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2018年12月16日18:00

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コラム795:母の教え

ある物事に対する考え方や、行動に於ける理念など、個人の性格や経験則に委ねられている部分以外にも、意識的にまたは無意識に両親からの教えを守り抜いている人も多いかと思います。
 
ある人物が私に何らかの知恵を授けて下さる場合、それぞれの体験に基づいた経験則になります。学校に於ける先生は、勉学の努力を無駄にしない為の知恵を授けてくれますし、会社に於ける先輩は、仕事でミスをしない為の知恵を授けてくれます。
 
友人は損得感情抜きで同じ時代の空気を吸っている者同士で、互いの心を豊かにする為の情報交換ができます。
 
また両親は子の人生に対して道を踏み外すことのないように様々な知恵を授けてくれます。
 
「貫く」という言葉は、その字の如く「母」と「貝」から構成されています。「母」という言葉は、長い髪の女性が家事を行う為に「かんざし」を通して髪を束ねていたことを指したものです。「貝」はその昔、貨幣(お金)として用いられた歴史があり、現代では転じて「価値のあるもの」全般を指しています。
 
少し横道に逸れますが「貴い」という言葉は、訓読みで「たっとい」や「とうとい」と読みます。これは「両手」と「貝」から構成された言葉であり、敬う相手に対し「お金の支払いを両手で丁寧に行なった」ということが由来となります。
 
故に「貫く」という言葉は、「母から授かった、かけがえのない財産」という意味となり、お金はもとより教え(金言)を、子が後の人生で守り通すことを指しています。
 
私くらいの年齢になって、若い方々と接する際、気にする点としては、「その子たちが貫いているポリシーとは何か?」を探ることであり、実際に直接、お聞きすることもあるのですが、これらの点が充分に構築された若い子たちは、少なくとも、ご家庭での教えが不足なく行なわれてきたということを意味しています。
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