mixiユーザー(id:1005474)

2019年11月11日16:20

167 view

八村塁のNBAデビュー戦から8試合目までの全記録

◆NBA公式戦デビュー戦・2019年11月23日◆

NBAウィザーズからドラフト1巡目指名された八村塁(21)が敵地ダラスで行われたマーベリックスとの開幕戦でデビュー。
日本人で初めて先発メンバーに名を連ね、14得点10リバウンドを記録する「ダブルダブル」を達成した。試合は100―108で敗れたが、2019年11月23日、日本バスケットボール界に新たな歴史を刻んだ。

歴史的な瞬間だった。NBAの開幕戦の先発メンバーとして、日本人の名前が初めてコールされた。「ルイ・ハチムラ」。ついに夢舞台に立った八村は、いきなり巨大な2人を翻弄(ほんろう)した。試合開始2分36秒。左サイドでビールからのロングパスを受け、ゴール下に進入。2メートル21のポルジンギス、2メートル8のクレバーに囲まれたが、フェイクでかわして初得点を挙げた。

田臥、渡辺に続き日本人3人目のNBAプレーヤーとなったが、先発は日本人選手通算20試合目で初。14得点10リバウンドはともに日本人最多記録だ。チームは8点差で敗れたものの、「ダブルダブル」も達成し「試合に負けてしまったが、自分の人生で最も素晴らしい瞬間だった。そこそこの仕事はできた」と充実感をにじませた。

 3本の3点シュートを全て失敗するなど課題も残したが、保持していたボールを失うターンオーバーは20分以上出場した自チームの中で唯一なかった。上々のデビューに、ブルックス監督も「思った通りの出来」と高評価。「これを続けないといけない。彼が良くなることをサポートするのが我々の役目だ」と全面支援を約束した。

八村は「初めの試合はだいたい緊張する」と、宮城・明成高や米ゴンザガ大の初陣は緊張で納得いくプレーができなかった。だが「今回は練習通りに良い感じで試合に入れた」と冷静にプレー。この日午前の最終調整後には報道陣に囲まれたタイミングで、30歳のトーマスから「新人は皆の分を片づけて」とバスケットシューズを3足手渡された。用具係のような扱いは、若手をイジるジョーク。ドラフト1巡目新人をリラックスさせようとするベテランの気遣いにも助けられた。

04年の田臥勇太(サンズ)、昨季の渡辺雄太(グリズリーズ)は初陣を大勝で飾っており、八村は続けなかった。数字は残したが、黒星発進に満足はしていない。次戦は中1日で敵地でのサンダー戦。「足りないところはいっぱいあったのでビデオを見て反省して次の試合に生かしたい。すぐに試合が来る」。歴史的なNBAデビューも通過点。次こそ初勝利をもぎ取る。

 ◆ダブルダブル 得点、リバウンド、アシスト、スチール、ブロックショットのうち2部門で2桁の数字を記録すること。得点とリバウンド、得点とアシストなどが多い。3部門で2桁だと「トリプルダブル」、4部門だと「クアドルプルダブル」。昨季はアンドレ・ドラモンド(ピストンズ)が最多69回のダブルダブルを記録している。八村のダブルダブルは日本人初。また、14得点は昨季、グリズリーズの渡辺雄太がマークした10点(19年2月7日サンダー戦)を上回り、日本人最多を更新した。

 ◆八村 塁(はちむら・るい)1998年(平10)2月8日生まれ、富山県出身の21歳。ベナン人の父と日本人の母を持つ。富山・奥田中時代にバスケットボールを始め、宮城・明成高で全国高校選抜優勝大会3連覇を達成。U―17世界選手権で得点王に輝き、米ゴンザガ大へ進学。18〜19年シーズンに全米大学選手権8強に導くと、6月のドラフトでは1巡目9位の高評価でウィザーズに指名された。19年W杯日本代表。ポジションはフォワード。2メートル3、104キロ。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆2試合目◆

10月25日午後7時(日本時間10月26日午前9時)から敵地でサンダーと対戦した。
開幕戦で「ダブルダブル」の鮮烈デビューを果たした八村塁(21)が、第2戦となる敵地オークランドシティーのサンダー戦でも躍動した。自己最多19点を挙げ、チームの今季初勝利に貢献。「(中心選手の)ビールが調子が悪かったのかで、自分が積極的に行くことを心掛けた」と胸を張った。

