mixiユーザー(id:26523738)

2019年02月11日23:57

73 view

《雪景色 再び》《ウキウキドライブ》《ちー+! 094》

《雪景色 再び》

仕事という事で…という訳でもないが、何となく目が覚め、タバコを…???

真っ白…。

窓を開こうとしたら、昨日の光景のパワーアップバージョンの銀世界が…。

ヤベ、今日は祭日。車通りが少ない…。アイスバーンとかになってないかな?

とりあえず、車に積もった雪の除去作業…と思ったら、湿り気の無い雪だけが積もっていたためフワッフワな感触に驚いた。
雪が綿菓子に例えらる場合があるが、納得。どれだけ手で払っても手に雪がくっつかない。

時間が過ぎて車を走らせれば、ボンネット上の雪が粉状となって散って行く。

なんだか幻想的な光景で、学生時代ならさぞや興奮したのだろうが、あいにく現実には職場への通勤のため、余裕ぶった運転すら出来ないもので…。

今や古びたバイパスのアスファルトはつぎはぎだらけで、雪の上を走ってみたり、既にとけ切った水の上を走ってみたり、道路自体がシマシマ模様でこれまた珍しい状態だ。


会社に着いたら話題はやっぱり雪一色で、それ以前に寒い寒い。そして度を超えて痛い痛い。
雪に対する好奇心…。子供心は残っていても、体はすっかりオヤジとなっているため、この寒さだけは耐え難いな。耐えるしかないんだけどね。


《ウキウキドライブ》

…ではないけど、久々に悩み相談を受けた。
何年振りだ? 短く見積もっても随分と過去の出来事だな。
まあ、会社で働けば何かしらの問題はあるが、この会社の場合はまともに顔を合わせるための時間さえ確保出来ないので、休暇を利用して外で面会。

