今日、日本のニュースに副島淳さんという人の記事を読んだ。彼は見た目は黒人、でも日本生まれの日本育ちで、中身は純日本人。ハーフアメリカ人、ハーフ日本人らしい。この人の子供の頃の話を読んでると、うちのお姉ちゃんの娘、うちの子達の事を思い出した。
お姉ちゃんの娘はもう30才。もう随分昔の話、彼女が5才くらいの頃だったかな、、、
日本に遊びに来た時に一人で近所の公園に遊びに行って、10分くらいしてから泣きながら帰って来た。どうも近所のクソガキに宇宙人!!ってからかわれた様子。その時高校生だった私が取った行動。即ジェニーの手を引いて公園へゴーー!!
:どの子が宇宙人って言ったの?
その指差した小学生男の子は、私がよく知ってるヤンチャ坊主だった。
:ジェニーにとってはお前が宇宙人なんや!!同じこと言われてみ!!嫌やろ!覚えとけ!
それから、からかわれる事は無くなった。
うちのお母さんは、そのヤンチャ坊主の妹がうちでジェニーと遊んでる時に
:おばちゃん、私のスイカの種取って〜。私お客さんやで!!ジェニーちゃんと遊んだってるねんで!!って言われたらしい。その時の母親の返事が笑える。
:ジェニーがあんたと遊んだってるんや!!お客さんやったらスイカのお金払いや!!
店の商品のスイカを食べさせてあげてたから、こんな言葉が出たのでしょう。最高!!
オマーンではあまり国籍で弄られる事はないけど、うちの一番下の娘が中国人!とクラスでからかわれた事がある。ある日の参観日にその現場を目撃。
もちろん私は黙ってはいないよ。
:で、誰や?私が中国人やって言ったのは?君はアジアでは中国しか知らないの?
私は中国人じゃないよ!!日本人!! 君達が乗ってる車とか君達が遊んでるゲームとか君達が使ってる電化製品とか、世界で一番良い商品を輸出してる国知ってる?私はその国から来たのよ。オマーンの自然も素晴らしいけど、沢山綺麗な場所とか面白い事がある国。行ったことないやろ!! 知らないのなら、友達をそんな風にからかうな!!
もちろん、先生達やお母さん達も見てた。みんなごもっともと言う感じで見てた。
次の日からからかいが無くなった様子。
日本で住んでる娘は、大学が始まって2日目、涙を流していた。日本人って外見だけでなかなか近寄ってくれないって、、、周りの子達が喋ってる中、自分だけが孤立。その上、日本語での初の授業。何言ってるか分からん〜
って。
そこで私の提案。
:明日大学行って、昼食時間になったら誰でもいいから「カフェに行く?」って聞いて、行くって言ったら「私も一緒に行きたいな〜」って言ってごらん?ずっと向こうから来るのを待ってたら絶対に誰も話して来ないよ。ママは日本人だから日本人の思ってる事はよーく分かる。あんたの顔は英語喋る顔やねん!!
だから、自分から大阪弁で喋って行ってみ!!絶対友達になってくれる。
案の定、帰宅して聞いたら、お昼ご飯は同じゼミの子達と食べたらしい。すごく明るい顔で、色んな話をしてくれた
今では大学内ではみんなから声を掛けられるらしい。他の学部の男の子からは可愛いアーヤだ!!って言われたらしい。
友達も増えて、その子達と初めて大学が始まった日の話になった時、やはり入学式の時、外人顔の娘を見かけた時は、絶対に友達にはなれないって思ったらしい。それが一番仲良くなってびっくりするわ〜って話で盛り上がったらしい。
ハーフの子供達が自分のアイデンティティ探しに苦しむのは分かる。でもそれって社会がその子達を苦しめてるような環境を作ってるように思う。オマーンでは、あまり差別を感じる事がない。子供達は日本の方が差別を大きく感じるらしい。毎年日本に行くのを嫌がる。
悲しいな
日本は国籍を選ばないといけないって言うのも、この差別の要因の一つになってるのでは? この子達にとっては、そんなの無理だよ。だって、この子達は2つの国籍の血が流れてるんだもん。日本は少子化問題とか大きく言ってる割には、この国際社会の中、ハーフの子達に自由な選択をしずらい環境に置いてるよねー。国際結婚が増えてるんだから、もっと柔軟に対応すれば良いのに。日本の政治、カチカチ頭〜。
これがなくなる時は、もっと日本もグローバルな環境になってるかも。
ログインしてコメントを確認・投稿する