小さなミニボトルにオールドパーを詰めて持っていく。
週に1回以上、新聞持って訪れるが、・・・最近、ゆっくり対話する時間はなかなかなかった。
・・・きょうは少し時間がとれたので、枕元まで。
おしゃべりがたくさんと頼まれごとが幾つか、待ち構えていた。
メーカー指定のお尻拭き。…前回、薬局で普通に買っていってレシートを見せたら、
「こんなに安いの!」と、驚かれた分。
私の前に頼まれた人は・・・いったい、どんな会計を報告していたのだろうね?
頭はクリアでも、寝たきりというハンディは・・・誰かに頼むしかないから、最上の選択をするわけにはいかず、情けないことが多いのだろうなと思った。
決して愚痴ではない、リアルな日常を聞く。…淡々として彼女の語ること。
私の母だったら、どんなにか、愚痴って愚痴って、私の気を滅入らせたかと。
…まあ、この人とはいい関係といえるのかなあと。
今日は丑の日、うなぎだったのよ、と。
それから、毎度の排便の苦労、
同室者のやっかみから身をかわす方法、
男性介護者しかいない時間帯のおむつ交換を頼む時の気苦労。
…交渉して、他の担当区域の女性介護者とその時だけ替わってもらうこととか。
あ〜、けっこう頭も気も使ってますねえ、…そんな枕元のテストの本、要らないでしょうに?
でもねえ、認知症防止だと言って、宿題のように持ってくるのよ、・・・面白くもなんともないのに。
…多少刺激的な週刊誌の方が、ボケ防止にはいいんじゃないかなあ、と思ったが
TVもままならない中で、娑婆の空気からどんどん遠ざかってゆく施設生活者特有の傾向が
この人の上にもそのうちに表れてくるのだろうか、と…・・少しさびしく、危惧する私。
今日は小銭入りの財布を預かった。
新聞代+αとして。…さっそく、頼まれたお尻ふきを買いに走った。
園の標準使用品では、キメが粗くて…不都合だそうだ。
…母にしてやりたかったことの万分の一でも、せめて、偶然知り合った彼女のためにと。
あまり力になれなくても、時たま顔を出す誰かがいるだけで、その人の日常は、訪問者を期待できない他の人より、過ごしやすいのではないかしら…。
この方は常に断舎利を実行していらっしゃる。ベッド周りのごく限られたスペース、
ついでに、限られた残り時間。…お見舞いに貰うものは、溜まるから。
…お人形を二つ、ブラウスを1枚いただいた。
で、私も、さっそく、・・・それらをどうにかしなくては・・・ね。
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