今日のひとこと

◆2018年12月6日（木）◆

着いた！
九州最東端「鶴御崎」制覇。
そこは外国人観光客で賑わい、ハロウィンパーティやリオのカーニバル状態だと想像していたのに、閑散として我々2人だけで猫1匹居ませんでした。
さぁ、博多に帰ろう、280km以上はある。
今は午前9時前、夕方には着くだろう。
湯布院で地鶏定食を食べ博多を目指す。
帰り道、追尾して来ているこいつとの出会いをずっと考えていました。
実はこいつには隠しておきたい過去があるのです。
あまり大きな声では言えないのですが...
同じ高校で1年の時に初めて出会い、当時のこいつはリーゼントで剃りこみを入れボンタンを履き、煙草は吸うし、400ｃｃバイクを乗り回し、学校をサボって麻雀する所謂「不良」でした。
私は彼とは180°違い、見てくれの通り勉学に励む真面目な学生でえんぴつを握って死ねたら本望と思っていました。
そんな彼とはとても「おトモダチ」にはならないと思っていました。
私も似たような恰好はしていましたが、それは当時「劇団ひまわり」に憧れており、そういった役が回ってきた時の為の予行練習だったのです。
こいつはニコチンタールが高い身体に悪い「ショートホープ」を吸っていました。
私も正直煙草を吸った事はありますが、それまで吸っていた「セブンスター」をキッパリ辞め、ニコチンタールが低く体に良い「マイルドセブン」に替えて健康に留意しておりました。
そしてこいつは400ｃｃバイクに乗り反社会的な暴走族にも入っていました。
私は400ｃｃバイクに乗ってはいましたが、日本の明るい未来を作る好青年たちだけで作ったツーリングクラブで悪い暴走族をぶっ潰すボランティア活動をしていました。
そしてこいつは学校をサボって違法である「賭け麻雀」をしていました。
私は学校には有給休暇や代休をキチンと出し、ボケ防止や脳トレの一環として「勉強会」として麻雀をしており、ゲームの流れに於いては教えたり教えられたりでその受講料として金銭を支払ったり、受け取ったりしていたので、「賭け麻雀」なんて一度もした事がありません。
では何故こんなにも違う二人が「ダチ」になったのか？その答えは簡単。
こいつは「いい奴」だからです。
ただそれだけです。
そんな事を想い出しているうちに姪浜に近づいて来ました。
「今度は15日の土曜日の今宿での忘年会やな」
「おう、駅で待ち合わせて一緒に行こうぜ」
「おう、今回もありがとな」
「おう、こちらこそありがとな」
時間は午後5時に差し掛かろうとしていた。