ。ややこしくなるから、これはまた別途。

こんな思考に基づいてオーダー決めている球団、俺は不勉強だが実際にあるのかも知らん。ただ、「巨人の4番が日本の4番」かどうかはともかく、

「そもそも4番て何だろう」

と。
時代は移り、梨田楽天じゃ例の外人さんーウィーラー？アマダー？ー忘れたけど、強打者を2番に据えて結果出しましたやん。今年の坂本2番@讀賣もそうだけど。
それらがどういう理論によるのかはわからないけど、「昔は4番、今は9番」なんて時代が来ないとも限らない。

音いきます。