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2019年08月09日16:42

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涼しくなる「雨月物語」

これは

岩井志麻子著
怖いお話が夏を涼しくします

岩井志麻子とは
岡山出身であり「ぼっけえ、きょうてえ」で
第6回ホラー大賞を受賞しておられます
最近では「手首切るブス」で余りにも
有名です。


文章はなかなか良いですよ!
上田秋成の「雨月物語」は小学生の時に読んで
その後
何度か色々と読みなおしてますが
今回のはうんと違うんです、いままでのとは

これは、女性の目線で書かれているのです
秋成を産んだ日陰の母親の目線ですね


一番最初が「白峰」で
崇徳院のことが書かれています
出生の複雑さ・・ゆえに
父親の鳥羽上皇に疎まれてしまいます

佐藤義清が松山の白峰にやって来ます
佐藤義清って誰じゃいな?

と思われる御方もおられましょう
北面の武士です

大河ドラマ「平清盛」では
藤木さんがしてましたね


後の西行です



この方は
崇徳院の母である待賢門院璋子が好きで
その恋に破れて出家したとか言われています


崇徳院が自分の子どもの重仁皇子を
天皇にできなかったことから
「保元の乱」が起きます


反対側に居るのはの弟の後白河です

母を同じくする兄弟ですが
父親が違うんです
璋子は鳥羽上皇の后ですが
実は

白河上皇×璋子=崇徳院
鳥羽上皇×璋子=後白河法皇

このようなエロいことが宮中でなされていました


「保元の乱」って
実はこれが原因で起こったのではないかしら?


不義の子・崇徳院の存在が
武士の台頭を許し
平氏を表に出したと言うことでしょう


しかしそのことすらも呪って呪って

崇徳院は全てを滅ぼすべく怨霊と化すのです


怨霊となられている方なのですが
きっとこれはなる前に作られていますね
そのお歌はとても素晴らしい・・・

「瀬をはやみ岩にせかるる滝川の割れても末にあわむとぞおもう」


落語でも有名ですね。




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