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2019年01月30日14:58

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映画「ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生」★★★★★

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これは、すごく面白かったです。
世間的には「ボヘミアン・ラプソディー」に話題集中で、今作、誰にも見向きもされてなさそうですが、あっちはノンフィクションにちょっと虚構を足したくらいの「事実は小説より感動的」な映画、こっちは完全虚構、想像の世界で、「真実は虚構の中に描き出される」な映画です。
舞台は20世紀初頭の米英仏ですが、世相として英国EU離脱や米国第一主義みたいな民族主義的、反グローバリズム的排外主義に揺れる不穏な現代との既視感があるからかもしれません。
それになんたって私はハリーポッターフリークなので、ハリーポッターシリーズの伏線が見えて来ると、「ああ〜なんかこんなどっかエピソードにあったよな、何巻のどのあたりだっけ?」って、おぼろげな記憶を引き出そうと脳みそつつかれるのが快感なんですね。
更に見る前まで、前作「魔法使いの旅」が、アクション派手な割にキャラに感情移入出来なかったので、全然期待してなかったのです。そしたら予想外に面白かったので、余計に好印象なのかもしれません。
往々にして、何事もあまり期待しすぎるとがっかりするものですよね(。-_-。)。
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以下、重大なネタばれありです。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


○スターリング
吹き替えだったのでエンドロール見るまで、ジュード・ロウとジョニー・デップに気づかなかったよ(笑)
ジュードロウというとワトソン君が印象深いです。
この作品、主人公が良くも悪くもヒーロー性が薄くキャラが凡庸なので、イケメンのジュードロウを起用したのかもしれませんが、ダンブルドアのキャラはジュードロウに勝ってますから、ダンブルドアにとって役不足かな〜とか(^^;
変人奇人イロモノジョニーデップは何を演じてもジョニーデップ。動きがデップぽいなって思って見てたらやっぱりね。字幕なら第一声でわかったはず(笑)。
まあでも相変わらず4人のメインキャラ、感情移入して夢中になれるタイプではなさそうなので、このスターリングは必要だったんでしょう。
実際、ダンブルドアVSグリンデルワルドの宿命の対決が際立ってきたから、俄然面白くなってきたわけです。
予想外だったのはティナとクィニー姉妹が離別してしまったこと。クィニーはアナキン・スカイウォーカーと同じ理由(スターウォーズEP3)で、ダークサイドについてしまったのね;;スターウォーズとハリーポッター、どちらも「ロードオブザリング」のリスペクトしてることに思い及びます。

〇氏育ち
予想外といえば、リタ・レストレンジ。あのヴォルデモートクレイジー信者レストレンジ一族??
リタは周囲からの無理解にも心折れることなく、教師や友人に恵まれて善良に生きた彼女は今作で一番キャラ立ってた気がします。
シリウス・ブラックのように、悪の家系から善良な者も生まれるのですね。
だから、不死鳥を司る輝かしいダンブルドア家にも様々不幸な出来事があって、中にはダークサイドに落ちる者もいたでしょう。
確かダンブルドアの噂話(グリンデルワルドとの対決話とか)に、弟殺しがあったような・・・・(死の秘宝だっけ?)
ハリーポッター全編通して描かれていたのは、「人間、氏育ち(血筋や成育環境)で決まるものでなく、本人の強い意志と恩師・友人との出会いによって決まる」ということでした。もちろん、その出会いも本人が誰を信頼し誰を生涯の友とするのかを、本人の意思で選んでるというのが、組み分け帽子の種明かしでしたね。
ハリーポッターからの流れを感じて、胸が熱くなりました。

〇選択の誤り
友人選びを本人の意思の選択とするなら、人は選択を誤ることもあるのかもしれません。あるいは、2面性のある者の一面だけを見て、信じてしまうこともあるでしょう。
どうもダンブルドアはかつての親友グリンデルワルドと「破れぬ誓い」を結んでしまったようです。
それも「不戦の誓い」をしてしまったので、ノーマジ(普通の人間)支配を目論むグリンデルワルドと戦うことができないようです。

〇ナギニ
あらー、ひょっとして、お前だったのぉ?ヴォルデモート最愛の蛇。
あらー、こんなに可愛い子だったのね;;こんなひどい境遇に育っても悪に染まってなかったのに、なんでヴォルデモートなんかに;;ナギニもリタと並んで悲劇のヒロイン。
少し気になったのは、ナギニはいつか蛇のまま元の姿に戻れない存在だというところ。
実はグリンデルワルドも同様の生態??

〇ミスリード
邦題は「黒い魔法使いの誕生」ですが、原題は「グリンデルワルドの罪」。
「誕生」ってタイトルからして、ダンブルドア家の「クリーデンス」のことかって思ったじゃん。
このタイトルからして、グリンデルワルドがメインだったんですね。この邦題「ジェダイの復讐」みたいにミスリードを招いてたら、結構面白いかも(笑)

作者ローリング女史の無限の想像力のすごさはハリーポッターシリーズで証明済みですが、今作はより不穏な世情が絶妙に映し出されている気がして、だからこそ、主人公ニュートのように地味に地道に善良に生きることの尊さを改めて感じるのでした。
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↑このおでんマーク、何だっけ?もう一回読もうっと・・・その前に今夜はおでんにしよo(^▽^)o。
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