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2018年09月19日06:09

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知らぬがほっとけ

TBSの戦中ドラマ「この世界の片隅で」をつい先刻観終えた。

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戦中ながらもう少し穏やかなドラマかとたかをくくっていたが違った。空襲による不発弾の暴発で主人公のすずは愛すべき姪っ子と自身の右腕を喪うなどして過酷で辛辣な物語であり覚悟を決めずにこのドラマを観た自分を恥じた。
先日のA日新聞の読者の声欄の「語り継ぐ戦争」特集では戦後73年経過して未だにシベリアから帰還しない父を思う老婆の記事を読み胸が痛んだ。父は生きていれば117歳とあった。いちど起きてしまった戦争は簡単には終わらない。やはり戦争は避けたいと祈った。

昨日であるが家内が日ごろチビたちふたりを乗せて利用している電動ママチャリを修理に出すべく、自転車を購入した販売店まで片道15分をエッチラオッチラ漕いで出向いた。
故障個所は後輪部のスタンドでありこれを持ち上げて自転車を停める際にはスタンドに自動ロックがかかるという安全機能が付帯しているのであるが一年以上前からこの自動ロックが作動しなくなりそのまま放置してしまっていた。
そのため一度は家内がチビたちを乗っけておきながらロックをかけ忘れてあわやひっくり返りそうになったため僕は家内を厳しく叱責して足動で必ずロックをかけるよう指導しずっとそうしてきた。

先日家内がふとしたことで自転車の不具合を義母に話したらしく、そうしたところ義母は家内に対しく激しく叱責し、曰くチビたちをひっくり返してケガさせたらどうする早く修理して急ぎ直せすぐ直せただちに直せとなったため家内が逆切れして義母に言い返したので寸時この母娘は険悪になった。
それが一昨日だったので事態を知った僕が昨日自転車屋に走ったという次第であった。

自転車を店内に持ち込み不具合箇所を店員さんに診てもらうとどうやらスタンドの回転軸にあたるいわゆるスピンドル部分が経年で変化劣化したため負荷がかかりうまく作動しない可能性があるとの指摘を受けた。店員がその箇所に液体グリスを吹きつけスタンドを数回作動させたら不具合が解消し自動ロックがきちんと作動した。

店員曰くこれが一時的な復旧でまたも不具合になった際はスタンドの全取り換えとなり工賃部品代で一万円程度かかると言われた。まずはいったん無償で直してもらったため店員さんに丁重にお礼を述べて片道15分今度はひたすら上り坂を走って帰宅したら汗だくになった。

さて義母が憤慨するほど自転車修理を求めていたのもあったので家内への連絡のほか義母にもメールで自転車修理完了しましたと連絡したころ義母からいきなり僕のケータイに電話がかかってきた。
そして訊かれた。どこが故障していたのか?と。あ〜あ(-_-)と思った。スタンドのどこが故障していようが直ったんだからそれでいいじゃねえか、と。
汗だくでくたびれていたのもあって僕は義母への説明を大幅にはしょって油さしたら直ったとだけ伝えて電話を切った。義母はちょっと不満そうであったが無視した。

義母はいつもこうなのだ。細かいこと本来ならどうでもいいことを根ほり葉ほり訊いてくることがある。なのでたいへんうざったいのである。
義母のその性癖については家内から話を聞かされているので知っている。やはり理由がありそれは義母がまだ若い頃のことだ。
義母の父親はさきの大戦の傷病復員兵であり帰還したものの身体が弱っていて働けなかったため家庭は苦しく貧しかった。そのため義母が夢みていた女子大への進学の希望は断たれて義母は高校卒業後に地元大手の地銀に入行して就職した。

