さて…吊り橋という前菜をいただいてから、メインディッシュに。
(注)マニアックな趣味の日記になってしまいます。
むかしみち。旧青梅街道を行くハイキングコース。距離は非常に長く片道約9.4kmもある。ただし、バス停(国道)に沿っていくので、リタイアすることは容易い。バスが約3時間に1本しかないという致命的な点を除けば…。
道中。ちなみに…入口の最初から、かなりキツい坂を登ることになる。そういう意味でも、登山靴(トレッキングシューズ)を買っといて良かったと改めて思う。
で、何。ハイキングしにきたのって?
なワケないでしょ。あくまで、このむかしみちは目的地に行くための手段にすぎない。
少し歩くと、不自然に急な階段が出現する。道なりにいかずに、階段を登ると…
出た…。隧道&線路。
当然だが現役ではなく、廃線。現役の線路に侵入したら、犯罪だからね…。
この路線は「東京都水道局小河内線」跡であり、1952-1957年のわずか5年だけ使われた線路。資材輸送を目的とした線路だったが、観光路線にすることも目論んでいた。しかし
1956年に転覆事故で6名が殉職。また、落石等が非常に多い等の理由によりダム完成後、放置される結果に。
左が廃線の軌道跡。右がむかしみちの進路になっている。
左を通行しようと思ったが…少しだけ歩いた後引き返した。
↑は先ほどの画像の場所より、数十メートルを「むかしみち」で歩いた所から撮影したもの。何が怖いって、枕木とレール以外は完全に無くなっているということ。そして下は、崖である。高さもそれなりにある。落ちたら死ぬ可能性が高い。
枕木は60年以上も放置されているので、腐っている。なので、レールの上を平均台のように歩いていくしかない。冗談抜きの「カイジの鉄骨渡り」を体験することが出来ちゃう…。仮に渡りきっても金は1円も貰えないが。
動画撮影しながら歩いてたが、額に嫌な汗がビッシリでてきて「本能的に体が怖がっている。」と思ったので、撮影をやめて「むかしみち」で軌道沿いを歩いていくことに。
橋梁。草がボーボーだ。
トンネルの上からみた、軌道跡。
どうしてもこのトンネル内部に潜入してみたかったので…なんとか降りれそうな崖を探して、降りて軌道跡へ。
いよいよトンネルへ。
このトンネル内部は、湿気がすさまじくフラッシュで撮影すると、このような状態になってしまう。
ところで、この廃線の何がすごいって。
1→線路や枕木がほとんど残されている。
2→隧道(トンネル)が貫通している。
1と2を両方満たす廃線跡というのは非常に少ない。1は廃線になったあとは、即撤去されることがほとんどのため。2は崩壊や侵入者等による治安悪化のリスクがあるため、コンクリで埋められたりするため。
線路、隧道、橋梁。全てを1度に堪能できるという贅沢な廃線跡だ。
ガンガン歩くよ!
この線路は、とにかくトンネルが多い。
トンネルの中から、次のトンネルを撮影。(ただし視界が…)
ちゃんと整備すれば、まだまだ使えそうだよなあ。
いかにも!っていう森林軌道跡。
奥の黒い穴はトンネル。60年経つと、ここまで自然に還ってしまう。
橋梁の上から1枚。ここ、めちゃくちゃ高い位置。何mの高さかは不明だが、万が一落ちたらほぼ死ぬ。奇跡的に助かってもタダじゃ済まないってくらいに。
草生えすぎでしょー。
トンネル内部。なぜかここだけ山肌が露出している。
さらに進んでいたのだが…。ある橋梁に出たのだが、またもや線路と枕木以外全消失。しかも橋梁には背の高いススキ等で覆われており、線路が目視出来ない。足元からみえる光景は断崖絶壁。落ちたら間違いなく死。その状況で、唯一の足場の線路が目視出来ない状態で渡るというのは…ゴメン、無理。ここで引き返すことに。
落石が多いと書いたが、大岩がゴロゴロしている場面もいくつかあった。当然これに直撃すれば、それもやっぱり死ぬだろう。だが、それはまだ交通事故レベルだから諦めがつく。1番イヤなのは「踏み外しの危険」等があるところを強行して、結果落ちたというのが1番やりきれない結果になると個人的に思う。
ちなみに今回歩いた部分だと、どうやら全体の1/3程度しか踏破出来てないようだ。全体距離は6.7kmとかなり長いためである。こりゃあ…リベンジが必要か?
線路は続くよ。どこまで?
お気に入りの1枚。今にも向かい側から電車が走ってきそう。
足が筋肉痛。明日明後日はゆっくりするかな?
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