ビットコインなどの仮想通過は世界の常識、日本の非常識になりつつある。

金曜日にビットコインの話を聞いて、それからビットコインなどの仮想通貨に興味があることは既に書いたが、この仮想通貨というのは今では「日本では非常識だが世界では常識」になるつつある。

僕はこれまで書いたように南米とヨーロッパに何度か行ったことがあるけど、まず、南米各国のような発展途上国では仮想通貨の方が便利なのだ。既に1993年に南米のボリビアに行った時にはボリビアの通貨であるボリビアーノは国民からも信頼されておらず、現地では米ドルでの支払いもOKだった。というか、米ドルで支払ったり、カードを持っている日本人はカードで支払いをする人が多かった。

つまり、世界約160か国、70億人の人がいると言われているが、自分の国の通貨が絶対に信用できるという国は日本、アメリカ、西ヨーロッパなどのごく一部の先進国であり、むしろ、世界の人口の大部分をしめる中国、インドを始めとする先進国に入れない国では自分の国の通貨が信頼できない。南米、アフリカなどの後進国ではインフレ率が常に１５０％から２００％だった時期もあり、また、いつそういう通貨の混乱が来るのではという不安が常に国民にはある。

そのような後進国、中国、インドなどからは大量の観光客が日本に来るが、「日本ではビットコインなどの仮想通貨での支払いはできません」と聞くと、彼ら外国人観光客は大いに驚いてとても不便だと思うという。「今のようなみんなが携帯を持っている時代に、携帯での支払いができず、わざわざ通貨を持つ必要があるというのは、日本はあまりにも不便すぎる」などと言って、文句を言う人が多い。

こういう外国からの観光客からのクレームを受けて、日本政府と日本の主な観光地では仮想通貨での支払いの導入を試みており、昨日の日記で紹介したように、政府の総務省と日本の大手銀行ビットコインでの決算を色々と試行錯誤を始めている。

ヨーロッパの先進国でも、仮想通貨かカードだけでの支払いを受けつける国が増えている。理由としては、昨日の日記とつぶやきでも書いたように、ヨーロッパは日本ほど治安が良くないので、店舗のレジにお金を入れておくと、レジの人を襲ってその中のお金を強奪する人、自動販売機を置いていると、自動販売機ごと現金を奪う人がいるからだ。

2016年にオランダに行ったら、オランダの自動券売機ではカードかオランダ国鉄のカード（SUICAみたいなもの）でしか切符は買えなかった。幸い、僕はカードを持っていたから、それで買うことができた。日本でも今ではJR東日本域内ならSUICA、JR西日本域内ならPITAPAで切符を買う人が多くて、お金を使って券売機で買う人は最近はいないだろう。日本でも段々とキャッシュレスは進みつつある。

他に、ヨーロッパでキャッシュレスが浸透している理由としては小さな国が多くて、国ごとに通貨が違うからだ。ユーロという共通通貨が出来たものの、まだまだユーロを導入してない国は多くて、特にスイス、デンマーク、ノルウェーなどのような「中立、自由貿易」を政策としている国は、ユーロに参加する予定すらなくて、こういう国では仮想通貨が常識となってる。

さらに、ヨーロッパというのは日本とは違って国境が陸続きであり、日本でいうと東京では円が通過だが、横浜では違う通貨を使っているというのが当たり前なので、仮想通貨を各人が持っていて、そこから使った分だけマイナスされるという方が便利なのだ。通貨をいちいち駅か銀行で両替するよりかは共通の仮想通貨の方が便利ということはわかるだろう。ヨーロッパに1年ほど住んでみれば、国の通貨はけっこう不便だということがわかる。

こちらのリンクがビットコインの説明。日本ではまだ円の方が圧倒的に信用されてるが、海外ではビットコインでの支払いを受け付ける国が増えてることがわかる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3

今はまだビットコインなどの仮想通貨は日本では危険という認識が強いが、来年の東京オリンピックに向けて政府は来日する外国人向けに、ビットコインでの支払いを認める店舗を増やす試みを始めており、オリンピックが終わる頃には日本の特に観光地では、かなり多くの店舗がビットコインでの支払いと決算を認めている可能性が高い。

つまり、日本人がいくら「ビットコインよりも円の方が信用できる」と言い張っても、世界の多くの国の人がビットコインなどの仮想通貨を使用するようになれば、日本人も外国人と同じようにせざるを得ない時期が将来は来るらしいのだ。