14歳年下から突然の告白! 52歳女性が下した決断とは?
「私たち、結婚しました!」――続けて届いた2通の結婚報告はがき。お葬式に参列することのほうが増えていたというのに、まさか同年代である50代の友人から結婚話を聞かされるとは。もしかして、と調べたところ、ここ20数年で50歳前後の結婚増加が判明。総数から見れば少ないものの、“50歳からの結婚”が増えていることは間違いないようだ。連載「50歳から結婚してみませんか?」では、結婚という大きな決断を50歳で下すことになった5人の女性の本音とリアルに迫る。第26回は、14歳年下の男性と結ばれた品川エミさん(仮名・62歳・デザイナー)の後編をお届けする。
* * *
これまで「仕事一筋」で生きてきたエミさんが、仕事でのプレゼン能力を伸ばすために参加した教室で出会った14歳年下の男性からデートに誘われたのは52歳のとき。
「教室に入った頃の50代前半の私は、スピーチはもちろん、この年で敬語も上手に使えず、初対面の人も苦手でした。でも、その教室は自分らしくあることに価値があるという文化がありました。もしかしたら、そんなところが年齢をあまり感じさせなかったのかもしれません」
最初の観劇から2カ月ほどして、また彼からお芝居の誘いが。でも、その時は仕事が忙しく断ってしまった。
「なのに、3度目のお誘いが来たんです。そしてその日は彼の誕生日でした。何度も誘ってくれてメールで連絡し合うちに、彼は少しずつ私の人生の一部になっていきました」
でも、自分の年齢を正直に言ったらきっと逃げてしまう。観劇の後、とにかく誕生日を祝ってあげようと、トルコ料理のレストランを予約し、用意したケーキを店員さんに出してもらうというサプライズを敢行。
「そしたら、いきなり『つき合ってください!』ですよ、その場で。彼は4、5歳上くらいに思っていたみたいで。『いやいや、私はすご〜くお姉さんだから』って。うれしかったけれど、確認しました。『あなたいくつ?』『僕は38歳です』……。『もし私とずーっとつき合っても、あなたはお父さんにはなれないですよ』みたいな話をしました。でも、一方で『よくぞこの私を見つけましたね。お目が高い!』と、心の中で彼を誉めたたえてもいました(笑)」
1週間後、今度は一緒に眼鏡を選んで欲しいからとデートに誘われる。
「私はこのとき何かが弾けて、髪の毛を金髪にしました。やってみたいことの1つに金髪があって、うれしくて頭がパーになったのかも。『金髪にするなら今しかない!』と思って、有名な高級美容室で脱色して金色に染めて。めっちゃ気合い入ってましたね。実は彼も金髪で、会社員なのにビジネススーツで金髪、しかも似合ってなくて(笑)。お揃いにしたわけではないけれど、やってみようと」
眼鏡ショップの前で待ち合わせをし、彼はびっくりしたが、「似合うね!」と言ってくれた。そして、今日こそは年齢を言おうとエミさんは心に誓っていた。
「このまま年齢を言わないのはごまかすようだし、なぜ私が後ろめたい思いをしなければいけないのか。逃げるならさっさと逃げてもらったほうがいいと思って。眼鏡を選んだ後、食事をしながら言ったんです。『私は52歳です』って。そしたら、彼が“しゅー”ってのけぞったのがわかりました(笑)。ああ、せめて私が49歳で彼が35歳なら、十の位は1つしか違わないのに、52歳と38歳って。それはないでしょ、神様〜って思いましたよ」
ここで終われば、失恋も武勇伝の1つにできる。終わりなら終わりでもいいと、清々しいような淋しいような複雑な気持だった。
12月の街はクリスマスのイルミネーションでキラキラしていた。
■1回1回のデートが楽しければいい
年が明けたら、何とまた彼から連絡があった。
「年齢がわかったのに連絡してきてくれて、うれしかったですよ。でも、この年齢でつき合うことになれば、もしかして私が期待して“結婚”を意識してしまうようなことになるかもしれない。そうなると、嫌われないようにしなきゃとか、相手を盛り上げなきゃって、かえって執着してギクシャクしてしまうかもしれないでしょ。だからこれからも、もし彼がデートに誘ってくれるなら、彼が楽しいかどうかは置いておいて、自分だけは楽しく幸せでいよう、1回1回のデートが楽しければそれでいいって考えるようにしたんです」
彼が隣の県の自宅からエミさんの家まで車で迎えに来てくれて、菜の花が咲く海岸道路をドライブしたことも。その日はバレンタインだった。
「つき合っているなら、手作りチョコだと思って、50歳にして初めてチョコを作りました。彼は早朝からのドライブですごく疲れたみたいで、チョコの箱を開けないで帰ちゃいましたけど(笑)。彼の車は白で、顔がじゃがいもみたいだから、迎えに来てもらったときは、白馬(白い車)に乗った王子様(男爵)って本当にいるんだ!と心の中で盛り上がっていました、うふふ、余談ですけどね」
何回もデートを重ねたが、デートは日帰りで意外に“清い”つき合いが続き、エミさんは彼がもしかして何か特別な事情があって、私とのつき合いはカモフラージュではないかと疑ったこともある。