相談があると言われたのが…去年の8月…。
随分と待たせてしまったものだが、よくもまあ待っていてくれたもんだ。

大まかな内容は分かっているし、その中心は『あのコ』から始まった一連でもある。
うーん、今後の展開の素材としたいものだ。

問題は…、そう、知り合いに遭遇しない事。そしてカミさんとの繋がりを持つ人物に見られない事…。浮気不倫が目的ではないにしても、相手はそう見てくれないからね。

リスクは多きい。個人的に得るものも少ない。けど、悩みごとの相談って断れないんだよね。特に仲間内であれば男女問わずにね。

こんなものを総じて俺は『ドライブ』と表現する。…俺の中で。


《ちー+! 094》

第一章 仲間たちとの行進曲 3-56

【拠点ネメス・ネメス城下町北区域】
『ギルド ネメスのあくび』

突然開かれた扉の向こうに女性が現れたのは唐突だった。
「……なんだユーツンか。どうかしたか? 相棒は?」
 1人テーブルから離れていなかったボーセスの反応は落ち着いており、再び読んでいた新聞から目を離して声を掛ける。
『ユーツン』と呼ばれた女性は店内を慎重に見回し、答えた。
「その相棒がどっか行っちゃったの! ボスの感じだとここには来ていないのね!?」
「…まあ、そうだな。ご覧の通りだな」
「そんじゃいい!」
 ばたん!
 今の出来事を当然理解出来ないチータスとナルミが顔を見合わせ、お互いに何かを言おうとしたその時―――。
 がちゃぁっ!
「ボス! アキ! タバ! 悪いけどさとちゃんが来たり、どこかで見掛けたら、ここに居るように伝えてっ! お願い!」
 ばたんっ!
「行っちゃった…のかしら?」
 3回目の開閉が確認出来ない事を知り、それでも今にも開け放たれそうな扉を眺め、ナルミは呟く。
「やれやれ、相変わらず元気な事で」
 新聞をテーブルに置いたボーセスは席を立ち、床に転がったベルを元の位置に戻すべく歩み寄る。
「…あの人もお得意さんなの? なんかアキさんやタァの事も知ってたみたいだけど…」
あまりに瞬間的な出来事に呆気に取られ、どう反応して良いのかが分からなかったチータスがどうにか出す事が出来た言葉がそれだった。
 ベルを元の位置に戻し、ついでに周囲のテーブルに目配せをしながら戻ってくるボーセスは、元のテーブルには着かずにそのままカウンターに回って答える。
「もともとは迷惑客だったが、今やれっきとしたウチでの上玉の得意客だな。『ユーツンノート=チャン』って言うヤツでな、一時期はネメス城下町に変な噂を流させたもんだ。…なあ? アキにタバチ?」
 まだ陽は高い時間だが、この辺からネメスのあくびの夜の部の準備開始といったところか、ボーセスは話しながら皿を食器棚から取り出しつつ、アキとタバチに話題を振るが…。
「はは、言えば怒られるよ」
「ノーコメントです!」
 なかなかに連れない返事のようだ。
 この返答にボーセスは顔をしかめるが、何かを考え直したような素振りを見せると先を続けた。
「俺は長ったらしい名前が面倒で『ユーツン』って言っているが、『ユーツンノート=チャン』って言やぁ、ちっとは名の知れた魔法戦士でな、同じ有名でもアキとは異なる響きを持つウチの上客だな!」
「…? それが『変な噂』なの? 同じ人の話でも内容がぜんぜん違わない?」
 接点が掴めない話の繋がりに疑問符のチータス。そんな話を持ち出したボーセスは、実は言うべきでない内容が口からこぼれていたのだろう。あからさまに『マイッタ!』という表情を一瞬見せ、観念するように先を進める。
「おまえさんは聞いていないようで聞いているんだな。秘守義務という事で聞き流せ。……一昨日話した『チャン』の意味は覚えているか?」
 ボーセスの質問に、初めてネメスのあくびに訪れた日のやり取りを思い返す。まだネメス城下町での経過時間がさほどでもないため、今現在は全てを鮮明に思い出す事ができ、当然ながらその中にボーセスの質問に対する回答もすぐに思い当たった。
「当たり前じゃん! それって一応の名…あ…」
 途中まで言って言葉を詰まらせるチータス。
 そうだ。『チャン』の名は孤児に付けられた便宜上のセカンドネームなのだ。
「あれ? …でも…?」
 記憶違いだろうか、チータスは混乱しかけた脳内で『チャン』の整理をする。
 実は『チャン』に関する情報はボーセスからだけではなく、タバチからも徒歩による移動の合間にある程度教えられていたのだ。
 重要な部分だけ要約すれば、女の孤児は全員が『ディネス教会』という教会に預けられ、20歳までの年月を教会敷地の中だけで修道僧という立場で過ごす事になるといい、相当に特別な問題が発生しない限り、条件を満たさない年齢が外に出る事は無いという。
 事実、タバチ自身も若い修道僧らしき人物をこれまでに見た事が無く、はっきり言ってしまえば、そういった存在が実在するかどうかもあやふやな思いでしかないと言っていたのだ。
 だが、つい先ほどチータスが目撃した『ユーツンノート=チャン』は、アキと同等の年齢に感じられ、少なくとも『20歳』には届いていない容姿に見えたのだが…。
「アキさん…、イキナリで悪いんだけど、いま何歳?」
 この質問を耳に、ボーセスが下を向くのがわかった。
「はは、どこかでディネス教会の事聞いたんだね。私は17歳だよ。ちぃの察しの通り、『ユーツ』はまだ20歳前。私と同じ17歳だよ」
「あー…、まあ…そう言う事だ」
 観念した時のボーセスの口は軽くなる傾向にあるのか、ここまで来ると先程の女性『ユーツンノート=チャン』を話し出す。
 拾われた頃のユーツンノートはさすがに分からないが、とにかく規則だらけの教会内の生活に嫌気がさし、それよりも自由が広がる教会の外の生活に憧れる一心で9歳の時に教会を脱走した張本人がユーツンノート=チャンだという。
 教会内での生活では外界の教えは一切無く、完全に世界から隔離された状態で生活を送る事になる。
 厳密には20歳の誕生日に教会から身を引く選択権を与えられるのだが、それは18歳まで知らされる事が無いため、その年齢に達さない状態では外の世界に対する憧れとは、その度合いに反した絶望感へと変換される事になる。
 教会脱走は教会内では一番の罪として扱われるが、同時に脱走した孤児を最優先で保護しなければいけない義務がある。
それは外界の情報を一切遮断した生活を続けているため、当たり前だが何も知らない外界では生活に関する情報も道具も金銭も無いため、脱走者は簡単に餓死してしまうのだ。
 一方で脱走者は外界の地形を知らないため、脱走後のほとんどは近場で発見されて再保護される事が大半だが、ユーツンノートの場合は違い、数十日間という『教会脱走者捜索』としては異常な時間を要した。
 というのも、数日間で発見に至らなかった脱走者のほとんどは、最終的に餓死した状態で発見されるのだが、ユーツンノートの場合はその身柄がいつまでも発見されなかったかのだ。
 本人が生き延び、そして身を隠し続けるのだから発見に至らない事は当然の話ではあるが、それまでに経験の無かった発見の遅れに対し、教会側は20歳に満たない忠実な人物まで選出し、それらを繰り出しての最大規模をもっての大捜索へと発展したのだった。


《あとがき》

どこ方面に行こうかな?

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する