日本競馬史上最強の名馬ディープインパクト逝く

ディープインパクト死す！頸椎に骨折みつかり安楽死
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=5727981

　このニュースを目にしたときにかなりびっくりしましたと同時に悲しみが広がりました。ディープインパクトが首の骨折により安楽死の処置がとられ亡くなりました…。

　つぶやきもしましたが語ることが多く書ききれません。なんせ私にとって趣味としての競馬に目覚めさせた馬だからです。

　まずはディープインパクトには姉と兄がいて、姉レディブロンドは函館で新馬も未勝利にも出走せず条件馬の特別戦でデビューすると破竹の勢いで連勝した馬でした。そして兄ブラックタイドは父がサンデーサイレンスとあってクラシック制覇の期待がありましたがケガなどもありG1には無縁でした。
　ディープインパクトは一族や馬主の金子真人さん（名義は途中から金子真人ホールディングス）の期待もありました。そして名伯楽の池江泰郎調教師にとっては悲願のダービー制覇を目論んでいました。

　ディープインパクトはセリで馬体が小さいという理由で１億の値も付かない7000万の値段で落札されました。サンデーサイレンス産駒は１億超の馬が多くいるのですが例外でしたね。
　ディープインパクトはデビュー戦で後の重賞勝ち馬のコンゴウリキシオー以下を破って圧勝します。その翌年の若駒ステークスに出ます。このレースは名馬トウカイテイオーが勝ったレースで出世レースでした。ディープインパクトが出てくるとあって小頭数のレースとなりました。私もブラックタイドみたいに骨折するのではと思って見ていましたが…衝撃的なレースで逃げ馬２頭が大逃げを打っていきますがディープは動じず終盤にかけてエンジンを全開ムチを使わずにライバルを圧倒しました。
　あのレースでこれは強い馬と確信しました。トライアル弥生賞も小頭数ながらもライバルのアドマイヤジャパンなど有力馬が揃っていました。このレースはアドマイヤジャパンにクビ差の強襲を受けるもこのレースも勝利しました。しかもムチを１発も使わなかったので完勝でした。
　皐月賞はゲートで躓いてしかも鞍上の名手武豊騎手が落馬寸前という事態でした。普通の馬であれば負けるレースでしたが初めてのムチを使用すると次元の違う走りでクラシックの皐月賞を制覇、そして目標のダービーも完勝、池江泰郎調教師の悲願も達成しました。夏は札幌競馬場で調教をしてトライアルの神戸新聞杯を完勝して三冠を目指して菊花賞を迎えます。この時フジテレビの競馬中継史上初の関西での生中継、関西テレビのドリーム競馬（当時）と合同放送を実施しました。京都もごった返していましたね。そんな中でもディープは完勝無敗の３冠を達成しました。実況の馬場アナの「世界のホースマンよ見てくれ、これが日本近代競馬の結晶だディープインパクト！！」はシビれましたね。
　その後有馬記念はルメール騎乗のハーツクライに屈して初黒星を喫します。４歳になっても強さは健在で、初戦の阪神大賞典を完勝、天皇賞春、京都開催となった宝塚記念も勝ってフランスの凱旋門賞に挑みますが３着となりさらにレース後の尿から禁止薬物を検出されて失格となります。
　そんなこんなで引退種牡馬入りが発表された後のジャパンカップも完勝して引退レースの有馬記念を迎えます。有馬記念は３コーナー付近からエンジンを全開してライバルを圧倒しました。このときのフジテレビ実況三宅アナ（めざましテレビの司会）の「ディープが翼を広げるのか、ディープは翼を広げた」は名実況でしたね。

　その後ディープインパクトは種牡馬入りするとジェンティルドンナやキズナなどを輩出して、さらに競馬の本場ヨーロッパでも子供たちが躍動していた矢先で今年首の故障で来年の種付け休止のニュースが出ていました。

　イギリスの名門クールモアをはじめ世界から良血の牝馬を日本に連れてくるニュースを聞いたときは衝撃でした。
　
　このニュースは世界でも話題になっていますね。とにかくディープインパクトではいろんな話題がありました。ディープの蹄は薄く従来の釘を打ってやる蹄鉄が使えず、接着剤を使って蹄鉄を施したやり方が話題にもなりました。

　これは日本の競馬の宝の損失でかなりかなり悲しいです。こういった名馬はしばらくは出てこないですね。ディープインパクトがなくなったことで後継種牡馬の争いも本格化しますし、ライバル種牡馬の争いも熾烈になりますね。ハーツクライ、オルフェーヴル、ブラックタイド、キタサンブラック、キズナなどの争いも気になります。

　とにかく私にとっても競馬の面白さを気づかせてくれました。とにかく悲しいです。ご冥福をお祈りします。