危機一髪! クジラに飲み込まれかけて生還した男
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クジラの妻「なんで思い切って飲み込まなかったのよ?」
クジラ「なんでって、、、お前だって『人喰いクジラ』って俺の写真が新聞に載るのはあまり気分の良いもんじゃないだろ?」
「中野・東府中」
初台から新宿まで京王線に乗る
50年前にはなかった京王新線というのができているらしいが、どうせどこか東京の魔界に繋がっているのだろう
自分の知ったことじゃない
新宿から中央快速で1駅5分ほど
生まれて初めて中野に降り立つ
中野、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪には縁がなかった
理由は簡単で行く宛てもなく会いたい彼女も住んでいなかったからだ
駅前から娘を先達にしてアパートに向かって歩く
地図で見ると8分ほどの距離かと思っていたが意外に遠い
駅から離れるにつれて通行人が減り道は狭くなっていく
結局15分ほど歩いて住宅街の中にポツンとある寿司屋の前の路地を入ったところに娘のアパートはあった
「入ってもらえないほど散らかっている」とのことなので相方だけが探索に行く
自分は路上の不審者のままアパートの前で待っていた
ちょうどここと同じような場所に若い頃住んだことがあった
安い学生アパートはだいたい駅から歩いて15分以上
駅前の商店街を抜け、細い路地を何度も曲がり、急な坂道を2〜3回上がり降りしてやっとたどり着く
簡単な流しと押入れが付いただけの3畳間
隣に住んでいたタクシーの運転手に薄い壁の向こうから「うるさい!」とよく怒鳴られた
夜中には犬の鳴き声だけが響き渡るような静かな住宅地だった
今娘が住んでいるこのあたりと昔自分が住んでいた場所とは時代は変わっても景色と空気がほぼ相似形である
この正月に大阪から東京へと転勤した娘
会社の売り上げのほぼ半分を占めるブランドの担当になってからは毎日夜中の終電近くの時間にアパートに戻ってくる毎日だそうだ
月に10作ほどの新作デザインを提案しそのうちの半分ほどが採用される
なにがしかの手直しが加えられて工場に発注されやがて市場へと出ていく
今は秋冬物のコレクション用の作品も手掛ける必要があり時間と発想が追い付かない様子だ
「ラファエル前派展」でモリスのデザイン画100葉ほどが入ったポストカードボックスを3000円も出して娘が買い求めたのはそんな切羽詰まった実情のせいなのかもしれない
娘が倒れれば会社も同じ運命をたどるのではないかと心配になるが、中小のアパレル業界はどことも似たり寄ったりなのだろう
部屋の偵察が終わり、ホテルまで送っていくという娘を制して、運よく目の前に迷いこんできたタクシーを拾って駅前の中野サンプラザに向かう。運転手さんは今日が初乗車の日だったらしい。初乗車の日によりによってこんな狭くて曲がりくねった住宅地にまで乗り入れることもなかろうにと同情するが人生は思い通りにはいかない
人生とはつまるところこんな理不尽な日の連続に過ぎない
中野には泊まれるホテルが中野サンプラザくらいしかない。もう建物はずいぶん古いようだが駅前に近く他に競合相手もいないせいか宿泊料金は結構強気だ。仕方がないのでレイトチェックインのシングルルームにソファーベッド利用のツインユースのプランを選んだがそれでも2万を超えてしまった。
ちょうどこの夜マイミクさんのお1人から「今夜中野駅前で飲む予定があります」との連絡をわざわざいただいたのだがこちらの体力不足でお付き合いすることが叶わなかった。もしお会いできていれば鶴光師匠の楽屋話や大相撲や鉄道にまつわる話もたくさん聞かせてもらえたはずなので返す返すも残念だ
近くのコンビニでドリンクと朝食を仕入れてサンプラザ入り。今日も何かのコンサートがあったのか裏口に関係者らしい人の姿とワゴン車が見えた。だだっ広いホールには夏のベンチャーズコンサートのポスターが並んでいる。ベンチャーズのファンが生きている限りこのサンプラザも生き残っていけるということなのだろうか?
あくる朝、中野から東府中に向かう。久しぶりに叔父の顔を観るためだ。もう87歳になる叔父だが電話では散歩を楽しめるぐらい元気なようだ。東府中の駅の階段を降りていくと降り口付近で叔父が笑顔で手を振っていた。今朝も家から駅まで20分ほど歩いてきたという。
若い頃には実家との確執もあり波乱万丈の人生を送ってきたが、今は娘二人の後見を受けながら小人数の俳句と短歌の結社を「阿波岐八雲」の名で主宰している。季刊とは言いながらそれぞれの添削や誌面の編集で忙しい。おまけに句会も月に一度はあるからボケてもいられないというところなのだろう。駅ビルにある「ガスト」に陣取ってモーニングオフ会を4人で1時間半ほど楽しんだ。
東府中に来たからには府中競馬場まで足を伸ばさないわけにはいかない(伸ばす)
今日はオークスということで混雑が予想されたがまだお昼前ということもあってか入場者が多すぎて動けないことはない(動ける)
昼からは別の予定を入れているので競馬場に居られるのは半時間1レースだけ。予想紙も買わず女性陣に買い方を指南しながら出走表だけで馬券を買う。パドック周りには牝馬レースに合わせた女性用の演出がされていて華やかである。久しぶりに競馬場の雰囲気だけを味わい、外れ馬券をとっととゴミ箱に捨てて競馬場を後にする。今回の東京旅行の予定はほぼ完了した。
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