この日の初得点は試合開始から2分近くが経過した第1クオーター(Q)残り10分15秒、ゴール下にドリブルで切れ込みレイアップシュートを成功させた。同残り4分53秒には、振り向きざまのジャンプシュートを決めるなど、12分間フルに出場した。

第2Qは残り約6分から登場。NBA初アシストを記録し、さらには2点シュートを3本成功。前半だけで10得点を挙げた。

第3Qでも開始早々にバスケットカウントを奪い、NBA初フリースローも成功。さらに残り6分45秒には後方にステップしながらの巧みなシュートで、開幕戦を上回る15得点目を奪った。第4Qでは残り8分からコートに戻ると、同点の残り4分9秒に勝ち越しの2点シュート。さらにはフリースローを2本成功させて突き放し、「大学時代から、試合の最後に活躍できる選手になるよう言われていた。そういうところ意識した」。

この日チーム最長34分39秒間出場し、19得点、5リバウンド。デビューから2試合連続ダブルダブルこそならなかったが、チームの今季初勝利に大きく貢献した。

翌日にはサンアントニオでスパーズ戦と、敵地での試合が続くが、八村は「楽しみです。(疲れは)なんとかします」と頼もしかった。

◆3試合目◆

10月26日(日本時間27日)にAT&Tセンターで行なわれたワシントン・ウィザーズ対サンアントニオ・スパーズの一戦は、第4クォーター残り5.5秒にデマー・デローザンが決めたドライビングフィンガーロールレイアップが決勝点となり、スパーズが124-122で勝利した。先発出場したウィザーズの八村塁は、37分58秒プレイし、16得点、8リバウンド、3アシスト、1スティール、1ブロックを記録した。

八村は、フィールドゴール14本中8本(成功率57.1%)を成功させた。試合後には、次のようにコメントしている。


試合前にウィザーズがスパーズとのホームゲームに(この20年間)勝ったことがないと聞いたので、それほど難しい試合なんだなと思って挑んだ。ゲームの内容としては僕らとしても良い感じでもっていけて、最後も粘りを見せられたんですけど、最後はやっぱり一歩のところで足りなかったなと思います」。

「少しずつチームにフィットしてきていると感じています。と言ってもまだ最初の3試合なので、これからが大事。これからチームで良いケミストリーを作っていけたらと思います」。

また、NBA公式戦で初めてダンクシュートを決めた。3戦連続で先発の八村が、敵地で堂々とした戦いぶりを見せた。

 「最後は一歩足りなかったけど、少しずつチームにフィットしてきていると感じています」

 2点差の惜敗を悔やみつつ、手応えも得た。

 プレーオフ常連の強豪を追い詰めた原動力だ。試合開始14秒に右手で1本目のダンク。チームは一時、2桁リードされたが、八村にボールが渡り始めると追い上げを開始した。前半終了前に2本目のダンクを決めた八村は、第3クオーターにはリバウンドを空中でつかみ、そのままたたき込む、豪快な「プットバックダンク」も決めた。「(前が)空いていたので、飛び込んでダンクした」と笑みを浮かべた。

 経験と実力を備えた大型選手がそろうスパーズを相手に、ゴール下で力強さを発揮。「チームを助けられるようになってきている」と自賛した。

 「これからが大事。いいケミストリー(化学反応)を作っていけたら」。

開幕2連勝のスパーズ(2勝0敗)は、ラマーカス・オルドリッジが27得点、9リバウンド、デローザンが26得点、デジャンテ・マレーが19得点、10リバウンド、ブリン・フォーブスが16得点、デリック・ホワイトが10得点、ルディ・ゲイが8得点、9リバウンドで勝利に貢献した。

敗れたウィザーズ(1勝2敗)は、八村のほか、ブラッドリー・ビールが25得点、11アシスト、デイビス・ベルターンスが5本の3Pを全て沈めて23得点、イシュ・スミスが19得点、アイザイア・トーマスが復帰戦で16得点だった。

◆4試合目◆

10月30日(日本時間10月31日)の本拠地開幕戦ロケッツ戦にスタメン出場し、自己最多を更新する23得点をマーク。4試合連続2桁得点を達成し、インパクトを残し、本拠地デビューを飾った。

