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2019年03月25日17:48

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利益率8%が日産の目標♬

日産、利益率8%が迫る3社の結束
証券部 岡田達也
2019/3/25 5:30日本経済新聞 電子版

日産自動車が悲願の「営業利益率8%」という目標に挑もうとしている。元会長のカルロス・ゴーン被告が策定した8年前からの目標になるが、いまだ超えられない壁だ。達成には販売と生産の両面から思い切った改革が必須になる。仏ルノーと三菱自動車の3社連合の結束を試す目標だ。

2月12日、日産の決算会見で、西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は「アライアンスの目標を必要なら見直す」と述べた。ゴーン被告の拡大路線を象徴する目標で、3社合計で2022年に1400万台という旗を降ろす。

日産は中期経営計画も見直す。2023年3月までの6カ年の中計「MOVE to 2022」では、大きく3つの目標を掲げている。

第1が売上高だ。17年3月期は中国事業を含めた売上高は12兆8000億円だった。そこから30%増となる16兆5000億円を目指していた。中国やメキシコ、ブラジル、中東など世界で販売を伸ばす意欲的な計画だが米国や中国で販売が減速しており、そもそも達成が難しくなった。

2つ目が自動車事業で稼ぐ純現金収支(フリーキャッシュフロー)。6年合計で2.5兆円だ。これも達成は難しい情勢で、18年3月期は前の期比で4割減の4070億円と4期ぶりに減少。今期も2期連続で減りそうだ。拡大路線を見直せば一時的にキャッシュ創出力は落ちるため、販売台数とともに見直しは避けられない。

最後の目標が営業利益率8%だ。日産はこの目標だけは死守する構えだ。拡大路線の見直しと利益率の上昇という株式市場の期待にも沿う。

この目標も達成は容易ではない。19年3月期の営業利益率は3.9%を見込む。本来は持ち分法投資損益に含まれる中国事業の利益を足しても約5%と届かない。

自動車メーカーにとって営業利益率8%は一流の収益力の証しとなる。独フォルクスワーゲン(VW)などの利益が伸び悩む中、今期に達成できるのはトヨタ自動車など一握り。経営が混乱する日産にとって8%の達成は、ゴーン時代の幕引きと新体制の結束を示す意義がある。

8%の壁を超えるには販売と生産の両面から改革が必要になる。日産は販売台数を追うあまり、米国で過度な値引きが常態化した。これが低採算の大きな要因だ。新型車を中心に販売価格の引き上げを進めるしかないが、それには人気のある車種が求められる。販売立て直しは開発戦略と深く関わっており、一朝一夕にはいかない。

販売改革は売上高に影響し、生産改革はコストに影響する。東海東京調査センターの杉浦誠司アナリストは「生産拠点の統廃合に踏みきり、工場の生産性を上げられるかが焦点となる」と指摘する。

焦点となるのがルノーのお膝元であるフランス工場での生産だろう。日産は17年に欧州向けの小型車マイクラ(日本名マーチ)の生産を、日産のインド工場からルノーのフラン工場に移管した。ルノーの韓国工場でも日産のSUV(多目的スポーツ車)を生産する。その意義はルノー工場の稼働率引き上げという側面支援にある。

ルノーのトップでもあったゴーン被告は、ルノー工場のテコ入れに熱心だった。逮捕直前の11月8日にはフランスにあるモブ―ジュ工場にマクロン大統領を招く。19年半ばからルノーのバンをベースに、日産の商用車を生産する計画だ。

ルノーの工場で日産車を生産すれば、日産が得るはずだった利益がルノーへと流出する。ルノーの株主からすればグループ内での利益の移転になるが、日産の株主からすれば不満なはずだ。

フランスは賃金が高く、韓国ではストライキが頻発する。日産とルノーを比較すると日産工場の方が相対的に生産性が高い。杉浦氏は「仮に3社連合で生産拠点の閉鎖を検討するなら、ルノーのフランス工場がリストに入ってもおかしくはない」と話す。もちろん日産自身も九州や関東に分散する工場の集約余地は大きい。

自動車業界ではリストラの波が広がる。VWは7000人を削減し、米ゼネラル・モーターズ(GM)やホンダは工場閉鎖を決めた。背景にあるのは自動車自体の革新だ。自動運転や電動車、つながる車などに開発費はいくらあっても足らない。「コスト削減をどれだけできるかが将来の成長力を左右する」と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の杉本浩一アナリストは話す。

失業率が高止まりするフランスで工場統廃合の議論を持ち出せば、ひとまず鎮火したルノーとの経営統合論が再点火しかねない。それでも3社で痛みを分かち合わなければ収益力は上昇しない。日産が掲げ続ける利益率8%は、言葉だけではない本当の結束を3社に突きつけている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42770220S9A320C1000000/
>フランスは賃金が高く、韓国ではストライキが頻発する。
>ルノーのフランス工場がリストに入ってもおかしくはない

話のストーリーから言えば真っ先に切られるのは韓国工場だろ?^^;
西欧の労賃は世界水準で高いのだから車への購買力も充分です。

でもストライキが頻発する韓国工場は製品が作れないので生産性は低いです。
おまけに韓国経済は海外輸出が主なので、安易に労賃を上げても内需に結び付きません^^;

ルノーで作っている日産車は日産工場に戻し、生産性の低いルノー韓国工場を閉鎖するのが最優先です。
それだけで利益率8%を達成できそうな気がしますけどねw

ゴーンが韓国に肩入れしたのは、サムスン自動車買収が失敗であった事を認めたくなかったからです。
認めたらクビだし^^;

もうゴーンは居ないのだから遠慮は要らないよ♬
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