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2019年10月29日18:08

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小説12

たかひろは意を決してSMバーに入った。
憧れていたSM。

入店すると非日常の独特な雰囲気があり、
睾丸が締め付けられる思いだった。

店員がやさしく「予約の方ですか?」と聞いてきたが、
たかひろは舞い上がってしまい、何も言えないまま、
店を出てしまった。

なんて自分は臆病なんだと再確認した。
自分自身との約束も果たせない。

楽しみにしていた初めての風俗。
大人になれる一歩を逃した事は痛恨の一撃だ。

次はお母さんと来ようとすら思った。

また、自慰行為に耽る日々が続いた。

その後の
たかひろは仕事を転々としていた。
性根が怠け者なので、
楽して稼ぐ事にしか頭にない。

しかも、市役所の臨時職員を満期を迎えずに
辞めて欲しいと言われる人材・・・

たかひろは、自分は他人に役立つ人になりたい。
と常日頃から思っていた。
自分こそが他人から必要とされる
人物だと自惚れていた。

そのため、仕事で嫌な事があると、
これは、自分がやるべき仕事では無い。
無能なお前等がやるべきだと、
下らないプライドだけが先行していた。

たかひろは、以前から自信があった、
スピリチュアルの占いをする事に決めた。

40手前の童貞ニート。
魔法使い並みの霊力を持っているのが
役立つ時がきたといきり立っていた・・・・


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