ロケッツのジェームズ・ハーデンが59得点、9アシストの活躍で、ロケッツが159-158で激戦を制した。ホームデビューとなったウィザーズの八村塁は、23得点、5リバウンドを記録した。

八村は試合後に「すごい悔しい負け方で、良い試合だったんですけど、僕のオフェンスとかリバウンドとかディフェンスのところでできることがあったんじゃないかなと思い、悔しい戦いになりました」と話した。

「オフェンスは気持ち良い形でできたのですが、ディフェンスの部分で凄い甘い部分があったので、そこはチームとしても僕としても直していかないといけないなと思います」。

ロケッツ(3勝1敗)はハーデンのほかにウェストブルックが17得点、12アシスト、10リバウンド、ダニュエル・ハウスJr.が16得点、7リバウンドと活躍した。

開幕から4試合連続で先発に名を連ねた八村は、3−10で迎えた第1クォーター開始4分10秒にホーム初得点をマークし、直後にもジャンプショットを成功。同5分29秒のドライブはクリント・カペラにブロックされたものの、フリースロー、レイアップも決めて最初の12分間で8得点1リバウンドを挙げた。

追いかける時間が続く中、八村は第2クォーター開始2分25秒にブラッドリー・ビールのアシストから自身初の3ポイントを成功。残り6分19秒にはPJ・タッカー相手にターンアラウンドフェイダウェイを沈めるなど躍動すると、チームは終了間際にビールがブザービーターを決めて1点リードで試合を折り返した。

第3クォーターは開始2分53秒に2本目の3ポイントを突き刺し、直後にターンアラウンドフェイダウェイ。同4分50秒にも3ポイントを沈め、得点を今季最多21点にまで乗せた。

 試合は117−111とハイスコアで最終クォーターに突入。ビールやアイザイア・トーマス、デイビス・ベルターンスの要所での3ポイント、トーマス・ブライアントのバスケットカウントなどもあったものの、ジェームズ・ハーデンやラッセル・ウェストブルックの爆発を止めることができず、ウィザーズが最終スコア158−159で敗戦を喫した。
八村は35分の出場で23得点5リバウンドをマークした。

★また、試合前にもう一つの笑撃を残していた。ハロウィンにちなみ、ガイコツのコスプレ姿で会場入り。実際の様子をウィザーズが公開すると「とても面白い8ムラ」「紛れもなく史上最高」とハートを鷲掴みにしている。

八村が装いでファンを魅了した。会場の廊下を歩く一人の大男。全身黒のタイツをまとい、そこにはガイコツのイラストがあしらわれ、顔も同様にガイコツの覆面を着用。この日、ワールドシリーズ最終戦だった同じワシントンを拠点に置くナショナルズのユニホームとキャップをなぜか被り、颯爽と歩いている。

 顔こそ披露されていないが、これが八村だった。ウィザーズ公式インスタグラムが公開すると、ファンも大喜び。「この男が大好きだ」「ルイはリーグで1番のナイスガイさ」「とても面白い8ムラ」「紛れもなく史上最高」「なんてヤツだ!」「可愛すぎる!」とコメントが続々とつけられ、大反響だった。

 試合では自己最多23得点をマークし、新人とは思えないプレーを発揮した八村。コート内外で日ごとに存在感を増す背番号8の活躍がさらに楽しみだ。

ワシントンウィザーズのアイザイアトーマスがチームメートの八村塁について言及した。
公式Twitterに投稿された動画を通じて「塁は優れている。バスケをよく理解している。あとはもっと学ぶこと。NBAのスタイルに慣れれば、すごく特別な選手になれると思う。バスケIQも高い、スターになるポテンシャルがある」と絶賛。また、人柄についても「すごく謙虚な子だ」と好印象を抱いている。

 ルーキーの雑用係の仕事ぶりについて聞かれると「ご飯係をちゃんとやっている、もっと仕事を増やさないと、反抗しないしいい子だよ」と笑顔。アドバイスをしているかについては「彼はアドバイスを求めてこない、彼がうまくくなりたいと思った時に聞いてくるだろう」と期待を寄せた。

◆5試合目◆

11月3日、ワシントン・ウィザーズの八村塁がキャピタル・ワン・アリーナで行われたミネソタ・ティンバーウルブズ戦に出場した。

 5試合連続先発出場の八村は、試合開始4分55秒にジャンプショットで初得点をマーク。しかし、第1クォーターはフィールドゴール6本中1本の成功にとどまり、チームは34−42とビハインドを背負った。

