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2019年04月26日15:17

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柳家小三治 独演会 赤坂区民センター

4月24日

小はぜ「狸の鯉」
小三治「お化け長屋」
仲入り
小三治「    」


以前にもお邪魔しました、赤坂区民センター。
開場前の待合場所は椅子もなく、どうも手持ち無沙汰があります。
開場前はトイレも申告制で、なんとも言えない感じです。
座席は3列目からずいぶん高く作られているのでとっても見やすいです。
E列だったので、ほんのちょっぴり師匠を見下ろす感じです。

小はぜさんも狸の鯉も初めてでした。
高座を下りた小はぜさんに師匠が「どうだった? うまくやれたか?」
と言っても「はあ」と気のない返事だったとか。まさか師匠から声をかけてもらえると思わなかったんですかね?

今日の師匠、どうも花粉症らしいです。
杉花粉は終わっていると思うので、今時期だと何の花粉なんでしょうか。
奥歯の治療もしたそうで、しきりに活舌を気にしてました。

一席目はお化け長屋。以前聞いたものよりたっぷりとやって頂きました。
この間のはいきなりもくべえさんのところに「貸家の張り紙があるが家主はどこか」というところから入ったので、大家が店子に怒るくだりもやって下さり、面白かったです。

さて。たっぷりとやったということはどういうことがおわかりですね?
仲入り前に時計を見ましたら、20時20分。
これは例のアレでますね?

そして二席目へ。

お茶を飲もうとしたら蓋が転がりコロンコロンと音がしました。
「うるさい」と笑いを誘い、飛騨高山の滴草焼(だったと思う)の湯飲みの話から、南限国宝の今泉今右衛門さんの話に。

人間国宝というつながりか、今右衛門さんという人間国宝にふさわしい器の大きな人に会った話をしてくれました。
師匠は思わず「芋右衛門さん」と呼んでしまったそうです。

師匠が人間国宝に正式に発表される前、交通違反も犯さないでくださいねとくぎをさされたとか。
なかなか聞ける話じゃないですからね。へー、ってなりました。
師匠はなかなかのこだわりがあるようで(薄々気づいていましたが)
税務署の申告書なんかにも「落語家」でなく「噺家」とするそうです。
若いころは落語家と書いた時期もあったらしいですが、違うんでしょうね。

そんなとりとめもない話の最中、「何か質問はないですか?」なんて師匠が言い出しました。
そしたら女性が声を上げたんです。
「今、20時55分です。ここは区のものなので、門限にとっても厳しいんです」
マネージャーさんでした。
私、何度か聞いたことがある声でした。

師匠の感覚では21時10くらいが限度だな、と思っているらしいんですが、マネージャーさんとしては「いますぐ終われ」って威圧感があり、なかなかシュールでした。

ところでもう小言念仏すらできないことが確定したのであります。
師匠の「質問ありますか?」の再度の呼びかけに男性のお客様が「談志師匠との思い出はありますか」と質問されました。

この会も談志さんがらみのプロダクションから開催されており、何かしらの縁はあるようです。
「兄弟弟子っていうのは同じ親から生まれているんだ。思い出んて山ほどある。なんか文句あるか!」
この返しには大爆笑です。

一日違えば虫けら同然という世界で太鼓の叩き方から教わったそうです。
とても気の小さい人で、ああはなるまいと人の顔色を窺わず生きてきたとか。

こういう貴重な話が聞けて面白かったです。
マネージャーさん「もう時間です!」
師匠「お前、俺よりでかい声で話すな」

というやりとりも大変面白く、ふたりの話をもっと聞いてみたいと思いました。
そういうわけでお開きです。







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