「『ホテルを予約したから、今夜はホテルに泊まろう』って。すごく突然、お泊りデートの誘いがありました。えーっ!って感じで、焦りましたよお」
その頃、エミさんは病気のお父さんにアロママッサージをよくしてあげていた。泊まった夜、彼にもしてあげたところ、すごく気持ちがよかったようで、心からリラックスできたそうだ。
「年上っていいかも、って思ったかもしれませんね(笑)。その後はデートをするたびに彼が同じホテルを予約するので、泊まるともらえるぬいぐるみがたくさんたまちゃって。1泊で2個ももらえるから、ベアちゃんが何匹も!」
年末には海外旅行をしたことも。
「彼はマイルがたまったから旅行をするというので、旅行の最終日をシンガポールにしてもらい、私はシンガポールで彼と落ち合いました。その日は彼の誕生日。トルコ料理のレストランで彼の誕生日を祝ってからちょうど1年経っていました。私はシャンパンと花火のロウソクを立てたケーキを用意して。私はこの日もサプライズができて大満足でした。彼は疲れてヨレヨレでしたけど」
■思いがけないプロポーズにうれし涙
年明けの1月、公園を散歩して、おだやかな海を見ていたときだ。
「『今日は暖かいね。ずっとこんな景色を一緒に見ていたいね』と言うと、『僕と結婚してください』ってプロポーズされたんです。私の人生にこんなことがあるのかと、うれしくて驚いて、大泣きしました」
結婚したいほど、私のことが好きなのかと、「ありがとう」という気持ちだった。
震災が起きた3月11日は、お互いメールで安否を確認。そのうち電車も動くのではないかと思っていたが、夜になっても交通網の麻痺は解消せず、自宅には帰れなくなった彼に、「私の家まで歩いてくれば何とかなるよ」と伝えたエミさん。夜中の2時か3時に彼が家に到着したときは、本当に安心したという。
泊まるときはいつもホテルだったが、そのうち、彼の家にも泊まるようになった。後でわかったことだが、彼にはアレルギーがあり、自宅以外の誰かの部屋に泊まることができなかったのだという。
隣の県の山の近くに住んでいるのも、きれいな水のあるところに住みたいということからだ。そして、結婚後はエミさんもそこに引っ越し、一緒に住むことになる。
「結婚するかどうかは、そのときはわからなかったけれど、お互いに一緒にいて自然でいられる人に、やっと出会えたんだなあと幸せな気持ちでいっぱいでした。以前感じていたような、もしかして彼に嫌われるとか、もっと好かれたいとか、そういう欲はもうありませんでした」
■彼より年が近いご両親に挨拶!
5月になり、彼の家に挨拶に行った。14歳年上の自分を気に入ってもらえるだろうか。不安がないと言ったらウソになる。
彼のご両親にしても、どんな女性を連れてくるのだろうか、おかしな後妻業の女にだまされているんじゃないか、と不安があったはず。
「彼とは14歳違いますが、彼のお義母さんと私は10歳違い。お義母さんのほうが年が近いんです(笑)。ご両親は感じがよく、リベラルで話が合いました。ただ、私が個人事業主なので、『経営者は借金が当たり前だけど、借金はありませんか?』と聞かれました。『私は借金は嫌いです。1円もありません!』と即答しました。また、『年金は入っているの?』とも。もちろん『入っています!』と」
まさかここで年金の質問が出るとは予想していなかったが、エミさんの年金へのこだわりは無駄ではなかったといえる。
エミさん54歳、彼は40歳、周囲の祝福を受けて、結婚した。
「今もとても仲よしで、けんかをしたこともありません。結婚してから8年、毎日駅まで彼を送っていきますよ、手をつないで。男の人と手をつなぐ経験がほとんどなかったので、つないでいる人がうらやましかったんです。今、その分を取り戻そうと思って。駅までの短い時間にいろんな話をします。“朝デート”と密かに名づけて。帰り道はウォーキングキングを30分。そして自宅に戻り、デザインの仕事を今も続けています」
http://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/love/14%e6%ad%b3%e5%b9%b4%e4%b8%8b%e3%81%8b%e3%82%89%e7%aa%81%e7%84%b6%e3%81%ae%e5%91%8a%e7%99%bd%ef%bc%81-52%e6%ad%b3%e5%a5%b3%e6%80%a7%e3%81%8c%e4%b8%8b%e3%81%97%e3%81%9f%e6%b1%ba%e6%96%ad%e3%81%a8%e3%81%af%ef%bc%9f/ar-BBWj9I0#page=2
これさ!!
所詮金無きゃ・・だめじゃん・・
と言ってるような気がするのは俺だけ・・
俺なんて、金ない・・年金無い・・
一生働かないといけない・・
で、孤独死・・・(笑)
ログインしてコメントを確認・投稿する