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2019年09月05日02:49

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ラグランジュポイントL2に浮かぶ国際研究施設だ。姉はそこで誰にも知られることなく、宇宙論に関するある途轍もない実験を準備していた<『ランドスケープと夏の定理』高島雄哉(東京大学理学部物理学科卒、>>

>東京藝術大学美術学部芸術学科卒)


ランドスケープと夏の定理 (創元日本SF叢書) Kindle版

高島 雄哉 (著)

地球随一の天才物理学者である気の強い姉に、なにかにつけて振りまわされるぼく。大学四年生になる夏に日本でおこなわれた「あの実験」から三年、ぼくはまたしても姉に呼び出された。向かった先は宇宙空間――ラグランジュポイントL2に浮かぶ国際研究施設だ。姉はそこで誰にも知られることなく、宇宙論に関するある途轍もない実験を準備していた。第5回創元SF短編賞を受賞した表題作にはじまる全三話。瀬名秀明が「日本SFの歴史を次の五十年に受け渡す傑作」と激賞した、新時代の理論派ハードSF。
解説=堺三保
*本電子書籍は、『ランドスケープと夏の定理』(創元日本SF叢書 2018年8月初版発行)を電子書籍化したものです。


Amazon Customer


5つ星のうち4.0
「姉SF」というジャンル 2018年10月3日
形式: Kindle版Amazonで購入



「我が侭で気まぐれで、突っ走ったら戻ってこない」天才姉に振り回され、そして実は振り回している弟の視点で語られる中編集です。
一人称小説ゆえの語り口と視点と、そして「姉」のキャラクターで見えにくくなっていますけれど、語られているのは「物理法則(というか宇宙の構造)に基づいた存在である以上、知性もそして文明もその先も到達地点も結末も計算予想できる」という決定論的世界観なのです(そりゃあ作中世界で虚無主義が蔓延しますよね)。
あげくにアカシックレコードもかくやな「籠」まで作中に現れて、それを巡るどたばたが「行方をくらました姉捜し」のかたちで語られていて、読んでいるこっちはクラクラしてしまいました。
この確定論的世界で唯一予想不能なのはこのお姉ちゃんなのではなかろうか、と読後に思ってしまうほど不思議な作品でした。
「猫」がいないと成立しない「扉」とか「地球儀」という小説があるように、この小説は「姉」がいないと成り立たない小説でありジャンルなのでしょう。

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渋柿


5つ星のうち5.0
日本のグレッグ・イーガン現る 2018年11月27日
形式: 単行本Amazonで購入



久し振りに読み応えのある作品に出会った。本書はガチガチのハードSFである。「知性定理」や「理論の籠」
「ドメインボール宇宙」、「運動エネルギー非保存空間」など魅力あるSFアイディアが盛りだくさん。残念
ながらその理論やメカニズムなど半分も理解できない。がそれでも想像力を働かせていると少しずつユニーク
な世界が見えてくる。そしてとんでもないイメージに脳内は量子状態パニックに陥り、高揚感に震えが止まら
ない。ラスト、物理定数の異なる世界が広がり今まで見たことのない景色が出現する・・・。




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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%97%E3%81%A8%E5%A4%8F%E3%81%AE%E5%AE%9A%E7%90%86-%E5%89%B5%E5%85%83%E6%97%A5%E6%9C%AC%EF%BC%B3%EF%BC%A6%E5%8F%A2%E6%9B%B8-%E9%AB%98%E5%B3%B6-%E9%9B%84%E5%93%89-ebook/dp/B07FD689SG/ref=pd_rhf_cr_s_pd_crcbs_0_4/377-8094838-6066852?_encoding=UTF8&pd_rd_i=B07FD689SG&pd_rd_r=bc36b1bd-ce26-4bfd-9a24-a05fd45d4b34&pd_rd_w=7zIE6&pd_rd_wg=fYTVs&pf_rd_p=7b5af70b-6fed-49ac-b29e-a6d95761a321&pf_rd_r=69434KVBRYVVS5B3ZHZS&psc=1&refRID=69434KVBRYVVS5B3ZHZS


高島雄哉 (タカシマユウヤ )
1977年山口県宇部市生まれ。徳山市(現・周南市)育ち。東京都杉並区在住。東京大学理学部物理学科卒、東京藝術大学美術学部芸術学科卒。2014年、第5回創元SF短編賞を「ランドスケープと夏の定理」で受賞(門田充宏「風牙」と同時受賞)、2018年に、これを長編化した初の著書『ランドスケープと夏の定理』を上梓。同書は新人作家の第一作ながら『SFが読みたい!』で国内編第5位となり、2019年の星雲賞日本長編部門の候補となるなど高い評価を得た。また、2016年の劇場用アニメーション『ゼーガペインADP』ではSF考証を担当、以降『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』『ブルバスター』など多くの作品に参加している。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
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ラグランジュ点(ラグランジュてん、英語: Lagrangian point(s)、略称:L 点)とは、天体力学における円制限三体問題の5つの平衡解、すなわち天体と天体の重力で釣り合いが取れる「宇宙の中で安定するポイント」である。

