mixiユーザー(id:4467752)

2019年01月05日23:55

90 view

最後の風景

今日は午前中に渋谷の予備校で個別指導がありました。
この予備校に勤めてからもう10年以上。
今は仕事の量を極端に減らしていますが、一番働いていた時には週7日、ほぼ朝から夜までこの予備校で授業をしていました。今までいくつかの予備校で仕事をしていましたが、この予備校で働いた期間が最も長く、また、働いた時間も最も長い。
通勤した回数も最も多い仕事場です。
この予備校へ行く時には、渋谷駅から横断歩道で大通りを渡り、桜ヶ丘のゆるい坂道を登って予備校まで行く。
帰りはその道を戻っていく。
これをいつも繰り返してきました。
少しでも運動になるようにと、この道を通って予備校に行く時にはいつも走っていましたが、ここの所、走るのをやめていました。
それは、筋トレをサボって走るのがきつくなってきたというのも無きにしもあらずなのですが。
渋谷駅周辺の開発により、この道が今年の1月7日、つまり明後日には廃止になります。その後は景観も大きく変わっていきます。
この道を駆けて行く時には、生徒や予備校職員の方とすれ違ったり、追い抜いたり、溌剌とした気持ちで通ったり、だるかったり、嬉しかったり、凹んだり。
それらはただの「日常」ではあったけれども、この道を通る時には様々な事、様々な思いがありました。
今までひたすらただ駆けていたこの道ですが、廃止になる前には、ゆっくり見ながら歩きたくなったのです。
この道の廃止は明後日の7日。明日は授業がないので、今日がこの道を通る最後の日でした。
授業が終わると、既に立ち退きも済み廃墟となったビルに挟まれ人通りも少なくなったこの道を、歩いて渋谷駅に向かいました。
やっぱり名残惜しくなって、スマホで写真を撮りながら歩く。
その道の終わりまで来て、最後の1枚。
これで、この風景も見納め。
最後に心の中で「ありがとう。さようなら」と言い、渋谷駅へ向かいました。
6 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する