mixiユーザー(id:8203972)

2019年08月01日14:26

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積読

 月初め恒例手ぬぃっき。
 読書メーター編。

 6月を引っ張って「ゾンビ」から始まり、8月を先取りして「ひまわり」に向かった7月。
 プチ旅を何回か行った成果も有りの10冊ではある。
 まぁ少女小説系の読みやすさは、ライトノベルを軽く上回るので、冊数はあてにならない。
 いい本いっぱい出ているんだけどね。
 たくさん買っても読むペースは変わらないので、積まれていくわけで。
 新しい本を優先的に読んでも、新しい本が新しくなくなるまで順番が回ってこない。

2019年7月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2796ページ
ナイス数:40ナイス

https://bookmeter.com/users/682213/summary/monthly
■ゴールドラッシュ・オブ・ザ・デッド (富士見ファンタジア文庫)
 ゴールドラッシュの新大陸の架空戦記的な対ゾンビ戦記。
 金鉱脈を巡り、移民たちとゾンビたちともう一つの勢力の戦いを軸に、戦闘と思惑の描写で乗り切る痛快アクション。
 新大陸の忍者は脱ぐものだという解釈が通じる世代は多く無いかもしれない。
 空飛ぶゾンビ「フライングデッド」は、スローな所謂ゾンビの文法と違った表現ではあるが、無力な市民からしてみればスローだろうが飛ぼうが脅威に大差ないわけで、成程文法は生きている。
 独自解釈のゾンビは、ゾンビの矛盾を割と説明でき好感。
 続きが出た気配がないのが残念。
読了日:07月04日 著者:永菜 葉一
https://bookmeter.com/books/8030741

■QED ~flumen~ ホームズの真実 (講談社文庫)
 事件と歴史の謎を解き明かすいつものスタイルだけど、やっぱりこのシリーズが一番しっくりくるなぁ。
 著者の作品は、事件の話はどうでもいい歴史の謎を解いてくれ!と思っちゃうんだけど、この巻は事件の割合に対し歴史の比率が滅茶苦茶高くて大満足。
 だからと言って、事件を軽く扱っているかというとそういうこともなく、京極堂の憑き落としの如くな怨霊祓いを10分の一ぐらいのページ数でこなしている。
 タイトルはホームズだが、話の大部分は源氏物語。
 そして「ベイカー街の問題」の続編的な話題も有り、ファンに嬉しい構成。
読了日:07月05日 著者:高田 崇史
https://bookmeter.com/books/11154628

■ひげを剃る。そして女子高生を拾う。3 (角川スニーカー文庫)
 年末年始のドサクサで発売日の一日前に買えてしまったんだけど、タイミングが合わず漸く読めた3巻。
 作中の季節が夏だったので、ちょうどいい時期に読めたのは僥倖。
 ライトノベル的設定を、普通の恋愛小説の文法で語った作品という印象。
 自分を持っていることで無自覚にモテている主人公と、主人公に好意を寄せる女性たちの心理描写。
 自分と相手と周りを観察することで成長する人物たち。
 物語は一見佳境に入ったように見える。
 ストレスのない作風が特徴のこの作品なら、きっと何の心配のない解決をみせると期待している。
読了日:07月17日 著者:しめさば
https://bookmeter.com/books/13164408

■いまさら翼といわれても (角川文庫)
 タッキーの話かキャプテンの話かどちらの話かだろうと警戒して読んでいたのに、まさかどちらでもなかったなんて…。
 古典部シリーズの文庫における最新刊。
 短編の中でも短めな作品が6編収録されている。
 シリーズも6作目で短編ということもあり、ライトノベルで言うところの「外伝」に近い立ち位置な作品な印象。
 シリーズの探偵役ホータローが必ずしも推理を開陳するわけではない辺りも外伝的であるしレギュラーメンバーのルーツを刻む展開も外伝的。
 スクールカースト底辺の漫研がそこまで人気の部活とも思えないけど時代か。
読了日:07月17日 著者:米澤 穂信
https://bookmeter.com/books/13798550

■二歩前を歩く (光文社文庫)
 超常現象スイッチがonの作品。
 新しいルールの将棋の話かと思ったら違った。
 変な事象でも起きてしまっている以上、「ある」という前提に立ち、その法則を読み解くミステリ。
 著者がこういうロジックを組み立てる作風であることを知っていて、ミステリとして超常現象を組み上げているという前提で読んで初めて面白い作品と感じた。
 漠然と手に取ると、理屈っぽいわりに落ち着かない変なホラー作品という感想になる人もいるかもしれない。
 事前に石持節を予習して作風になじんでから読むと、超常ミステリとしてすごくいい。短編。
読了日:07月23日 著者:石持 浅海
https://bookmeter.com/books/11171183

