先日、スクーターで街を走っていたときのこと。
前を走っていた軽自動車が、左カーブを曲がったとき、
運転席の窓から何かが飛び出した。
ゴミにしては大きい。
近づいてみると、それはルイ・ヴィトンの長財布だった!
おそらく、財布をダッシュボードの上に置いて、
運転席側の窓を開けたまま運転していたのだろう。
左カーブだったから、視線が左側に行ってて、
右の窓から落ちる財布に気づかなかったみたいだ。
スクーターを停めて、道路の真ん中に落ちてる財布を拾ったときには、
既に落とし主の車は視界になかった。
ここは数キロは信号なしセンターラインなしの丘の尾根の1本道。
スクーターなら追えると判断した私は、さっそく車を追いかけた。
しかし、走っても走っても車の姿が見えない。
車が財布を落としてから私が追いかけ始めるまで30秒は経ってないはず。
この道は大きな交差点はないが、路地への入口はたくさんある。
もしかしたら、どこかで曲がったのか?
仕方ない、見つからなかったら交番に届けようと考えていたら、
ようやくさっきの軽自動車を見つけることができました。
(あとで測定したら、700メートルも追いかけていた。)
クラクションを鳴らしたら、すぐに停止してくれたので、
運転席の横にスクーターを着けて、財布を見せた。
(このとき窓は閉まってました。
)
運転していたのは、メガネをかけた中年の女性。
驚いた顔をして、悲鳴のような「ありがとうございます!」の声を発した。
狭い道路で通行の邪魔になるので、
彼女に財布を渡して、「じゃあ、お気をつけて」と言って私はすぐに道を戻った。
(追いかけてるときに、私が曲がろうと思っていた所を通過してしまっていたのだ。)
私の背後でまた「ありがとうございます!」という声が聞こえた。
あの財布、チャック式で中を確認できなかったが、
中身がぎっしり入ってたみたいで、かなり膨らんでいた。
お礼をもらえたかもしれないなぁ〜などと、後日思いました。
まあ、たまには、こういう無償で他人に親切にするのもいいだろう。
因果応報、このあと何か良いことがあるかもしれない。
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