 第2クォーターに入ってもなかなかシュートが決まらず、次の得点は第3クォーター開始2分11秒。ゴール下付近でブラッドリー・ビールからパスを受け、ダンクを叩きこんだ。八村の不調とともにチームも第3クォーター終了時点で72−106と大量ビハインド。終始主導権を握られ、最終スコア109−131で3連敗を喫した、

 なお、八村はいずれも今季最少の22分29秒出場に4得点2リバウンド。フィールドゴールは11本中2本成功と精彩を欠き、連続2ケタ得点は4試合でストップした。

◆6試合目◆

11月5日(現地時間4日)、ワシントン・ウィザーズの八村塁がキャピタル・ワン・アリーナで行われたデトロイト・ピストンズ戦に出場した。

 3日(同2日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦では今季最少4得点だった八村だが、この日は第1クォーター開始1分9秒にマーキーフ・モリスのファウルを受けながらシュートを成功。フリースローも確実に沈めると、同1分58秒にはアイザイア・トーマスのアシストから3ポイントシュートを決めた。同2分49秒に2つ目のファウルを宣せられたものの、ジャンプショット、レイアップで得点が10点に到達。続く第2クォーターはイシュ・スミスのパスからアリウープダンクを叩きこんだ。

 第3クォーターは開始3分14秒に4つ目のファウルでベンチに。その後は出番がなく、試合を通じて16分17秒の出場で12得点4リバウンド3アシスト1スティールに4ファウルを記録した。

 なお、チームは第3クォーターに13点差をつけ、最終スコア115−99で今季2勝目を挙げた。

◆7試合目◆

11月7日(現地時間6日)、ワシントン・ウィザーズの八村塁がバンカーズ・ライフ・フィールドハウスで行われたインディアナ・ペイサーズ戦に出場した。

 7試合連続でスターティングファイブに名を連ねた八村は、第1クォーターは3リバウンド1アシストをマーク。2本のシュートを放ったもののネットを揺らせず、チームは26−26と同点で最初の12分間を終えた。

 続く第2クォーターも得点がなく、第3クォーター開始4分47秒に放ったジャンプショットも失敗。ブラッドリー・ビールとトーマス・ブライアントを中心に試合を進めたが、第3クォーター終了時点で80−94と14点のビハインドを背負った。

 最後の12分間は出番がなく、試合を通じて20分50秒のプレータイムで5本のフィールドゴールをすべて失敗して今季初の無得点。8リバウンド1アシストをマークした。

 なお、ウィザーズは106−121で敗戦を喫した。

◆8試合目◆

11月9日(現地時間8日)、ワシントン・ウィザーズの八村塁がキャピタル・ワン・アリーナで行われたクリーブランド・キャバリアーズ戦に出場した。

 7日(同6日)のインディアナ・ペイサーズ戦では今季初の無得点に終わった八村だが、8試合連続でスターティングファイブに名を連ねた。第1クォーター開始2分27秒にジャンプショットを決め、同3分27秒にはケビン・ラブのファウルを誘いフリースローを獲得。1本成功させ、直後にレイアップも沈めた。

 第2クォーターはダンクやリバースレイアップなどで一挙10得点をマーク。チームがビハインドを背負う中、八村が気を吐いた。第3クォーターはブラッドリー・ビールのアシストからフックシュートを決めれば、トーマス・ブライアントのダンクをお膳立て。さらに、残り3分18秒には10点差で迫るダンクをトリスタン・トンプソン越しに叩きこんだ。

 チームは84−88で突入した第4クォーターでもリードを奪えず。最終スコア100−113で敗れ、2連敗を喫した。

 なお、八村は試合を通じてフィールドゴールを13本中10本成功させるなどチーム2位の21得点。7リバウンド3アシスト2スティールをマークした。

35分18秒のプレーで、2試合ぶりの2ケタ得点となる21点をマークした。NBAでプレーしたアジア人では最速となるデビュー8戦目の通算100得点超え。チームは100―113で敗れ、通算2勝6敗となった。
デビューから8戦目、八村がまた1つ記録を打ち立てた。第2クオーター(Q)残り47・4秒、ドリブルで駆け上がると鮮やかにシュートを決めた。

