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2019年01月13日08:50

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スクールオブロックとはまた違っておもしれえな、こりゃ

08年の「40歳のロックデビュー」っちゅう映画。
レイン・ウィルソン演じるフィッシュはヘビメタバンドヴェスビオスのドラマーで、長い下積みを経て、ようやくメジャーレーベルからデビューの声が掛かる。
ところが、レコード会社が出した条件はバンドはそのままだが、ドラムに社長の甥っ子を入れること。
バンドから放り出されたフィッシュは、おまえらの100万倍ビッグになってやるからなと言い残して姿を消す。

20年後、ヴェスビオスはロック界に君臨する大御所となっていたが、フィッシュのほうはいつかはきっと言いながらバイトに明け暮れるくたびれた中年男へと落ちぶれていた。
だらしなさに愛想を尽かした彼女から部屋を追い出されたフィッシュはやむなく姉の家に居候することになる。
文句を言いながらも受け入れてくれる姉と、フィッシュとは妙にうまが合うらしいジェフ・ガーリン演じる姉の夫、そしてデブな高校生の甥っ子マットとともに平和な暮らしが始まったのもつかの間、事件は意外なところから起こる。

マットが仲間たちとハイスクールのプロムでバンド演奏をするのに、ドラムの欠員が出てしまったからと、フィッシュに穴埋めを頼みに来た。
最初は高校生なんかといっしょにやっていられるかと言っていたフィッシュだが、やがてバンドを引っ張るようになり、よくわからないうちにユーチューブに上がった映像が話題になり、A.D.Dと名づけたそのバンドでツアーに出るまでになってしまう。

バンドメンバーがなかなか豪華で、フィッシュとマットのほかが、4年後にはアメージングスパイダーマンのヒロインをすることになるエマ・ストーンがベース、ギターとボーカルが、本職のシンガーソングライターのテディ・ガイガーで、作中の曲はみんなこの人が書いたんやそうな。
なんの予備知識もなく見たもんやから、最初のうちは、ジャック・ブラックが「スクールオブロック」を撮るついでに作ってもたんかと思ってしもた。
髪型がジャック・ブラックのあのまんまで、小汚い格好と妙に暑苦しい顔も同じやったから、本人やと思って見てたんやけど、しかし身長が違うしデブでもないもんなと別人であることに気付く。
あ、「サハラ死の砂漠を脱出せよ」でルディ・ガン役をやってたレイン・ウィルソンや。
こないだBSで見た「ギャラクシークエスト」にも出てたけど、やっぱルディ・ガンやな。
原作のダーク・ピットシリーズはなんだかんだで40年前から全巻読み続けてるし。
書いてるクライブ・カッスラーもすごいけど、読んでるほうもたいがいやわ。

映画館行くほどやないけど、家で酒飲みながらダラダラ見るのにはちょうどええし、そういう見方をするぶんには満足できる内容になっている。
それにしても、ビデオスルーになる作品って、こういうレベルのが多いよな。
おもしろいけど、1800円出してまではどうか、DVD借りてきて見るのにちょうどええっての。
でも、アメリカでは劇場公開されてるわけや。
しかもそれなりに客が入ってるからこうして日本でもDVDで発売されている。
これはどういうことなのか。
入場料の違いがあるんやね。
日本は映画の入場料が1本1500円から1800円と、世界でいちばん高いと言われている。
アメリカはおおむね600円前後。
つまり、600円払った客を満足させられたらええわけで、この作品みたいなおもしろいけど映画館行ってまではどうかなってので集客できる。
なにしろ、ランチ1回分やから、おもしろくなかったら途中で出てもええやん。
だからそういう人はその場で忘れるけど、日本の場合は1800円払ってるだけに、とにかく最後まで見る人が多いし、それであかんと思ったら悪口言い出す。
外国映画に取って、劇場公開のハードルがえらく高い国なんかも知れへんな、日本って。

関係ないけど、昔は映画館って入れ替え制がなく、いったん入ったら閉館までずっとおられてんで。
しかも週末はオールナイトでやってたりして、始発まで寝て過ごしたり、朝までに何軒もはしごしたり。
いちばん多かったのは、岐阜の柳が瀬で洋画の封切り2本立てを2軒はしごしてから、最後に邦画の2本立てで朝までおったときかな。
そうそう、30年前は地方では封切りでも2本立てってのがよくあったもんや。



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