mixiユーザー(id:60123525)

Javascript の設定が無効になっているため、一部の機能を利用できません。

詳細はヘルプをご覧ください。

2019年12月06日03:30

315 view

映画「ドクタースリープ」見ました－「シャイニング」の続編ではあるけれど宣伝とは全く違うテイストの映画だった－

映画「ドクタースリープ」を初日の１１月９日に見に行きました。
続編を書くことがあまりないスティーブン・キングが書いた「シャイニング」の続編の映画化です。上がそのチラシで

裏面にもまったく情報がないのですがここにあるようにＴＶ宣伝でも「シャイニング」であの惨劇から生き残った少年ダニーが４０年後に同じシャイニングを持つ少女と連続児童失踪事件の真相を探り、あの呪われたホテルにふたたびたどり着きすべての謎が明かされるといった内容だと言ってたので興味が沸いて見に行きました。
そしたらビックリ。思ってたのと違う！映画でした。

まず、いきなりローズという女が率いる「真の絆」という不老不死の怪物一味が登場しシャイニングを持つ子供をさらって恐怖を与えながら殺してその生気を食べて生きながらえているというまあ事件の真相から始まるのです。続いてダニーが過去のトラウマに悩まされながらホスピスで勤め死を看取るドクタースリープと呼ばれるという。これがタイトルの由来なのですがまあこの部分の印象が薄い！そりゃ謎の怪物たちの悪行の方がインパクトあるわな(笑)。で、もう一人の主人公のシャイニングを持つ少女アブラはかなり後の方に登場しまずローズが彼女の能力を見つけ彼女を狙いダニーを見つけた彼女がコンタクトを取ってくることから３人が絡み合って行きます。
アブラの父親、ダニーの友人を巻き込みながら真の絆と戦い生き残ったアブラとダニーはあの呪われたホテルを決戦の場に選びローズを誘い込むのです。ホテルの霊たちの力を利用しローズを倒します。つまりあのホテルは今回の事件とはまったく関係なく単に最終決戦の場に選ばれただけだという。
勝利したものの霊たちに憑りつかれおかしくなったダニーがアブラに襲いかかります。ここにきて初めて予告編で流れてる映画「シャイニング」を彷彿とさせるシーンが出てくるわけです。
結局ラストはアブラは助かりシャイニングと向き合い前向きに生きていきダニーはかつてのディックのように死んでからもアブラを見守っていく存在になるというものでした。これに関しては作中でダニーにシャイニングについて教えるディックが登場するのですがその場面を見て最後はダニーがこうなるのかなとうっすらと思いましたからね。そしてアブラは常にポジティブで前向きなキャラとして描かれていたので彼女がこのあとダニーと違って前向きに生きていく姿は非常に頼もしかったです。
思っていた内容とは違いましたが映画はおもしろく３時間近くまったく退屈はしませんでした。

パンフレットです。Ａ４横開き４０Ｐです。はっきり言って間違えていると思いますこのパンフ。

今回の映画の内容についてはストーリーとキャラクターの紹介はこれだけです。

半分以上が評論家の前作映画「シャイニング」への論評やスティーブンキングについての話ばかりになっています。それでも監督のインタビューやメイキングからいろんなことがわかってきました。スタンリー・キューブリックの映画「シャイニング」は大ヒットしましたが内容的にスティーブン・キングは気に入らないことを公言していました。だから今回の続編はどういうスタンスで作るのかなと思っていました。だって予告の映像なんてどう見ても映画「シャイニング」ですからね。双子の服の色とか霊のキャラクターとか・・・
監督は映画「シャイニング」にも原作にもリスペクトしてうまくそれらを合わせて続編としたらしくスティーブン・キングもそれを気に入ってるみたいでした。まあ、キューブリックが亡くなってるので落としどころはそうなんでしょうね(笑)。

5 0