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2018年12月09日22:00
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大本山
■神奈川県■
【鎌倉市】
朝から鎌倉へ。土産屋を探しに『小町通り』へ。
『鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)』。
今回は文省略。
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浄土宗大本山・天照山『光明寺(こうみょうじ)』。本尊は阿弥陀如来。
〈総門〉
浄土宗関東総本山にふさわしい大規模な「山門」。鶴岡八幡宮から移築したものとされ、弘化4年(1847年)頃の建築。
寺伝によれば、開基は北条経時、開山は浄土宗三祖然阿良忠であり、仁治元年(1240年)佐助ヶ谷に開創した蓮華寺を起源とし、寛元元年(1243年)現在地に移築し光明寺と改称。正元元年(1259年)以降という説もある。
〈鐘楼〉
元禄11年(1698年)の建立の「本堂」。鎌倉地方では最大級の本堂。1923年(大正12年)の関東大震災でもほとんど損傷しておらず、建立当初の形式を保っている。重要文化財に指定。
紙本著色「当麻曼荼羅縁起 2巻」が国宝に指定。
〈開山堂〉
〈御朱印〉
近世には浄土宗の関東十八檀林の第一位の寺として栄えた。
〈大聖閣〉
「三尊五祖来迎の庭」と称する枯山水庭園。
湘南の波に誘われて。
『材木座海岸』。
遠浅で穏やかな入り江の砂浜。西端は滑川を挟んで、由比ガ浜に接する。
ビーチの長さは約1100m。毎年7月1日から8月31日までは、海水浴場や海の家が開設され、多くの海水浴客が訪れる。
サーファーやウィンドサーファーにも親しまれている。
【藤沢市】
時宗総本山・藤沢山『清浄光寺(しょうじょうこうじ)』。正式名『藤沢山無量光院清浄光寺』。通称『遊行寺(ゆぎょうじ)』。
本尊は阿弥陀如来。
〈冠木門(総門)〉
俣野の領主だった俣野氏の一族である俣野五郎景平が開基。景平の弟である遊行上人第四代呑海が、正中2年(1325年)に俣野領内の藤沢にあったという廃寺極楽寺を清浄光院として再興したのが開山と言われる。藤沢は門前町として発展した。
〈一遍上人銅像〉
永正10年(1513年)、伊勢宗瑞(北条早雲)と三浦道寸、太田資康との戦いにより全山焼失。清浄光寺は三浦道寸と通じていたために、後北条氏と敵対関係に陥った。そのため後北条氏の玉縄城主に旧領の返還を求めたが、復興が許されなかった。
元亀2年(1571年)には甲斐国の武田信玄から藤沢200貫、俣野の内100貫の土地が寄進されたが、後北条氏攻略が失敗したため実現しなかった。
〈本堂〉
「地蔵堂」。本堂右側に祀られていた地蔵菩薩像が平成26年(2014年)より本堂前東側の地蔵堂に安置され、「ひぎり地蔵菩薩」と称されている。堂に安置する前の修理の際、「享保六年辛丑年四月廿四日」の日付が発見された。
〈御朱印〉
安政6年(1859年)建立の「中雀門」。菊の御紋と三葉葵が刻まれている。
明治13年(1880年)の藤沢の大川火事で中雀門を残して焼失。明治44年(1911年)の火災では、書院、居間、番方庫裡および国宝『一遍上人絵詞伝(遊行上人縁起絵)』を焼失した。
「絹本著色一遍上人絵伝 12巻」が国宝に指定。「絹本著色一向上人像」などが重要文化財に指定。
〈長生院(小栗堂)〉
長生院裏にある「小栗判官・照手姫の墓」。照手姫は小栗判官の死後、ここで尼となり余生を過ごしたと伝えられる。
1970年創業の老舗カレー店『シュクリア』の「目玉焼きカレー」。
昔ながらのよく煮込まれたスタンドカレーの素朴な味。具無しのカレールーは家庭カレーの究極形。
【横浜市】
曹洞宗大本山・諸嶽山『總持寺(そうじじ)』。永平寺と並ぶ、曹洞宗の2大本山。
總持寺の総門である「三松関」。
鉄筋コンクリート造りでは日本一の大きさを誇る「三門」。門の左右には金剛力士(仁王)像が安置。瑩山が能登に開山するにあたり、三門楼上に僧形の観世音菩薩像、地蔵菩薩像を安置。観音・地藏の放光菩薩像と十六羅漢像および四天王像が祀られる。
〈大梵鐘〉
能登国櫛比庄(石川県輪島市)の真言律宗の教院「諸嶽観音堂」が總持寺の前身。
〈三寶殿〉
〈平成救世観音〉
元亨元年(1321年)、曹洞宗4世の瑩山紹瑾は「諸嶽観音堂」への入院を住職の定賢から請われたのが始まり。
「三松閣」。檀信徒研修道場、各種セレモニー会場となっており、宿泊施設もある。4階にある大講堂の正面には釈迦如来坐像を祀る。
〈大僧堂〉
敷地面積は50万�岼幣紂�
〈向唐門〉
明治31年(1898年)の火災で焼失後、明治44年(1911年)に横浜市鶴見区の現在地に移転。
〈放光堂〉
