ミスチル歌詞分析｢優しい歌｣
１番
誰かが救いの手を 君に差し出している
だけど今はそれに 気付けずにいるんだろう
しらけムードの僕等は 胸の中の洞窟に
住みつく魔物と 対峙していけるかな
一吹きで消えそうな 儚い願い
言いかけて 飲み込んで 恥ずかしくなる
魂の歌 くすぶってた 照れ隠しの裏に忍ばせた
確信犯の声
２番
出口の無い自問自答 何度繰り返しても
やっぱり僕は 僕でしかないなら
どちらに転んだとしても それはやはり僕だろう
このスニーカーのヒモを結んだなら さぁ行こう
簡単に平伏した あの日の誓い
思い出して歯痒くて 思わず叫ぶ
後悔の歌 甘えていた 鏡の中の男に今
復讐を誓う
３番
群衆の中に立って 空を見れば
大切な物に気付いて 狂おしくなる
優しい歌 忘れていた 誰かの為に
小さな火をくべるよな
愛する喜びに 満ちあふれた歌
□売り上げ的にも認知度は決して高くないため歌詞をよく考えることは少ない歌かもしれません。ファンの間でも解釈の分かれ、当初は�，�優勢でしたが、私は�△世隼廚辰討い泙后�もちろん断定するつもりはありません！如何ようにでも解釈できるところがミスチルの深さであり、多くの人から共感を得る理由の一つですので！
�，里舛紡臉擇気傍ど佞�後悔すらしながら、元妻とその愛娘(優歌ちゃん、当時７歳)に送る歌。 優しい歌→優歌
�▲屮譽ぅ�して世間から注目されてプライベートもなくなり嫌になって活動を休止していたが、その期間に改めて大切なものに気付き、新しい一歩を踏み出す歌。
□�´△竜掴世話屬い箸い董△泙魂椎柔�の高いところからいきましょう☆
□登場人物の確認
誰かが救いの手を 君に差し出している
だけど今はそれに 気付けずにいるんだろう
■君＝昔の自分
■救いの手に気付けない当時の自分を、第三者的視点で振り返ってみる。ミスチルのよく使う視点を変える表現です。
■鏡の中の男に復讐を誓う＝鏡や窓に映る自分を見て過去の自分を思い出している状況でしょう。イノセントワールドの歌詞に｢窓にうつる哀れな男｣とありました。売れないときからイノセントワールドで売れた時にかけての自分の行動への後悔の念でしょう。
□１番は過去、２番は過去から現在、３番は現在から未来へとつながる歌
そう推測できる箇所→
１番｢救いの手に気付けずにいる｣｢くすぶってた｣
２番｢このスニーカーのヒモを結んだなら さぁ行こう｣｢思い出して歯痒くて｣｢後悔の歌 甘えていた 鏡の中の男に今復讐を誓う｣
３番｢群衆の中に立って 空を見れば 大切な物に気付いて 狂おしくなる｣｢優しい歌 忘れていた｣
□二者択一で迷う自分、どちらを選んでもその選択を受け入れて生きていかなければならない
｢出口の無い自問自答 何度繰り返しても
やっぱり僕は 僕でしかないなら｣
□□いよいよ�´△慮‘い任后�
□�，覆藺臑亮，里茲Δ砲覆襪�なと思います。
しらけムードの僕等■＝自分と元妻
胸の中の洞窟に住みつく魔物と 対峙していけるかな■＝これから受ける世間からの非難と戦っていけるか
一吹きで消えそうな 儚い願い
言いかけて 飲み込んで 恥ずかしくなる
■＝出会ったときに言った大切にするよって言葉、もう一度言えるような状態ではない
魂の歌 くすぶってた 照れ隠しの裏に忍ばせた
確信犯の声
■＝？
２番
どちらに転んだとしても＝新しい女性(吉野さん)、元妻と愛娘、どちらを選んだとしても
簡単に平伏した あの日の誓い
思い出して歯痒くて 思わず叫ぶ
■＝大切にするって言ったあの日の誓い
後悔の歌 甘えていた 鏡の中の男に今
復讐を誓う
■＝大切な愛娘を選ばなかったあのときの自分への後悔