■向日葵のかっちゃん (講談社文庫)
 アウェイだなぁ。
 明らかに好きじゃないタイプの本なんだけど、「ひまわり」の本に拘って読んでみようと敢えて手に取った一冊。
 「はじめに」を読んでこんな感じかなと予想を立てれば、ほぼ想像通り何のひねりも工夫もない退屈な物語が広がるのみ。
 著者の幼少期がモデルらしいが、子供らしい描写と(当時の)子供らしくない描写が混ざるので、かなりの演出も盛られていることでしょう。
 まぁ、このタイトルでこのスタイルで、このスタイルが好きな人の心にこんなにも響いたんだから、これはこれで正解なんでしょうけどね。
読了日:07月28日 著者:西川 司
https://bookmeter.com/books/9234114

■Zの時間 2 (HJ文庫)
 ゾンビ物は読者の受け入れる態勢の方が整っていないのかもしれない。
 奇怪な現象。
 まず観察。
 習性を理解し、対策を練り、撃破する。
 人として当たり前の行動だと思うが、そんなことすら描かれないゾンビ物がほとんどなのが実際。
 この作品はちゃんと観察して撃破している。
 観察されても平気なほど設定が煮詰められている。
 しかし多数なのは何も考えずに適当に書かれたゾンビ物であり、ちゃんとしたゾンビ物は異端として奇異に映るのかしら。
 ゾンビ好きが考えるゾンビの矛盾に一つの解答を示した傑作と思うけどな。
読了日:07月29日 著者:榊 一郎
https://bookmeter.com/books/13103255

■ひまわり (講談社X文庫―ティーンズハート)
 興が乗るとお尻を出して踊ってしまう兄を持つ少女の話かと思ったら違った。
 ひまわり作品強化期間として手に取った一冊。
 1995年。
 女学生向けの所謂「少女小説」。
 女子高生主人公が、夏休みのバイトに住み込みのバイトをする話。
 そこで大人のお姉さんや同世代の超絶美形男子と織りなす展開。
 一見王道路線のようで、全然違うルートをたどり、面白い構成に落ち着いている。
 著者が執筆当時15歳とのことで、パターン打破を意図されての事かはわからないけれど。
 お金持ちの子守をするバイトの話。
 ひまわり。
読了日:07月29日 著者:佐伯 瑞穂
https://bookmeter.com/books/1460275

■ひまわり日記 (講談社X文庫―ティーンズハート)
 お尻を出して踊ってしまう兄をもつ少女の観察日記ではなかった。
 典型的な少女小説。
 地味目な少女が、イケメンに恋し、一喜一憂するドキドキハートな物語。
 著者とイラストが同じなのは、元々漫画家な著者が自作を自分でノベライズした作品だかららしい。
 なかなか面白い立ち位置の小説。
 自作のノベライズということで、原作者の意図は完璧に把握しているわけで、テーマを踏まえつつ小説ならではの物語を再構築したらしい。
 あとがきからの推測だけど。
 そういう物語はとても興味があるのでマンガ版も探して読んでみたい。
読了日:07月29日 著者:あさぎり 夕
https://bookmeter.com/books/111676

■異世界詐欺師のなんちゃって経営術4 (角川スニーカー文庫)
 4巻なので基本構造は割愛。
 多分完結編。
 この手の異界での知識チート物は、一方的に主人公がブイブイ言わすだけの作品が多い中、ちゃんとピンチもある分いい作品。
 まぁ完結巻ということで、ちょいとピンチが弱く感じなくもなかったけれど、逆にそのおかげでしっかりまとまったので良かったのでしょう。
 書類の拘束力の低い、中世ヨーロッパに似た世界で、嘘のつけない契約が・・・あれ?なんか最近とても多く聞いたフレーズが・・・。
 この世界にも嘘嫌いの精霊神が居たら某Y社の芸人さんたちも困らなかったんだろうね。
読了日:07月30日 著者:宮地 拓海
https://bookmeter.com/books/11558802


▼読書メーター
https://bookmeter.com/

 昨年末に発売日より早く買えたヒゲを漸く読めたが、小説内の季節が夏だったので嬉しい偶然。
 「陰陽師」シリーズとか、今月も読めてないけど、見かけたら買っているうちに3冊もたまってしまった。
 ミステリの好きなシリーズも、3巻を読む前に4巻が出ちゃうし。
 ドラマ化している「経費でおちません」も2冊貯まるハイペース。
 ・・・と、この辺りは、面白いのが分かっているからいいんだけどね。

 面白そうだと思って買った知らない作者の新シリーズは、読まなきゃあたりかはずれかわからないのに続編が出ちゃう。
 評判はいいし、そもそも1巻打ち切り当たり前の昨今、続編が出てるだけで面白いんだろうけどさ。
 好みの問題もあるわけで。
 迷っているうちに、最新刊に「サイン本有ります」とか、「4巻限定特典です」とか見かけると思わず押さえちゃう。
 積まれる。
 シリーズ物は、手を付けるタイミングそのものが難しいのよね。

 最近、夏向けの文庫で、アイドルさんが推し本の表紙カバーを飾るキャンペーンがあるようで、ちらほら見かける。
 あー、これいいなぁ・・・。
 と思わないでもないけれど、ここに並んでいるので、欲しいのは全部積んであるんだよなぁ。
 ・・・でもカバー目当てで2冊目買うのも有りかなぁ・・・などと考え始めると、積読から詰読になりつつある。
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