本尊・釈迦如来像を安置する「仏殿」。
仏殿の向かって右に位置する「大祖堂」。内部は千畳敷きの大建築。本山開祖・太祖瑩山禅師と高祖道元禅師、二祖・峨山禅師をはじめとして、歴代の諸禅師の頂相を安置し、あわせて諸尊牌をも奉祀する霊場。大祖堂地下は客殿となっており、瑞応殿と呼ばれている。
本尊釈迦如来像を安置する仏殿よりも、道元、瑩山紹瑾など歴代の祖師を祀る大祖堂の方が規模が大きいのが特色。
〈御朱印〉
【川崎市】
川崎大師駅。真言宗智山派大本山・金剛山『平間寺(へいけんじ)』。通称『川崎大師(かわさきだいし)』へ。
『川崎大師仲見世通り』。
毎年の正月には初詣の参拝客で大変な賑わいとなる。2012年初詣客は296万人となり、全国3位、神奈川県1位を記録。
京都東寺の四天王像を模刻安置する「大山門」。上層部分は経庫になっており、同寺で行われる「写経会」で写経された経文や、奉納された写経が収められている。
開山は尊賢(そんけん)、開基は平間兼乗(ひらまかねのり)。
平間兼乗は海中へ網を投げ入れたところ、弘法大師の木像を引き揚げ、花を捧げて供養していた。諸国遊化の途中に訪れた高野山の尊賢上人は、弘法大師の木像に纏わる話を聞き、兼乗と力をあわせ、大治3年(1128年)に平間寺を建立。
本尊厄除弘法大師を祭る「大本堂」。堂内には稚児大師、救世観音像、不動明王、愛染明王、金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅を奉安。
〈御朱印〉
「経蔵」。中国最後の木版代大蔵経といわれる「乾隆版大蔵経」を収蔵。本尊は釈迦如来。天井には仏画家・染川英輔による「飛天」図が荘厳されている。また釈迦如来像正面には巨大な五鈷杵が安置されている。
経蔵の落慶によって七堂伽藍が整い、戦後復興が完了したとされている。
「不動堂」。本尊の不動明王は成田山新勝寺の本尊を勧請。関東三十六不動霊場第7番、武相不動霊場第1番札所。
八角五重塔「中興塔」。毎月第一日曜日と21日の縁日に限り内部が拝観できる。二層に恵果和上像、弘法大師像、興教大師像、両界曼荼羅を安置。初層に真言八祖の図像、金剛界五智如来像、地下の大師地区慰霊堂には釈迦如来が奉安。
「不動門」。戦後、第43世隆超和上により福島県の有縁の地より山門として移設された。現在の大山門建立に伴い不動門として移設。
寺務所である「大本坊」。廊下の途中には稚児大師が祀られており、一般信徒でも観ることができる。
インド風の堂宇「薬師殿」。中央大塔には法輪が掲げられている。弘法大師、不動明王、般若守護十六善神が奉安されていた。
■東京■
【八王子市】
この日は八王子のホテルにチェックイン。
『煮干鰮らーめん 圓』。煮干しラーメンの最高峰との誉れ高い人気名店。食べログ3.94で全国最高5位。
メニューは定番の「煮干しらーめん」。昔ながらのラーメン。
大網白里産の上質な煮干いわしから丁寧にじっくりとダシを取った黄金色に輝く美しいスープ。あっさりクリアに仕上げ、極めて完成度が高く、深い味わい。鰮煮干し出汁がガツンと前面で主張するわけでなく、鶏ガラや昆布などとバランス良く上品にまとまった優しくマイルドな醤油スープ。煮干しの旨味とエグミも出ているのに、臭みのない煮干し出汁が口の中に広がり、煮干しの余韻が癖になる。
麺は3種類の小麦を独自にブレンドした全粒粉入り自家製中細ストレート麺。麺肌が柔らかく、スープの持ち上げが良い。芯はしっかりとコシがあるので喉越し良く啜れる。
トッピングの豚バラチャーシューは柔らか過ぎず程よく歯応えがあり、脂の旨味や味付けもよし。
美味い！
土産屋が並ぶ高尾山の参道。
高尾山駅。
ロープウェイ。
山。
高尾山と参道のスギ並木は「八王子八十八景」に選ばれている。
真言宗智山派大本山・高尾山『薬王院(やくおういん)』。正式名『高尾山薬王院有喜寺』。
〈浄心門〉
「神変堂」。本尊は神変大菩薩。神変大菩薩とは修験道の開祖役小角の事。
天平16年(744年)に聖武天皇の勅命により東国鎮護の祈願寺として、行基菩薩により開山。その際、本尊として薬師如来が安置されたことから薬王院と称する。
「仏舎利奉安塔」。タイ王国から寄贈された仏舎利を祀る。仏舎利塔の前には飯綱大権現の像が建つ。
永和年間(1375年-1379年)に京都の醍醐寺から俊源大徳が入り、飯縄権現を守護神として奉ったことから、飯縄信仰の霊山であるとともに修験道の道場として繁栄。
寺に伝わる北条氏照文書に拠れば、戦国期に高尾山は後北条氏当主氏政の弟氏照が高尾山一帯に広がる椚田郷を寄進したという。
〈山門〉
「修行大師堂」。本尊は弘法大師。
江戸時代には氏照文書を根拠に境内である高尾山を朱印地とする運動を起こす。
〈仁王門〉
「大本堂」。薬王院の中心となる本堂で、薬師如来と飯縄権現を祀る。現在の堂宇は明治34年(1901年)に建立されたもの。彩色は施されていないが、彫刻で装飾されている。堂内には護摩壇がある。
