１
２０２１年。
ＮＡＳＡの研究員であったヘンリー・ジット・ギボンは新冥王星の有人探査ロケット設計の始めた。課題は燃料であった。核パルスエンジンに使用する為大量のヘリウム３を補給であった。
２
２０３０年。世界で協調政策ができる時代に入ったことから地球緑化と同時平行する形で第九惑星ハデスの有人宇宙船建蔵が始まった。
２０３１年。前段階として月の絶えず太陽を向けている側の資源補給基地建設が始まった。
同時期、探査のための宇宙飛行士選抜が始まった。
第九惑星ハデスの調査は内容を公にされた。
３
埼美咲は鉱物を調べるいるもの趣味で山に登山しては岩石を携帯用顕微鏡で眺めていた。岩石は特徴をとらえる化石のようなものだ。
４０歳でも独身の女性だったが地球と結婚したと語る彼女は鉱物科学の第一人者であった。
助手の男は「埼教授。ＮＡＳＡから通達です。宇宙探査のクルーに選ばれました」と言う。
埼美咲は地球しか知らない。
同時期。建設作業労働者やロボット作業労働者から５００人ものクルーが選出されアメリカの砂漠でパワード・スーツ着用の訓練が始まった。
４
ハデス調査資源調達宇宙船。『タラリア』は完成した。タラリアとは冥界にもいけるヘルメスのサンダルのことである。
尖った鉛筆のような見た目で６面ともトゲのようなものがあるがこれが全部ハデス調査資源調達着陸船である。
後部の穴は深くここから核パルスエンジンはヘリウム３の核融合を行い宇宙船を発進させる。
出発前に５００人あまりの乗組員は世界に別れを告げた。
第９惑星ハデスまで片道３０年往復６０年なら帰ってくる頃には死んでいるからだ。
冷凍睡眠の技術は確立されてない。
５
ログインしてコメントを確認・投稿する