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2019年07月02日22:16

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【映画日記】『ポノック短編劇場 ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』:『透明人間』

 湿度が異様に高くて空気がジメっとしている。ここに暑さが加わって、心地良いとはとても言えない気候だ。洗濯もできない。いつ降り出すかわからないのでベランダに干すのを躊躇してしまう。明日以降はしばらく雨模様のようであるから、明後日あたりにコインランドリーで乾燥機を使おう。

 レンタルDVDの三話短編オムニバスアニメーション映画『ポノック短編劇場 ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』から『透明人間』を鑑賞。短編オムニバスアニメは好きだ。ミッシェル・オスロ監督作品(『プリンス&プリンセス』『夜のとばりの物語』等)や、大友克洋が指揮を執った『MEMORIES』。その他にも『Genius Party』&『Genius Party Beyond』や、スーザン・ピットの作品集『アスパラガス』などなど、多くはないが幾つか観てきた。玉石混交なのが良い。どれが玉で、どれが石なのか? その判断は個々人の嗜好によっても大きく左右されるだろうが、同じ毛色の作品ばかりであるよりもバラエティに富んでいる方が観ていて楽しい。

 さて、『透明人間』。先にタイトルを挙げた『MEMORIES』では、『最臭兵器』というのを最も面白く感じた僕であるから、異色作らしき、同時にどうやら子ども向きではないと思われる、この作品を真っ先に観た。
 
 主人公は透明人間のメガネ青年。ほぼ全ての人物が彼の存在に気付かない。自動車販売店で働いている(PCで事務仕事を確かに行っている)のだが、同僚の振る舞いは、彼の存在そのものを認知していないもののように思える。ATMでお金を引き出そうとしても認証がされず、当然、衣服は身に着けているのだが、コンビニエンスストアでも、その存在は認知されない。興味深いのは、彼は常時、鉄アレイや消火器等を重石にしていないと空中に浮き上がってしまうという設定だ。

 しかし、上映時間13分はあまりにも短く、説明不足に過ぎる箇所が多い。本作における透明人間青年が持つ特性が、実存性に関するなんらかの暗喩等だとしても、これではどうにでも解釈出来てしまう。本来、埋まった状態であるべき箇所が隙間になっているので、鑑賞後、脳内は疑問符だらけになってしまう。中盤までの雰囲気は嫌いではないが。声の出演にオダギリジョー、田中泯。豪華。ってか『メゾン・ド・ヒミコ』状態。

 さて、寝る。

 今日はろくに活動していない。体が怠く、そして痛い。

<添付画像使用許諾:(C)2018 STUDIO PONOC>
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