〈御朱印〉
「大師堂」。本尊は弘法大師。江戸時代中期の建立。
「権現堂」。薬王院の中心となる本社で、飯縄権現を祀る神社である。現在の社殿は享保14年(1729年)に本殿が建立され、宝暦3年(1753年)に幣殿と拝殿が建立。のち文化2年(1805年)、昭和40年(1965年)、平成10年(1998年)に大改修を行なっている。社殿全体に華麗で極彩色の装飾がなされていることが特徴。本尊の飯縄大権現立像は異形の仏として有名。
薬王院の奥の院である「不動堂」。江戸時代初期の寛永年間(1624年-1644年)の建立。本尊の木造不動明王及び二童子立像は寄木造り・玉眼・彩色で、室町時代以前で鎌倉仏の特徴を持つ優秀な作。本尊の他に行基菩薩・俊源を祀る。
【港区】
芝公園。
徳川二代将軍秀忠公の霊廟の門である「台徳院霊廟惣門」。重要文化財に指定。
浄土宗大本山・三縁山『増上寺(ぞうじょうじ)』。正式名『三縁山広度院増上寺』。
〈黒門〉
山門にあたる「三解脱門」。戦災をまぬがれた建物の1つで、元和8年(1622年)建立の二重門。この門をくぐると、三毒(3つの煩悩・即ち貪、瞋、癡)から解脱できるとされる。内部には釈迦三尊像と十六羅漢像が安置されている。重要文化財に指定。
増上寺の本堂である「大殿」。室町期の阿弥陀如来、脇仏に法然上人像、善導大師像を祀る。
9世紀、空海の弟子・宗叡が武蔵国貝塚(千代田区)に建立した光明寺が増上寺の前身。その後、室町時代の明徳4年(1393年)、浄土宗第八祖酉誉聖聡の時、真言宗から浄土宗に改宗し、寺号も増上寺と改めた。この聖聡が実質上の開基。
〈光摂殿〉
「黒本尊」といわれる室町時代の恵心僧都作の秘仏・阿弥陀如来を祀る「安国殿」。徳川家康が崇拝し、当初は約80cmあった金色の立像であったが、長年の香煙により黒ずんでしまった。正月15日、5月15日、9月15日にのみ御開帳され、「黒本尊」と墨書きされた御朱印がいただける。
〈御朱印〉
通説では天正18年(1590年)、徳川家康が江戸入府の折、たまたま増上寺の前を通りかかり、源誉存応上人と対面したのが徳川家の菩提寺となるきっかけだという。
また、檀林(学問所及び養成所)がおかれ、「関東十八檀林」の筆頭となった。
〈西向聖観世男菩薩〉
子供の無事の成長や健康を願い奉納されている「千躰子育地蔵尊」。
「徳川家霊廟」。徳川将軍家歴代の墓所で、江戸(東京)の増上寺と寛永寺、及び栃木県は日光の輪王寺にある。この増上寺には、徳川将軍15代のうち、6人(秀忠、家宣、家継、家重、家慶、家茂)が葬られている。
江戸城の拡張に伴い、慶長3年(1598年)、家康によって現在地の芝へ移された。
〈大納骨堂〉
徳川幕府の崩壊、明治維新後の神仏分離の影響により規模は縮小し、境内の広範囲が芝公園となる。
〈圓光大師堂〉
久々。
【千代田区】
山王『日枝神社(ひえじんじゃ)』。
旧社格は准勅祭社(東京十社)、官幣大社。江戸三大祭の一つ、山王祭が行われることで有名。
〈山王鳥居(西参道)〉
文明10年(1478年)、太田道灌が江戸城築城にあたり、川越日枝神社を勧請したのに始まる。徳川家康が江戸に移封されたとき、城内の紅葉山に遷座し、江戸城の鎮守とした。
〈山王鳥居(表参道)〉
社地は家康により5石、元和3年(1617年)に徳川秀忠により100石、そして寛永12年(1635年)に徳川家光からの寄付を加えて600石となった。
〈山王男坂〉
明暦3年(1657年)、明暦の大火により社殿を焼失したため、万治2年(1659年)、将軍家綱が赤坂の松平忠房の邸地を社地にあて、現在地に遷座した。この地は江戸城から見て裏鬼門に位置する。
〈神門〉
大山咋神(おほやまくひのかみ)を主祭神とし、相殿に国常立神(くにのとこたちのかみ)、伊弉冉神(いざなみのかみ)、足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)を祀る。
〈社殿〉
〈御朱印〉
パワースポットである末社「山王稲荷神社」。日枝神社の遷座以前からこの地に祀られていた、日枝神社の地主神。
〈稲荷参道〉
昭和20年(1945年)の東京大空襲で社殿(旧国宝)が焼失し、昭和33年(1958年)に再建。国宝「太刀 銘則宗」や、重要文化財に指定された刀を多数所有する。
〈山王鳥居(裏参道)〉
【台東区】
天台宗関東総本山・東叡山『寛永寺(かんえいじ)』。正式名『東叡山寛永寺円頓院』。
開基は徳川家光、開山は天海。本尊は薬師如来。徳川将軍家の祈祷所・菩提寺であり、徳川歴代将軍15人のうち6人が寛永寺に眠る。
寛永寺の本堂にあたる「根本中堂」。東京芸術大学音楽学部の裏手にある。現在の堂は、寛永寺の子院・大慈院のあった敷地に、明治12年(1879年)、川越喜多院の本地堂を移築したもの。内陣には厨子内に秘仏本尊薬師三尊像(重要文化財)を安置する(非公開)。