NBAのアジア人史上最速となる8試合目での通算100点超え。02年にドラフト全体1位指名を受けた中国のスーパースター・姚明の11試合目を3試合も上回った。前半だけでチーム最多の15得点でけん引。13本中10本のフィールドゴールを成功させ、自身2度目の20点超えに、「いい感じで守備ができて、それが攻撃につながった」と、うなずいた。

 前戦のペイサーズ戦は5本のシュートを放つも成功は0本で、初の無得点に終わった。試合前日の練習後にはブルックス監督と1対1で約20分間のミーティングを行った。指揮官は「私が彼を難しい状況に置いてしまった。(どうすれば八村の)ベストを引き出せるか、把握しようとしているところ」と歩み寄った。八村も「『もっと楽しんでプレーしろ』と言われた。(試合の)最初の方はできた」と、復調のきっかけをつかんだ。ルーキーへの期待の高さはファンも同じ。第2Q途中、一度ベンチに下がっていた八村がコートに戻ると拍手が起きた。

ただ、チームは6敗目。負けた全試合で100点以上を奪われており、「ディフェンスをしっかりとやらないと勝てないと思った」と、課題は明確だ。次戦は4日空いて、8〜9月のW杯(中国)の米国戦でも対決したウォーカーやテータムが所属するセルティックスと戦う。開幕から17日間で8試合と過密日程だったが、少し休む時間もできた。「ちょっと休んで、チームとしてもしっかりやっていかないといけない」。
次戦は13日(日本時間14日)に、W杯1次リーグの米国戦で対決したケンバ・ウォーカーやジェーソン・テータムを擁するセルティックスと戦う。

◆渡邊雄太のNBAニュース◆

現地11月9日(日本時間11月10日)、メンフィス・グリズリーズがダラス・マーベリックスと対戦し、渡邊雄太が今季初のNBA公式戦に出場した。

グリズリーズ傘下のGリーグチーム、メンフィス・ハッスルで主力としてプレーしながら、一定期間NBAの試合にも出場できる「ツーウェイ契約」を締結している渡邊雄太が、この日、シーズン開幕後初めてNBAのコートに立った。

第4Q(クォーター)残り2分51秒、試合終盤で112 – 133と大幅に差をつけられていた場面から登場した渡邊は、積極的なプレーを展開。わずか2分51秒の出場だったが、フィールドゴールをすべて決めて4得点1リバウンドをマークした。試合は最終的に122 – 138で敗北。グリズリーズは今季の戦績を2勝7敗とした。

なお、この試合でマーベリックスのエースであるルカ・ドンチッチが、24得点14リバウンド8アシストと、得点、リバウンド、アシストとすべてで両チーム最多を記録した。

なお、渡邊は前日、NBA下部リーグであるGリーグのメンフィス・ハッスルの開幕戦で36分出場で7得点12リバウンドで勝利に貢献した。現地11月8日(日本時間9日)、Gリーグ開幕早々に日本人対決が実現した。渡邊雄太のメンフィス・ハッスルと馬場雄大のテキサス・レジェンズが初戦で対峙し、105 – 95でハッスルが勝利した。

ハッスルの主力としてプレーする渡邊はスターターに名を連ね、フィールドゴールは12本中3本、3P(ポイント)シュートは6本中1本とシュートの正確性に欠け7得点となったが、12リバウンド2スティール1ブロックをマークした。

レジェンズの選手として初めて公式戦に出場したルーキーの馬場は、第2Q(クォーター)に5分出場。レイアップシュートを試みたが失敗し、1ブロックに終わった。

試合は、ハッスルが終始リード。レジェンズは馬場と同じくルーキーで、この日チーム最多の19得点とマークしたダコタ・マシアスらが気を吐くも、一度もリードを奪うことなく敗北した。

馬場は、Bリーグ初のNBA参戦選手として今季ダラス・マーベリックスと限定的な契約を締結。トレーニングキャンプとプレシーズンゲーム3試合に出場した後に解雇され、傘下のレジェンズに加入した。

渡邊は2018年にNBAメンフィス・グリズリーズと結んだ「ツーウェイ契約」により、一定期間グリズリーズの試合にも出場している。

両チームは翌9日(日本時間10日)にも対戦する。




0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する