吹奏楽部 土曜に練習5時間超も
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5295937
例によって日本人の「右へ倣え」の性格が如実に出ている記事ですね。
どうして日本人は、こんなにも易々と時流に乗ってしまうのでしょうか?
日大などのいわゆる「ブラック部活」が話題に乗った途端、
猫も杓子も「Mee Too」と騒ぎ出す。
「時間を多くかける部活」が、恰も許されざる悪徳であるかのような
全く一方的で、バランスを欠いた不健全な風潮。
僕が勤めていた大阪の公立高校でも、
吹奏楽部と音楽部は文化部の中でも特異な存在でした。
授業では居眠りしたり集中できない子が、
一旦楽器を手に取れば、合唱を始めれば、文字通り目の色も変わる。
「これがあの不真面目な生徒なん?」と疑うほど、
礼儀を弁え、折り目正しい子に変身し、驚かされたものです。
もちろんそれは実に心地よい驚きでした。
つまり、音楽には本来、それだけの魔力が潜んでいるということなのです。
言い換えれば、彼ら彼女らは部活のために学校に来てるような生徒であり、
それに文字通り、青春の血を燃やしているのです。
十把一絡げに、長時間部活をやり玉に挙げる人々によく見られる
青春期の情熱に対する鈍感さ、杓子定規な思考回路、
更にイマジネーションの貧弱さには、逆に驚きを禁じ得ません。
教師が無理強いしているわけではないのです。
「今日はこれぐらいにしておこう」という顧問の言葉に、
彼ら彼女らが「もう一度、もう一度」と、練習したがるのです。
そんな事情にも無知な、いわゆる評論家・コメンテータどもの言葉には、
舌打ちしたくなるほどの薄っぺらさしか見えないじゃありませんか。
また、そんな言説に「そうだそうだ」と付和雷同する人たち…。
日本人が本来身につけていた慎み深い美意識は、
いつからこれほど摩耗してしまったのでしょうか?
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