元和8年(1622年)、江戸に天台宗の拠点となる大寺院を造営したいと考えていた天台宗の僧・天海(徳川家康・秀忠・家光の3代の将軍が帰依)に、秀忠は現在の上野公園の地を与えた。秀忠の隠居後、寛永2年(1625年)、3代将軍徳川家光の時に今の東京国立博物館の敷地に本坊が建立。この年が寛永寺の創立年とされている。
本堂裏手にある「書院」には、徳川慶喜が水戸退去の前に2か月ほど蟄居していた部屋が保存されている(非公開)。
〈御朱印〉
「常憲院霊廟」の勅額門。重要文化財。
「寛永寺霊園」内にある「徳川家霊廟」。
「厳有院霊廟」の勅額門。重要文化財。
「旧本坊表門」。通称黒門。東京国立博物館東側の輪王寺にある。寛永年間の建造物で、もとは現在の東京国立博物館正門の位置にあった。重要文化財に指定。
寛永寺最初の子院である東叡山寛永寺「護国院」。別名「釈迦堂」。谷中七福神のひとつである大黒天を安置する。
寛永寺開山の寛永2年(1625年)、天海の命を受けた開基生順によって、寛永寺最初の子院として建立。
釈迦堂は草創期の東叡山において第一の大建築物であり、根本中堂が完成するまで東叡山総本堂の役割を果した。
享保2年(1717年)に釈迦堂は焼失し、同7年(1722年)に再建。
3世貫主は後水尾天皇第3皇子の守澄法親王。法親王は承応3年(1654年)に寛永寺貫主となり、日光山主を兼ね、翌明暦元年(1655年)には天台座主を兼ねる。以後、幕末の15世公現入道親王に至るまで、皇子または天皇の猶子が寛永寺の貫主を務めた。貫主は「輪王寺宮」と尊称され、水戸・尾張・紀州の徳川御三家と並ぶ格式と絶大な宗教的権威をもっており、「東の比叡山」と呼ばれたほど。大いに栄えた。
上野公園内(寛永寺境内)にある『上野東照宮(うえのとうしょうぐう)』。
〈大石鳥居〉
徳川家康(東照大権現)・徳川吉宗・徳川慶喜を祀る。
〈水舎門〉
寛永4年(1627年)、藤堂高虎が上野の高虎の敷地内に創建。
現在の社殿は慶安4年(1651年)に家康の孫である徳川家光が改築したもので、上野戦争や関東大震災や第二次世界大戦でも焼失を免れている。社殿は重要文化財に指定。
〈唐門〉
社伝によれば、元和2年(1616年)、危篤の家康から自分の魂が末永く鎮まる所を作ってほしいと高虎と天海に遺言されたという。
〈銅燈籠〉
寛永寺「旧寛永寺五重塔」。上野動物園の園内に位置する。寛永16年(1639年)に下総・古河城主の土井利勝によって再建されたもの。塔の初重に安置されていた釈迦如来・薬師如来・弥勒菩薩・阿弥陀如来の四仏は、東京国立博物館に寄託されている。重要文化財に指定。
上野動物園。
薬師仏を祀る「大仏山パゴダ」。寛永8年(1631年)、堀直寄の寄進で最初の大仏が造られた。
「上野大仏」。以後、地震、火災等で消滅と再興を繰り返し、現在は顔の部分のみが大仏山パゴダ脇に保存されている。元は像高約6mの釈迦如来坐像だった。
上野公園内、精養軒の近くにある鐘楼「時の鐘」。現在ある鐘は天明7年(1787年)の作。
「清水観音堂」。上野公園内、西郷隆盛銅像の近くにあり、千手観音を祀る。寛永8年(1631年)の建築。江戸三十三箇所観音霊場の第6番札所。重要文化財に指定。
「弁天堂」。上野公園南側にある不忍池の中之島に天海が琵琶湖の竹生島の宝厳寺の弁才天を勧請して建立。島は常陸下館藩主水谷勝隆が築いたもので、当初は橋がなく舟で参詣していた。昭和20年(1945年)の東京大空襲で焼失し、昭和33年(1958年)に八角堂として再建。
江戸時代後期、最盛期の寛永寺は寺域30万5千余坪、寺領11,790石を有し、子院は36か院に及んだ(現存するのは19か院)。現在の上野公園のほぼ全域が寛永寺の旧境内。最盛期には、今の上野公園の2倍の面積の寺地を有しており、その規模の大きさが想像できる。
幕末の慶応4年(1868年)、上野戦争の戦場となったことから、根本中堂をはじめ主要な堂宇は焼失し、壊滅的打撃を受けた。明治維新後、境内地は没収され、輪王寺宮は還俗。明治6年(1873年)には旧境内地が公園用地に指定されるなどして寺は廃止状態に追い込まれるが、明治8年(1875年)に再発足。喜多院の本地堂を移築して本堂としてようやく復興したものの、寺の規模は大幅に縮小した。
昭和31年創業の老舗。本格インド・パキスタンカレー店『デリー』の「カシミール」。上野で最も評価が高く、行列必至のカレー店。創業者はインドで修業し、カレー粉を使用しない現地のインドカレーを広めたという、まさに日本におけるインドカレー界の重要人物。ここから派生した名店も多いとか。
スープカレーのようなサラサラとしたルーにしっかり煮込まれた柔らかい肉のブロックとじゃがいも。パンチの効いた辛さの中に、複雑なスパイスの風味や旨味が感じられる。具材も付け合わせもシンプルなのに、コクが癖になって飽きずに最後まで夢中で食べられる。日本人の味覚に合った、本格派インドカレー。