３番
群衆の中に立って 空を見れば
大切な物に気付いて 狂おしくなる
■＝群衆つまり日常のある場面でフッと我に立ち返ってみると、大切なものが何かに気付いた。それは‥次に出てくる優花ちゃん
優しい歌 忘れていた 誰かの為に
小さな火をくべるよな
愛する喜びに 満ちあふれた歌
□次は�△任后�私はこちらかなと思います。歌詞に入る前に当時のミスチルと桜井さんの状況を振り返ってみると…
・クロスロード、イノセントワールドが大ヒットして世間から注目
・元妻との不仲→離婚調停の時期
・うたばんでプライベートをファンに見られたくないから、テレビやプロモとは違う髪型や服装にしていると発言(今では考えられませんが当時はプライベートでもいろいろあって一人になりたかったのでしょう)
・その後深海に収録されるような、暗めの内省的な曲が増える
・活動休止
□そんな状況を考えると、売れて注目されるのが嫌だったが、自分と向き合って考えると、大切なもの＝ファンの存在に気づく歌のように思えてなりません。
その解釈で歌詞を見ていきましょう♪
誰かが救いの手を 君に差し出している
だけど今はそれに 気付けずにいるんだろう
しらけムードの僕等は ■＝注目されたくなくてファンからも遠ざかりたいしらけムードのミスチル自身
胸の中の洞窟に
住みつく魔物と 対峙していけるかな
■＝注目される存在なのに注目されたくないってわがままな葛藤と戦っていけるかな
あるいは、プライベートでのゴタゴタがあるなかやっていけるかな
一吹きで消えそうな 儚い願い
言いかけて 飲み込んで 恥ずかしくなる
■＝ビッグになりたいって当初は思ってた、あの日の気持ち。今では口にも出せない。
魂の歌 くすぶってた 照れ隠しの裏に忍ばせた
確信犯の声
■＝くすぶってた時にもっていたその願いを、売れた今では隠している。
■＝確信犯…それが（罪になるにせよ）正しい事だと確信して行う犯罪。
→売れたかったという昔の願いは隠して、ファンから遠ざかることが今正しいんだと思っている。
２番
出口の無い自問自答 何度繰り返しても
やっぱり僕は 僕でしかないなら
■＝迷っても自分が選んだ方を信じるしかない
どちらに転んだとしても それはやはり僕だろう
このスニーカーのヒモを結んだなら さぁ行こう
■＝どちらに…ファンから遠ざかることを選んでも、遠ざからずやっていく方を選んでも
簡単に平伏した あの日の誓い
思い出して歯痒くて 思わず叫ぶ
■＝ビッグになろうってメンバーみんなで誓ったあの日の誓い。自分のわがままであっさり消えようとしていることが、歯痒い
後悔の歌 甘えていた 鏡の中の男に今
復讐を誓う
■＝売れた自分は何をしてもいいと(ファンから離れて一人になりたいと)甘えていた。そのときの自分に打ち勝ちたい。
３番
群衆の中に立って 空を見れば
大切な物に気付いて 狂おしくなる
■＝群衆の中＝日常あるいはライブをしている時の自分をもう一度思い出してみると、ファンのおかげで自分がいることに気づく
優しい歌 忘れていた 誰かの為に
小さな火をくべるよな
愛する喜びに 満ちあふれた歌
■＝ファンの中には当時７歳だった優歌ちゃんを思い出させるような子もいたのか、あるいは日常の路上で娘と似た年格好の子がミスチルの歌を口ずさんでいたのか。そのおかげで、忘れていたファンの大切さを思い出した。
そういうファンのためにやっていくと新たなスタートを切る決意を固めた歌。
ミスチルの中で最も短いナンバー。気持ちの変化を軽快に歌い上げ、過去の自分を反省し、未来に向かって一歩を踏み出す歌。
ログインしてコメントを確認・投稿する