のび太のナレーション
暑い夏の日 思えば僕達の憂鬱は あの時から 始まっていたのかもしれない…
♪春の〜木漏れ日の〜中で〜
のび太「ドラえもん…スネ夫に靴を隠されてジャイアンにノート盗まれた……何か道具を出してよ」
しずか「…きゃぁぁぁ! 出来杉さん……!!」
ナイフを手に持った血だらけのスネ夫「はぁ……はぁ……このボクに偉そうな事を言うから悪いんだ……」
昼下がり
のび太ママ「あらドラちゃん下りてきたの? ごめんねぇ今日のドラ焼き買ってなくて…」
ドラえもん「……ドラ焼きは要らないよ?それよりも…今日は家に誰も居ないね」
ママ「…ドラちゃん?」
風呂場
手首から血を流し倒れ込むしずか
ジャイ子「キャッ!痛い!!お兄ちゃん止めて!!お兄ちゃん!!イヤ!!!」
スネ夫「あああああ!!!……何で皆はボクにひれ伏さないんだ!?あぁぁぁぁ!!!!!(暗い倉庫で固い物にガンガン頭を打ち付ける)」
ドラえもん「仕方が無い……『何処でもドア!』
のび太君…この扉は、この世の果てへと繋がっている…生きにくい世の中、これでしがらみや抑圧から解き放たれるんだ…」
のび太「ありがとう…ドラえもん…っはは…はははは………(涙目でよだれを垂らし明後日を見つめる表情でドアに入っていく)」
春の〜…………木漏れ日の………中で………………
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