満足！
【鎌倉市】
朝から鎌倉へ。土産屋を探しに『小町通り』へ。
『鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)』。
今回は文省略。
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浄土宗大本山・天照山『光明寺(こうみょうじ)』。本尊は阿弥陀如来。
〈総門〉
浄土宗関東総本山にふさわしい大規模な「山門」。鶴岡八幡宮から移築したものとされ、弘化4年(1847年)頃の建築。
寺伝によれば、開基は北条経時、開山は浄土宗三祖然阿良忠であり、仁治元年(1240年)佐助ヶ谷に開創した蓮華寺を起源とし、寛元元年(1243年)現在地に移築し光明寺と改称。正元元年(1259年)以降という説もある。
〈鐘楼〉
元禄11年(1698年)の建立の「本堂」。鎌倉地方では最大級の本堂。1923年(大正12年)の関東大震災でもほとんど損傷しておらず、建立当初の形式を保っている。重要文化財に指定。
紙本著色「当麻曼荼羅縁起 2巻」が国宝に指定。
〈開山堂〉
〈御朱印〉
近世には浄土宗の関東十八檀林の第一位の寺として栄えた。
〈大聖閣〉
「三尊五祖来迎の庭」と称する枯山水庭園。
湘南の波に誘われて。
『材木座海岸』。
遠浅で穏やかな入り江の砂浜。西端は滑川を挟んで、由比ガ浜に接する。
ビーチの長さは約1100m。毎年7月1日から8月31日までは、海水浴場や海の家が開設され、多くの海水浴客が訪れる。
サーファーやウィンドサーファーにも親しまれている。
【藤沢市】
時宗総本山・藤沢山『清浄光寺(しょうじょうこうじ)』。正式名『藤沢山無量光院清浄光寺』。通称『遊行寺(ゆぎょうじ)』。
本尊は阿弥陀如来。
〈冠木門(総門)〉
俣野の領主だった俣野氏の一族である俣野五郎景平が開基。景平の弟である遊行上人第四代呑海が、正中2年(1325年)に俣野領内の藤沢にあったという廃寺極楽寺を清浄光院として再興したのが開山と言われる。藤沢は門前町として発展した。
〈一遍上人銅像〉
永正10年(1513年)、伊勢宗瑞(北条早雲)と三浦道寸、太田資康との戦いにより全山焼失。清浄光寺は三浦道寸と通じていたために、後北条氏と敵対関係に陥った。そのため後北条氏の玉縄城主に旧領の返還を求めたが、復興が許されなかった。
元亀2年(1571年)には甲斐国の武田信玄から藤沢200貫、俣野の内100貫の土地が寄進されたが、後北条氏攻略が失敗したため実現しなかった。
〈本堂〉
「地蔵堂」。本堂右側に祀られていた地蔵菩薩像が平成26年(2014年)より本堂前東側の地蔵堂に安置され、「ひぎり地蔵菩薩」と称されている。堂に安置する前の修理の際、「享保六年辛丑年四月廿四日」の日付が発見された。
〈御朱印〉
安政6年(1859年)建立の「中雀門」。菊の御紋と三葉葵が刻まれている。
明治13年(1880年)の藤沢の大川火事で中雀門を残して焼失。明治44年(1911年)の火災では、書院、居間、番方庫裡および国宝『一遍上人絵詞伝(遊行上人縁起絵)』を焼失した。
「絹本著色一遍上人絵伝 12巻」が国宝に指定。「絹本著色一向上人像」などが重要文化財に指定。
〈長生院(小栗堂)〉
長生院裏にある「小栗判官・照手姫の墓」。照手姫は小栗判官の死後、ここで尼となり余生を過ごしたと伝えられる。
1970年創業の老舗カレー店『シュクリア』の「目玉焼きカレー」。
昔ながらのよく煮込まれたスタンドカレーの素朴な味。具無しのカレールーは家庭カレーの究極形。
【横浜市】
曹洞宗大本山・諸嶽山『總持寺(そうじじ)』。永平寺と並ぶ、曹洞宗の2大本山。
總持寺の総門である「三松関」。
鉄筋コンクリート造りでは日本一の大きさを誇る「三門」。門の左右には金剛力士(仁王)像が安置。瑩山が能登に開山するにあたり、三門楼上に僧形の観世音菩薩像、地蔵菩薩像を安置。観音・地藏の放光菩薩像と十六羅漢像および四天王像が祀られる。
〈大梵鐘〉
能登国櫛比庄(石川県輪島市)の真言律宗の教院「諸嶽観音堂」が總持寺の前身。
〈三寶殿〉
〈平成救世観音〉
元亨元年(1321年)、曹洞宗4世の瑩山紹瑾は「諸嶽観音堂」への入院を住職の定賢から請われたのが始まり。
「三松閣」。檀信徒研修道場、各種セレモニー会場となっており、宿泊施設もある。4階にある大講堂の正面には釈迦如来坐像を祀る。
〈大僧堂〉
敷地面積は50万�岼幣紂�
〈向唐門〉
明治31年(1898年)の火災で焼失後、明治44年(1911年)に横浜市鶴見区の現在地に移転。
〈放光堂〉
本尊・釈迦如来像を安置する「仏殿」。
仏殿の向かって右に位置する「大祖堂」。内部は千畳敷きの大建築。本山開祖・太祖瑩山禅師と高祖道元禅師、二祖・峨山禅師をはじめとして、歴代の諸禅師の頂相を安置し、あわせて諸尊牌をも奉祀する霊場。大祖堂地下は客殿となっており、瑞応殿と呼ばれている。