そこでいまでいうモラハラのような目に遭ってしまい、元来無知な義母はその無知蒙昧さを職場で指摘されるたびに○○さんは大学に行ってないからなあと嫌味を言われることとなりたいへん傷つきそしてくやしい思いをしたのだそうだ。
そこで義母は自身の無知を払しょくすべく、本来なら本や新聞などを熟読して見識を高めれば良いところ従来のものぐさがたたったためそうはせず、知らないことがあったらなんでもかんでもめったやたらに人に訊く道を選んだ。義母の訊きたがりはそこから派生したということである。

ところが義母はあまり頭の良い方ではないのでそうやって人から聞いた話や知識を飲み込んで理解することをよくしてこなかった。つまりは人に訊いてそこから回答なり教えを受けたその事実だけに満足するようになってしまったようだった。そうあっての昨日今日である。義母のそのあり方を家内から聞かされた際には義母バカだなあと内奥でバカにしたもののああ可哀そうだなとも思ったものだった。

だが昨日のようにまたぞろ安直にあれこれ訊かれるとこちらもちょっとムカッとくるのも事実だ。義母にスピンドルだの経年劣化の負荷だの説明してもよく理解できないであろうから話をはしょったし説明しても知ったかぶりをされておしまいなので無駄ということなのだ。

以前その義母を象徴する事案があった。マイクロソフトの新OSウインドウズ10が世に出た時のことだ。おせっかいでええかっこしいの義父がしゃしゃり出てきて我が家のOSが7であるPCを勝手にいじって10を上書きしようとして挙句失敗し自宅のOSの初期化まで勝手にされてしまったのでPCに内臓していたデータを全部パーにされたことがあり義父に殺意を抱いたことは以前日記にも書いたがそれはさておき7から10にしようとした際のことだ。案の定義母が分かりもしないのにいろいろ訊いてきた。

曰く上書きするとどうなるのか費用は掛からないのかなどあれこれ訊いてくるので義父がOSの機能強化そしてアプリのバージョンアップ云々と説明しだしたものの元来マウスとキーボードの違いさえ判らない義母に理解できようはずもなく事態は混迷した。挙句義母はとてつもない失言を吐いた。

「ねえねえ、せっかくだから10(テン)にしないで11とか12とかにした方がいいんじゃないの?」

ああこいつ何も判っちゃいないなあと暗然とさせられたものだった。数いやいいもんじゃないだろうがこのバカと言いたくなったがそれ言うとこれまで構築してきた関係が瞬時で瓦解するのでそれは避けた。

結局そういうことである。義母にとって知らないことを訊くということはそれにより自身が裕福になりそれが善でありそれが正義ということなのだ。
知るは一時知らぬは末代と言うがなんでもかんでも知っていればいいとは言えないよ義母〜。と僕は彼女に言いたい。そも人間というかあなたのその貧弱な脳みそにもキャパというものがあるのだ。分相応に知る事知らぬ事を分別してコンパクトに生きる。それが大切ですよと義母に言いたいのであるが言えずにいるしおそらく生涯言うことはないであろう。

あまり義母の悪口ばかり列記してしまったが彼女の名誉のためひと言。義母は優しい女性であり明るいひとだ。それだけでじゅうぶんなんだけどね、義母ハート

昨日は落し物をふたつも拾ってしまった。ひとつは通院した歯科医の駐車場で拾ったおそらく自宅用の鍵だ。これは受付に届けたところちょうど会計を済ませたご婦人のものであり所有者に届いてよかった。
もうひとつは我が住まう団地敷地内で拾ったブレスレットだ。持った感じ軽く宝石に該当する真珠のような玉はおそらく珠玉ではなくアクリルと思しき安物だった。管理人室に届けた。

それだけ拾ったのであるからして今日はもういっこくらい何か拾うかなあと自転車漕ぎながら道端を眺めていたらやけにこんもりと立派な犬のものと思しきう○こを目撃した。
これ持って帰ったら家内に気絶するまで殴られるだろうなあと思いながらやり過ごした。
その後「三つ目」を拾うことはありませんでした。
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