ラグランジュポイントはあらゆる天体系に存在する可能性があるため、どの天体を基準にしたものかについて常に意識する必要がある。例えば後述の木星トロヤ群の例は恒星-惑星の系だが、土星の衛星の例は惑星-衛星の系である。地球が関連するラグランジュ点についても太陽-地球の系を指す場合と地球-月の系を指す場合ではラグランジュ点の位置が異なるため、しばしば注意を要する。


目次 [非表示]
1 概要
2 各点 2.1 直線解 2.1.1 L1
2.1.2 L2
2.1.3 L3

2.2 三角解(トロヤ点)

3 安定性
4 例
5 他の同期軌道天体
6 宇宙地政学的重要性
7 脚注 7.1 注釈

8 出典
9 参考文献
10 関連項目
11 外部リンク

概要[編集]

ある天体 E の周りを何らかの天体 A が回っているとし、E と A 以外に天体がない場合、A が描くべき軌道は簡単に導くことが可能である。このとき、A は楕円軌道を描く[注 1]。 この問題を二体問題といい、その解はすでにアイザック・ニュートンによって知られていた。 例えば E を地球として、A を小惑星など地球の引力に束縛された何らかの天体とすると、他に天体が存在しないならば A の軌道は二体問題を解くことによって求められる。

しかし、さらに別の天体 M がある場合には、問題は二体問題に比べて遥かに難しくなる。 A, E, M の 3 つの天体が重力によって影響し合っているときに、それら天体の軌道を決定する問題は三体問題と呼ばれる問題の特別な場合にあたるが、一般に三体問題は解析的に解けないことが知られている。 たとえば前述の地球と小惑星の二体問題に、天体 M として月を加えたものは三体問題に属する。

A の質量が他の 2 天体 E, M の質量に比べ無視できるほど小さいという条件下では、A が特殊な位置にあれば A はその位置(E や M から見た相対位置)に留まっていられることが知られている。このような位置をラグランジュ点という。 より正確にはラグランジュ点とは、E の A への重力、M の A への重力、A の重心系から見た遠心力の 3 つが釣り合っている点のことをいう。 このような点では A にかかる力は釣り合っているので、A はその位置に留まり続けることができる。

ラグランジュ点は全部で 5 つあることが知られており、いずれも E と M の軌道を含む平面内にある。 それぞれ L1, L2, L3, L4, L5 と表され、最初の3 つは E と M を結ぶ直線上にあり、残りの 2 つは E と M の双方から 60 度の位置にある。L4, L5 の 2 つを特にトロヤ点 (trojan points) と呼ぶ。

ラグランジュ点はまずレオンハルト・オイラーが1760年頃にトロヤ点以外を発見し、その後ジョゼフ=ルイ・ラグランジュが1772年にトロヤ点を見つけ、同時に解を示すための条件も緩めた。

彼らの成果は運動方程式を解くことで理論的に得られたものだが、実際にラグランジュ点に天体が留まっている例が確認されている。例えば太陽と木星のラグランジュ点には数千個(以上)の小惑星群がある。その小惑星の一部にはトロイア戦争における英雄の名が付けられ、このラグランジュ点は「トロヤ点」、小惑星群は「トロヤ群」とも呼ばれる。

ラグランジュ点はスペースコロニーを建設する軌道の候補でもある。ジェラルド・オニールはコロニーを地球と月のラグランジュ点に作ることでコロニーの軌道を安定させるというアイデアを述べている。

各点[編集]

2 つの物体が両者の共通重心の周りをそれぞれ円軌道を描いて回っている場合、この 2 体に比べて質量が無視できるほど小さな第三の物体をある速度を与えてこの軌道面内に置くと、最初の 2 体との相対位置を変えずに回り続けられるような位置が 5 つ存在する。 2 体の共通重心を中心としてこれらと同じ周期で回転する座標系から見ると、ラグランジュ点では 2 体が作る重力場が遠心力と釣り合っている。このために第 3 の物体は 2 体に対して不動のままでいることができる。各点は L1, L2, L3, L4, L5 と呼ばれる(図参照)。

1760年頃、オイラーが制限三体問題の解として、主星と伴星を結ぶ直線上にある L1, L2, L3 までの解を発見した。これらはオイラーの直線解と呼ばれる。その後、ラグランジュが1772年に『三体問題に関するエッセイ』Essai sur le problème des trois corps という論文を発表し、オイラーの解は一般の三体問題の場合にも成り立つこと、主星・伴星を一辺とする正三角形の頂点 L4, L5 も解(三角解)であることを示した。この業績によってラグランジュとオイラーはこの年のフランス科学アカデミー賞を共同受賞した。

5 つのラグランジュ点はそれぞれ以下のように定義される。
‐――――――――――――――――――――――――以上転載ーー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A5%E7%82%B9#宇宙地政学的重要性
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