本尊釈迦如来像を安置する仏殿よりも、道元、瑩山紹瑾など歴代の祖師を祀る大祖堂の方が規模が大きいのが特色。
〈御朱印〉
【川崎市】
川崎大師駅。真言宗智山派大本山・金剛山『平間寺(へいけんじ)』。通称『川崎大師(かわさきだいし)』へ。
『川崎大師仲見世通り』。
毎年の正月には初詣の参拝客で大変な賑わいとなる。2012年初詣客は296万人となり、全国3位、神奈川県1位を記録。
京都東寺の四天王像を模刻安置する「大山門」。上層部分は経庫になっており、同寺で行われる「写経会」で写経された経文や、奉納された写経が収められている。
開山は尊賢(そんけん)、開基は平間兼乗(ひらまかねのり)。
平間兼乗は海中へ網を投げ入れたところ、弘法大師の木像を引き揚げ、花を捧げて供養していた。諸国遊化の途中に訪れた高野山の尊賢上人は、弘法大師の木像に纏わる話を聞き、兼乗と力をあわせ、大治3年(1128年)に平間寺を建立。
本尊厄除弘法大師を祭る「大本堂」。堂内には稚児大師、救世観音像、不動明王、愛染明王、金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅を奉安。
〈御朱印〉
「経蔵」。中国最後の木版代大蔵経といわれる「乾隆版大蔵経」を収蔵。本尊は釈迦如来。天井には仏画家・染川英輔による「飛天」図が荘厳されている。また釈迦如来像正面には巨大な五鈷杵が安置されている。
経蔵の落慶によって七堂伽藍が整い、戦後復興が完了したとされている。
「不動堂」。本尊の不動明王は成田山新勝寺の本尊を勧請。関東三十六不動霊場第7番、武相不動霊場第1番札所。
八角五重塔「中興塔」。毎月第一日曜日と21日の縁日に限り内部が拝観できる。二層に恵果和上像、弘法大師像、興教大師像、両界曼荼羅を安置。初層に真言八祖の図像、金剛界五智如来像、地下の大師地区慰霊堂には釈迦如来が奉安。
「不動門」。戦後、第43世隆超和上により福島県の有縁の地より山門として移設された。現在の大山門建立に伴い不動門として移設。
寺務所である「大本坊」。廊下の途中には稚児大師が祀られており、一般信徒でも観ることができる。
インド風の堂宇「薬師殿」。中央大塔には法輪が掲げられている。弘法大師、不動明王、般若守護十六善神が奉安されていた。
■東京■
【八王子市】
この日は八王子のホテルにチェックイン。
『煮干鰮らーめん 圓』。煮干しラーメンの最高峰との誉れ高い人気名店。食べログ3.94で全国最高5位。
メニューは定番の「煮干しらーめん」。昔ながらのラーメン。
大網白里産の上質な煮干いわしから丁寧にじっくりとダシを取った黄金色に輝く美しいスープ。あっさりクリアに仕上げ、極めて完成度が高く、深い味わい。鰮煮干し出汁がガツンと前面で主張するわけでなく、鶏ガラや昆布などとバランス良く上品にまとまった優しくマイルドな醤油スープ。煮干しの旨味とエグミも出ているのに、臭みのない煮干し出汁が口の中に広がり、煮干しの余韻が癖になる。
麺は3種類の小麦を独自にブレンドした全粒粉入り自家製中細ストレート麺。麺肌が柔らかく、スープの持ち上げが良い。芯はしっかりとコシがあるので喉越し良く啜れる。
トッピングの豚バラチャーシューは柔らか過ぎず程よく歯応えがあり、脂の旨味や味付けもよし。
美味い！
土産屋が並ぶ高尾山の参道。
高尾山駅。
ロープウェイ。
山。
高尾山と参道のスギ並木は「八王子八十八景」に選ばれている。
真言宗智山派大本山・高尾山『薬王院(やくおういん)』。正式名『高尾山薬王院有喜寺』。
〈浄心門〉
「神変堂」。本尊は神変大菩薩。神変大菩薩とは修験道の開祖役小角の事。
天平16年(744年)に聖武天皇の勅命により東国鎮護の祈願寺として、行基菩薩により開山。その際、本尊として薬師如来が安置されたことから薬王院と称する。
「仏舎利奉安塔」。タイ王国から寄贈された仏舎利を祀る。仏舎利塔の前には飯綱大権現の像が建つ。
永和年間(1375年-1379年)に京都の醍醐寺から俊源大徳が入り、飯縄権現を守護神として奉ったことから、飯縄信仰の霊山であるとともに修験道の道場として繁栄。
寺に伝わる北条氏照文書に拠れば、戦国期に高尾山は後北条氏当主氏政の弟氏照が高尾山一帯に広がる椚田郷を寄進したという。
〈山門〉
「修行大師堂」。本尊は弘法大師。
江戸時代には氏照文書を根拠に境内である高尾山を朱印地とする運動を起こす。
〈仁王門〉
「大本堂」。薬王院の中心となる本堂で、薬師如来と飯縄権現を祀る。現在の堂宇は明治34年(1901年)に建立されたもの。彩色は施されていないが、彫刻で装飾されている。堂内には護摩壇がある。
〈御朱印〉
「大師堂」。本尊は弘法大師。江戸時代中期の建立。
