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2019年11月27日05:35

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政治参加してますか?

NHKの朝ドラ「スカーレット」では主人公の喜美子が火鉢の絵付師として勤める製陶会社が転換期を迎えており時代は陶器の大型火鉢から石油ストーブに変わろうとしていた。昭和34年の頃である。

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物語は今後喜美子の仕事の命脈が問われることとなり注目である。
火鉢で思い出すのが僕が小さい頃の実家のことだ。昭和41年生まれの僕が幼少時にはまだ我が家にこんな代物が茶の間の隅にどでんと鎮座していた。

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練炭火鉢である。実家のは薄暗い深緑色をしておりそれが茶の間で威張りを利かせていたので子供心にこいつなんだ!?と思っていた。これにミシンのボビンのような形状をした練炭をかましてマッチで火をつけた新聞紙のよじり紙で点火するのを母が早朝の日課としておりご苦労さんと思ったものだった。

なれどこいつ図体がデカいわりにはちっとも暖まらないため隙間だらけの部屋もなかなか暖まらず難儀な代物であった。いつのまにかあれはどこかに追いやられてしまい石油ストーブに代わっていた。いまとなってはあの効率の悪い「逸品」が妙に懐かしいのは時代に逆行したい僕のさがであろうか。

先週読んだA日新聞のオピニオン欄からおなじみ高橋純子編集委員の「多事奏論」について興味を持った。タイトルが「政治と想像力 『当事者』に頼るだけですか?」とあり市民の政治参加への鼓舞であった。

記事の冒頭からぐいとひかれた。こうである。

「政治で一票を投じる。その際、自分が誰に入れるかを投票所の係員に申告しなければならないとしたら、どうだろう。考えられない?そんなの民主国家じゃない?ですよね。しかしこの国には、それを与儀なくされている人たちがいる」。

ここでいうその人たちは投票用紙に自分で字を書き込むことが難しい人でありとくだんこの記事ではある障害者の男性である。その人は大阪在住の中田泰博さん47歳であり、一昨年に国を相手に裁判を起こした。

曰く、代筆者を投票所の係員に限定しているのは、憲法が保障する「投票の秘密」の侵害にあたるとのことである。言われてみればもっともだと思い、それまで無知だったこのことを僕は知るやかような事態にある現在の選挙法をほったらかしにしている為政者たちに腹が立った。

「秘密投票」の意義とは?も質問に対して中田さんはこう答えていた。

「投票の内容を、言いたくない人に言わずに投票できることだと思います」。

そして「投票は民主主義の根幹」とも訴えておりああそうして苦しんでいる方々のいるkとを知り得て高橋委員に感謝したし反省もした。

そこで期待を寄せられるのがれいわ新選組の2人の参院議員である。ご存じのとおりあのお二方は重度の障害者だ。そして高橋さん彼女はこう続けていた。

「多様性の尊重は民主主義の基盤だ。様々な背景を持つ人が国政を担えば、議論の幅が広がり、似た境遇の人たちへの前向きなメッセージになり素晴らしいことだ。」。

そして指摘する。国会議員は「全国民の代表」だ。れいわの議員の登場は、これまでの代表がいかに代表たりえていなかったかを突き付けるのであり、「当事者」の頑張りに寄りかかっているだけでは問題は解決しない、と。そうして現政権をこんなふうに風刺していた。

「(前略)桜を見ながら大事な想像力を細らせている議員を叱咤し、全国民の代表にふさわしい仕事をさせる。それは、主権者が果たすべき重要な役割である。私たちは、私たちの『身の丈』に合う政治しか手にしえないーーーつまり『身の丈』を伸ばせば、より豊かな政治を手に出来る。政治は変えられる、のだ。」。

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まったく同感に思った。そしてそれをすっかり忘れていたというか目を背けていた自身をちと恥じた。冒頭の中田さんは取材に対してこうも言っていた。

政治に関心をもったきっかけは?の問いに、

「幼少期に毎日のようにニュースやドキュメンタリーを見て、生活は政治だ、でも、政治は障害者のことを無視していると気づいたからです」。

としており、ここでも政治における当事者意識の必要性が訴えられていた。
今朝の朝刊からでもニュースからでもいい。当事者意識をもっていいことはいい。いやなことにはいやだなあと思いそれを民意として政治に響かせられるようにしたいものである。高橋さんはおっしゃった。それはできる、と。そう信じたい。一曲。



こないだ買ってきたU2ばかり聴いてます。
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