５
世界がこうも探査計画を急いだ理由は惑星ハデスの資源にある。
世界で文明機器が使われ始めたが地球には採掘できる資源は限りがある。
発見者クワイン・ライルの説明によるとハデスは多重連星の恒星の一つであった星が燃え尽き何十億もの時間をかけて冷えてスーパーアースとなったのがこのハデスらしい。
遊星として太陽系に飛来し楕円軌道で捕獲されたのだ。
つまり、金や重元素や希少金属が取れ放題というのだ。
世界では地球資源の枯渇は問題になり始めていた。
その為、ハデスの資源探査を急いだのだ。
冥界では金目のものにあふれているとされる。
６
タラリアでのハデスまでの移動中。運が良ければ惑星を至近距離で眺められるとはいえ、
多くの時間は暇である。
タラリアでは磁力による人工重力装置が実用化された。
遠心力による人工重力では環境が大げさすぎて、しかも地球規模の重力を再現できる遠心力は難しいためだ。
磁力による人工重力装置とは床は磁石であり乗組員は磁力を帯びた電磁石の服を装着する。
転ぶ時は服の電源が自動的に切れるが近づけば近づくほど強くなる磁力の性質により慣れるまでには時間がかかる。
７
食料調達のため植物工場をタラリアで再現されていてトマトやレタスは食べれるのだがタンパク源は植物工場で育った桑の葉を食べて大きくなる蚕の幼虫を熱して食べる。
あとは地球から持ってきている食材が宇宙食状態でたまに食べれるのだがたまにであるため不満は残る。
磁力の人工重力は地球環境と同じ環境を模倣され肉体的な筋力や骨の劣化はない。
ある意味磁力により肩こりなどには効果があるかもしれない。
３０年経過した。
第２章
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