「権現堂」。薬王院の中心となる本社で、飯縄権現を祀る神社である。現在の社殿は享保14年(1729年)に本殿が建立され、宝暦3年(1753年)に幣殿と拝殿が建立。のち文化2年(1805年)、昭和40年(1965年)、平成10年(1998年)に大改修を行なっている。社殿全体に華麗で極彩色の装飾がなされていることが特徴。本尊の飯縄大権現立像は異形の仏として有名。
薬王院の奥の院である「不動堂」。江戸時代初期の寛永年間(1624年-1644年)の建立。本尊の木造不動明王及び二童子立像は寄木造り・玉眼・彩色で、室町時代以前で鎌倉仏の特徴を持つ優秀な作。本尊の他に行基菩薩・俊源を祀る。
【港区】
芝公園。
徳川二代将軍秀忠公の霊廟の門である「台徳院霊廟惣門」。重要文化財に指定。
浄土宗大本山・三縁山『増上寺(ぞうじょうじ)』。正式名『三縁山広度院増上寺』。
〈黒門〉
山門にあたる「三解脱門」。戦災をまぬがれた建物の1つで、元和8年(1622年)建立の二重門。この門をくぐると、三毒(3つの煩悩・即ち貪、瞋、癡)から解脱できるとされる。内部には釈迦三尊像と十六羅漢像が安置されている。重要文化財に指定。
増上寺の本堂である「大殿」。室町期の阿弥陀如来、脇仏に法然上人像、善導大師像を祀る。
9世紀、空海の弟子・宗叡が武蔵国貝塚(千代田区)に建立した光明寺が増上寺の前身。その後、室町時代の明徳4年(1393年)、浄土宗第八祖酉誉聖聡の時、真言宗から浄土宗に改宗し、寺号も増上寺と改めた。この聖聡が実質上の開基。
〈光摂殿〉
「黒本尊」といわれる室町時代の恵心僧都作の秘仏・阿弥陀如来を祀る「安国殿」。徳川家康が崇拝し、当初は約80cmあった金色の立像であったが、長年の香煙により黒ずんでしまった。正月15日、5月15日、9月15日にのみ御開帳され、「黒本尊」と墨書きされた御朱印がいただける。
〈御朱印〉
通説では天正18年(1590年)、徳川家康が江戸入府の折、たまたま増上寺の前を通りかかり、源誉存応上人と対面したのが徳川家の菩提寺となるきっかけだという。
また、檀林(学問所及び養成所)がおかれ、「関東十八檀林」の筆頭となった。
〈西向聖観世男菩薩〉
子供の無事の成長や健康を願い奉納されている「千躰子育地蔵尊」。
「徳川家霊廟」。徳川将軍家歴代の墓所で、江戸(東京)の増上寺と寛永寺、及び栃木県は日光の輪王寺にある。この増上寺には、徳川将軍15代のうち、6人(秀忠、家宣、家継、家重、家慶、家茂)が葬られている。
江戸城の拡張に伴い、慶長3年(1598年)、家康によって現在地の芝へ移された。
〈大納骨堂〉
徳川幕府の崩壊、明治維新後の神仏分離の影響により規模は縮小し、境内の広範囲が芝公園となる。
〈圓光大師堂〉
久々。
【千代田区】
山王『日枝神社(ひえじんじゃ)』。
旧社格は准勅祭社(東京十社)、官幣大社。江戸三大祭の一つ、山王祭が行われることで有名。
〈山王鳥居(西参道)〉
文明10年(1478年)、太田道灌が江戸城築城にあたり、川越日枝神社を勧請したのに始まる。徳川家康が江戸に移封されたとき、城内の紅葉山に遷座し、江戸城の鎮守とした。
〈山王鳥居(表参道)〉
社地は家康により5石、元和3年(1617年)に徳川秀忠により100石、そして寛永12年(1635年)に徳川家光からの寄付を加えて600石となった。
〈山王男坂〉
明暦3年(1657年)、明暦の大火により社殿を焼失したため、万治2年(1659年)、将軍家綱が赤坂の松平忠房の邸地を社地にあて、現在地に遷座した。この地は江戸城から見て裏鬼門に位置する。
〈神門〉
大山咋神(おほやまくひのかみ)を主祭神とし、相殿に国常立神(くにのとこたちのかみ)、伊弉冉神(いざなみのかみ)、足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)を祀る。
〈社殿〉
〈御朱印〉
パワースポットである末社「山王稲荷神社」。日枝神社の遷座以前からこの地に祀られていた、日枝神社の地主神。
〈稲荷参道〉
昭和20年(1945年)の東京大空襲で社殿(旧国宝)が焼失し、昭和33年(1958年)に再建。国宝「太刀 銘則宗」や、重要文化財に指定された刀を多数所有する。
〈山王鳥居(裏参道)〉
【台東区】
天台宗関東総本山・東叡山『寛永寺(かんえいじ)』。正式名『東叡山寛永寺円頓院』。
開基は徳川家光、開山は天海。本尊は薬師如来。徳川将軍家の祈祷所・菩提寺であり、徳川歴代将軍15人のうち6人が寛永寺に眠る。
寛永寺の本堂にあたる「根本中堂」。東京芸術大学音楽学部の裏手にある。現在の堂は、寛永寺の子院・大慈院のあった敷地に、明治12年(1879年)、川越喜多院の本地堂を移築したもの。内陣には厨子内に秘仏本尊薬師三尊像(重要文化財)を安置する(非公開)。
