お父様はアッシー

お母様の名前は獅子、息子さんの名前は小獅子、娘さんの名前は女小獅子、そして、お父様の名前はゼットン。ごく普通のふたりはごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。でもただひとつ違っていたのはお父様はアッシーだったのです。

と、いうことで、火曜日に帰ると獅子様から翌朝成田にいくのでバス乗り場まで送れと命令を受けました。
で、７時半のバスに乗るというので目覚ましをかけて寝ていたのですが、朝６時に獅子様に起こされます。７時半のバスなのに早すぎ、と思ったら、７時半に成田に着くように６時半のバスに乗るといいます。話が違うだろう！でもアッシーに文句を言う権利はないので大人しく従います。

さて、帰って来ると、女小獅子が歯医者に遅れる、と家を出て行きます。が、程なく電話がかかってきて、「定期忘れた。歯医者遅れるから先に行ってるから、歯医者まで持ってきて。」といいます。おいおい、お父様が仕事に遅刻するのはどうでもいいのかい！でも、アッシーに文句を言う権利はないので、大人しく従います。

獅子様は金曜日に一旦帰って来るので、ホテルまで迎えに行き、土曜の朝にまたホテルまで送らなくてはならないのですが、朝４時に男小獅子が、学会があるので空港まで行くバス停まで送ってくれと言います。急にそんなこというな！でも、獅子様が行ってあげてと命令するので、大人しく従います。

結局この日は、その後獅子様をホテルに送り、夜は成田まで獅子様を迎えに行き、朝から晩までアッシーでした。

昨日も、今日も、あっしたも、あっしはアッシー…