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2018年09月25日05:12

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「江川と西本」地獄の伊東キャンプ

「江川と西本」の6、7巻を読みました。これは巨人の80年代前半を中心に活躍した江川投手と西本投手について書かれた漫画で、6、7巻には巨人の第一次長嶋監督時代に行われた伊東キャンプ、いわゆる「地獄の伊東キャンプ」の話が書いてありましたが、どこまで本当だかわからないことが書かれてありました。

長嶋監督と中畑(選手)がケンカ同然のノックを行っていたのはともかくとして、伊東キャンプがあまりにもハードなので、中畑(選手)と篠塚(選手)が中心になって事前に他の野手組の選手に働きかけて、「お前がやってみろ」とタンカを切り、その後で長嶋監督を呼び捨てにしてはやし立てる行為を行ったことが書かれていました。

漫画の中では、長嶋監督が実際に選手に命じた練習を自分で率先して行ったことで、選手たちがついていくようになったとありましたが、長嶋監督がそういうタイプの監督(リーダー)だったからよかったものの、「そうか。やる気がないのは分かった」といって、野手組の練習を以後打ち切ってしまうようなタイプの監督(リーダー)だとしたら、野手組(特に中畑(選手)と篠塚(選手))は大変なことになってしまったのではないでしょうか。

プロ野球のキャンプは合同練習なので、組織にとっては無理に行う必要はありません(仕事と異なることに注意)。ですから、長嶋監督としては途中で打ち切っても問題はないのです。

特に現実のシーズンでは長嶋監督は3年連続V逸の責任を取らされて辞任に追い込まれていますから、伊東キャンプに参加した野手組はマスコミにボロクソに叩かれるどころか生きていけなかったのではないでしょうか。。。

野手組(特に中畑(選手)と篠塚(選手))で結果を出せなかった選手はクビでしょうし、再就職すら難しいでしょうし、家族は「長嶋監督を辞任に追い込んだ選手の家族」とか言われて大変だったでしょう。

再就職が難しいというのは、この当時はパワハラという言葉すらなく、過酷な職場では過酷な労働が行われ、会社のために責任を押し付けられて自殺に追い込まれた社員が真面目にいたくらいの労働環境の時代です。
伊東キャンプでケガ人が多数出たわけではないので、サラリーマンに当てはめると、過酷な労働になったら他の社員を巻き込んでサボタージュやストライキでも扇動されたらたまらないと考えて入社に反対されるでしょうし、長嶋選手のファンの社員はいるでしょうから入社してもうまくいかないと考えられて再就職も難しいでしょう。

そう考えると、本当に伊東キャンプの野手組がそんなことをしたか怪しいです。
(伊東キャンプが過酷だとは言われていますが、選手たちがサボタージュやストライキまがいの言動を取ったという噂すら聞いたことがありません)

マンガですから脚色してもいいとして、選手を貶めるようなことを書くのはまずいような気がしました。

原作者は「グラゼニ」でも有名な森高 夕次ですが、この人の漫画は真面目に読んではいけないのだろうかと思いました。


ただ、余談ですが、現在の労働環境が昔より優れていたかというと、サザンオールスターズの「闘う戦士たちへ愛を込めて」のPVを見て思いましたが、ちょっとでもおかしなことをするとネット環境を通じて拡散されるので決して楽な時代ではないと思いました。
(PVでは勤務中にパソコンでおかしな画像を見ていたことを拡散されていますが、うっかり(勤務に関係ない)mixiのページでも見ているレベルのことを行ったとか、居眠りでもして、それを拡散されたら同じことでしょう)
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