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2019年02月04日22:35

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最高に面白かったドイツ映画「ブリキの太鼓」


ナチス・ドイツ時代を描いた映画はたくさんありますが、「ブリキの太鼓」ほどの素晴らしい作品はないでしょう。この記事も、僕がかつて他のブログに書いたものです。


ドイツ映画の「ブリキの太鼓」については日本で封切りになった頃から噂には聞いていたが、なぜか見る機会がなかった。ギュンター・グラス原作、フォルカー・シュレンドルフ監督作品で、1979年のアカデミー外国語映画賞、カンヌ映画祭グランプリを受賞した名作だが見たことのある人たちから、
「変な映画で、エッチなシーンが多い」
と聞いていたので、学生時代は硬派(本当のこと)だった自分は見る気がしなかったのだった。当時は、ドイツ映画といえば「U・ボート」ぐらいしか見なかった。

だが、2004年にNHKのBS映画劇場で見た時に、ナチスに興味があり、さらに、ドイツに語学留学していた時に恋人のようなメドヒェン(小娘)がいた自分は、当然ながらこの映画の虜になった。


話のだいたいのあらすじ。ネタバレになるので、まだ見たことのない人は注意するように。

1920年代のポーランドのダンツィヒ。ドイツ系の家庭に生まれたオスカルは、3才の時に大人の世界の醜さを知り、自らの意思で成長を止めてしまう。もちろん、現実にはそんなことはできない。この映画は科学的に捉えようとしても理解は不可能。その後、ナチスが台頭して、ドイツ人とポーランド人が共に住んでいるダンチィヒにはナチス派と反ナチス派が対立し始めて、住人の平和な生活にも陰が差すようになり・・・というお話。

このように書くと社会派のお堅い話のようだが、やはり、エロチック、グロテスクなシーンが多く、見ていてもそんなに疲れない。ドイツ映画で第二次世界大戦を描いた映画では「Uボート」、「ヒトラー最期の12日間」とこの映画がドイツ人にはとても人気があり、ほとんどのドイツ人はこの3作品は見たことがある。

極めて演出が上手いと思った点がある。それは、オスカルの実母は賢くて、少し暗い性格の女性なのだが、この実母が自殺した後に、オスカルの家で働くためにマリアという16才の女性が引っ越してくる。彼女は典型的なブロンディ(金髪で天然ボケの女)であり、マリアが出てきてからは、急に話がコメディ調になる。しかし、マリアが引っ越してくるのは1939年秋であり、全く対照的に、時代は第二次世界大戦の戦時下という暗闇に入っていくのである。

映画を写真を見せて紹介しようと思う。写真はベッド上でのオスカルとマリアのスチル写真であり、オスカルは何とか16才で初恋のマリアに気に入られようとするがマリアは全く相手にしないで、結局は父がマリアと結婚することとなる。

他にも映画のトレイラー(予告編)とかを貼って紹介したいけど、エログロシーンが多くて削除される可能性があるので紹介できないのです。実際に、一度、エロいシーンの写真もアップしたらMIXIの運営に削除されました。(苦笑)


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