mixiユーザー(id:1418555)

2019年08月20日01:56

124 view

「いだてん」18日放送分は日本人なら見ておくべき

視聴率が上がらないとかおもしろくなどネガティブな話題に事欠かへんNHK大河ドラマ「いだてん」やけど、見てるとこれがなかなかおもしろい。
ただ、金栗四三編はいまいちクドカンの筆の滑りがよくなかったのか演出の問題なのか、かなり好みがわかれる内容になってたことは間違いない。

しかし、ここ数回に渡ってやってきたロサンゼルス五輪編はどこから見てもおもしろく、特に18日放送分は神回と言うにふさわしい傑作にしあがっている。
1932年のロスアンゼルス五輪を目指し、実際、陸上では三段飛びの南部忠平、馬術競技でも後に硫黄島で戦死するバロン西が金メダルを獲得し、水泳競技では全13種目中12種目で金5個を含むメダルを獲得。
世界恐慌のあおりを受け、参加国が前回の半数に減ったとはいえ、スポーツ新興国としては快挙であり、アジア人でも白人に勝てるということを証明したのがこの大会。

戦争に向かう前、世界が平和だった最後の時代のそれを細かく描写し、そこにいた日系移民の心情の変化と結果を受けての盛り上がりなど、日本人のほとんどが知らないけど、日本人のすべてが知っておくべき歴史がまとめられている。
次の第11回ベルリン大会はヒトラーによって政治利用され、その次、1940年の第12回になるはずだった、嘉納冶五郎らの悲願、東京大会はキャンセル。
ロンドンで開かれた第12回大会は1948年、ベルリンからじつに12年の時を経てしまった。

来週からの「いだてん」で描かれるのは、ベルリンで日本選手団がさらなる飛躍を遂げ、太平洋戦争、敗戦、講和を経て1964年に東京でオリンピックが開催されるまで。
一度は国際社会に肩を並べた日本が世界を敵に回した戦争に突入し、なにもかもなくしてからまた立ち上がり、敗戦からわずか19年でまた世界中の耳目を集めるようになるまでのダイナミックな近代史をスポーツに絡めて綴るこれからの4ヶ月、一瞬たりと目が離されへんのやないかと、歴史好きの立場からは強く言いたい。

その始まりとも言える18日放送分はまさに必見。
ありがたいことにNHKは再放送ってのを用意してくれてる。
日曜夜にやった分をまた土曜の昼にね。
まあ、騙されたと思って見てみるとええわ。
日本人なら感動するしかないシーンが後半にあるさかいに。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する