第1695号 ［防衛］世界平和研、グレーゾーン対処を提言

「日本会議メール情報」　平成30年7月2日（月)通巻第1695号
日本会議事務総局　担当　村主真人　アドレス　me@nipponkaigi.org
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　中曽根康弘世界平和研究所は２６日、「海と空のグレーゾーン事態への対処」と題する
提言書を公表しました。

　平時でも有事でもない「グレーゾーン事態」については、平和安全法制が議論された際
にも課題の一つに挙げられました。

最終的に「領海及び内水で国際法上の無害通航に該当しない航行を行う外国軍艦への対
処」「離島等に対する武装集団による不法上陸への対処」「公海上で我が国民間船舶に対
して侵害行為を行う外国船舶を自衛隊船舶等が認知した場合の対処」については、現行の
法体系のもとで、閣議決定で対処するとし新たに法整備は見送られた経緯があります。

提言書では、限られた人的資源の中で海保と海自の相互補完が必要であるとの観点から
、事態を抑制するためには、法執行機関である海保の能力向上が重要であるとの前提に立
ち、現行の問題点と、今後のあり方について提言しています。

［問題点］
○現場における海保・海自の連携上の懸念
○武装集団による不法上陸を阻止するための武器使用権限の不足
○自衛隊による法執行活動であることについての誤認の懸念
○多様化する領空侵犯事態への対応の問題点

［提言］
１，海保の能力向上とそのための自衛隊による支援
２，海保勢力を対象海域へ集中できる体制の構築
３，海自の後方支援による海保巡視船の連続運用能力の向上
４，対象海域近傍での護衛艦の定期的な巡航
５，海上警備行動時における法執行機関たる海保による海自の統制
６，海上民兵の実態を明らかにすること
７，武装集団による不法上陸を阻止するための武器使用権限の強化
８，海自における法執行任務のための教育訓練の拡充
９，護衛艦による法執行活動の国際社会への明示
１０，多様化する領空侵犯事態への横断的取組みの強化

中曽根康弘世界平和研究所ＨＰ
http://www.iips.org/
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