元和8年(1622年)、江戸に天台宗の拠点となる大寺院を造営したいと考えていた天台宗の僧・天海(徳川家康・秀忠・家光の3代の将軍が帰依)に、秀忠は現在の上野公園の地を与えた。秀忠の隠居後、寛永2年(1625年)、3代将軍徳川家光の時に今の東京国立博物館の敷地に本坊が建立。この年が寛永寺の創立年とされている。
本堂裏手にある「書院」には、徳川慶喜が水戸退去の前に2か月ほど蟄居していた部屋が保存されている(非公開)。
〈御朱印〉
「常憲院霊廟」の勅額門。重要文化財。
「寛永寺霊園」内にある「徳川家霊廟」。
「厳有院霊廟」の勅額門。重要文化財。
「旧本坊表門」。通称黒門。東京国立博物館東側の輪王寺にある。寛永年間の建造物で、もとは現在の東京国立博物館正門の位置にあった。重要文化財に指定。
寛永寺最初の子院である東叡山寛永寺「護国院」。別名「釈迦堂」。谷中七福神のひとつである大黒天を安置する。
寛永寺開山の寛永2年(1625年)、天海の命を受けた開基生順によって、寛永寺最初の子院として建立。
釈迦堂は草創期の東叡山において第一の大建築物であり、根本中堂が完成するまで東叡山総本堂の役割を果した。
享保2年(1717年)に釈迦堂は焼失し、同7年(1722年)に再建。
3世貫主は後水尾天皇第3皇子の守澄法親王。法親王は承応3年(1654年)に寛永寺貫主となり、日光山主を兼ね、翌明暦元年(1655年)には天台座主を兼ねる。以後、幕末の15世公現入道親王に至るまで、皇子または天皇の猶子が寛永寺の貫主を務めた。貫主は「輪王寺宮」と尊称され、水戸・尾張・紀州の徳川御三家と並ぶ格式と絶大な宗教的権威をもっており、「東の比叡山」と呼ばれたほど。大いに栄えた。
上野公園内(寛永寺境内)にある『上野東照宮(うえのとうしょうぐう)』。
〈大石鳥居〉
徳川家康(東照大権現)・徳川吉宗・徳川慶喜を祀る。
〈水舎門〉
寛永4年(1627年)、藤堂高虎が上野の高虎の敷地内に創建。
現在の社殿は慶安4年(1651年)に家康の孫である徳川家光が改築したもので、上野戦争や関東大震災や第二次世界大戦でも焼失を免れている。社殿は重要文化財に指定。
〈唐門〉
社伝によれば、元和2年(1616年)、危篤の家康から自分の魂が末永く鎮まる所を作ってほしいと高虎と天海に遺言されたという。
〈銅燈籠〉
寛永寺「旧寛永寺五重塔」。上野動物園の園内に位置する。寛永16年(1639年)に下総・古河城主の土井利勝によって再建されたもの。塔の初重に安置されていた釈迦如来・薬師如来・弥勒菩薩・阿弥陀如来の四仏は、東京国立博物館に寄託されている。重要文化財に指定。
上野動物園。
薬師仏を祀る「大仏山パゴダ」。寛永8年(1631年)、堀直寄の寄進で最初の大仏が造られた。
「上野大仏」。以後、地震、火災等で消滅と再興を繰り返し、現在は顔の部分のみが大仏山パゴダ脇に保存されている。元は像高約6mの釈迦如来坐像だった。
上野公園内、精養軒の近くにある鐘楼「時の鐘」。現在ある鐘は天明7年(1787年)の作。
「清水観音堂」。上野公園内、西郷隆盛銅像の近くにあり、千手観音を祀る。寛永8年(1631年)の建築。江戸三十三箇所観音霊場の第6番札所。重要文化財に指定。
「弁天堂」。上野公園南側にある不忍池の中之島に天海が琵琶湖の竹生島の宝厳寺の弁才天を勧請して建立。島は常陸下館藩主水谷勝隆が築いたもので、当初は橋がなく舟で参詣していた。昭和20年(1945年)の東京大空襲で焼失し、昭和33年(1958年)に八角堂として再建。
江戸時代後期、最盛期の寛永寺は寺域30万5千余坪、寺領11,790石を有し、子院は36か院に及んだ(現存するのは19か院)。現在の上野公園のほぼ全域が寛永寺の旧境内。最盛期には、今の上野公園の2倍の面積の寺地を有しており、その規模の大きさが想像できる。
幕末の慶応4年(1868年)、上野戦争の戦場となったことから、根本中堂をはじめ主要な堂宇は焼失し、壊滅的打撃を受けた。明治維新後、境内地は没収され、輪王寺宮は還俗。明治6年(1873年)には旧境内地が公園用地に指定されるなどして寺は廃止状態に追い込まれるが、明治8年(1875年)に再発足。喜多院の本地堂を移築して本堂としてようやく復興したものの、寺の規模は大幅に縮小した。
昭和31年創業の老舗。本格インド・パキスタンカレー店『デリー』の「カシミール」。上野で最も評価が高く、行列必至のカレー店。創業者はインドで修業し、カレー粉を使用しない現地のインドカレーを広めたという、まさに日本におけるインドカレー界の重要人物。ここから派生した名店も多いとか。
スープカレーのようなサラサラとしたルーにしっかり煮込まれた柔らかい肉のブロックとじゃがいも。パンチの効いた辛さの中に、複雑なスパイスの風味や旨味が感じられる。具材も付け合わせもシンプルなのに、コクが癖になって飽きずに最後まで夢中で食べられる。日本人の味覚に合った、本格派インドカレー。
満足！
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