その名は「なおみ」

今日９月１１日というと日本人であってもあの１７年前のアメリカでの同時多発テロを思い起こす人が多いことと思う。僕が家内と出会う一年前でありまだ隣町の安アパートに暮らし日々仕事と毎夜の酒席に浸っていた不健康な時代であった。
そのためか世の中に対して当時はニヒルであり物事を何でも斜（はす）に構えて見ていたため、あの大惨事のテロに対しても冷ややかな思いでいた。

あのテロでお亡くなりになった何千のアメリカ人方々には非礼になるが、それまで世界の警察を気取っていたアメリカに対する報いであるなあと第一に思ったものだった。
そして常々思うことであるがいったい正義はどこにあるのかということだった。

あれから１７年。世間は変わったのであろうか。なんだかより退行しているように感じるのは僕だけではないように思える。なにしろ安倍にトランプにプーチンに習近平に金正恩にアサドと国家元首はバカのオンパレードだもんね。とにかく今日だけは悪の枢軸国家の過日の悲劇に対して黙とうだけはしたいと思います。



こいつもバカだったねえ。というよりかまるで子どもでした。
過去の暗い話よりも直近の朗報ということでこのお方である。



大坂なおみちゃん。一日掲載が遅れてしまったが彼女日本人初のテニスグランドスラム制覇として全米オープンで優勝したとありマジにびっくりした。
過日のメジャーな大会で優勝した時におおこの子やるなあこれから頑張ればけっこういいセン行くのではないかくらいのことを以前日記に書いたがあれからほどなくしてしかもビッグタイトルを獲得に至るとは夢にも思わなかった。まずは彼女におめでとうございますと言いたい。

昨日のワイドスクランブルでは彼女の吉報を中心に戦いぶりやら試合後のインタビューを含めたマナーを報道しており面白かった。
彼女女王セリーナに対してたいへん長いラリーで打ち勝つなど実に我慢強さを身につけるに至り、また最近では高速サーブだけでなく強力なタイマンサーブや急変化のドライブサーブを会得しサービスエースを取れるようになったとかで急激に成長を遂げたとあり凄いと思った。

彼女専任の男性外国人コーチもなかなかの方のようで、彼女を褒めて育てて急成長させたとあり某球技のどこぞの団体の元監督とは真逆であるなあと思わされこちらも偉いと思った。いかに優秀なコーチに自身を委ねるかというのもアスリートにとって大切な資質であると感じた。

今回の決勝戦ではなんだかよく判らないがセリーナ選手が主審の警告に対し猛抗議をしたため会場が異様な雰囲気となり挙句その矛先が台頭者のなおみ選手に向いてしまい会場中が彼女に対するブーイングの嵐になってしまったとあった。その逆風満帆に対してさえ物怖じせずしっと我慢して乗り越えての快挙でありその辛抱強さにも脱帽する。

我慢強さに強烈サーブに試合をコントロールする肉体と精神。今後彼女がウィリアムス姉妹の如く四大大会での優勝勝ち星を積み上げることも可能ではなかろうかと思った。
たいへん期待が膨らむ大阪なおみちゃんの偉業であった。

ワイドスクランブルの番組中で解説役をなすっていたのはあのダブルスの女王であった杉山愛さんであったが、彼女が紹介された時の実績に実はいまさらながら驚いた。
杉山さんダブルスでは世界ランキング１位シングルでも８位の最高位を記録していたんだね。伊達公子さんのシングル４位に隠れていたため知らなかったが杉山さんも女王であることを知り有意義だった。

ところでなおみちゃんってユーモアにも溢れていてインタビューへの応えにも人柄を感じられてよかった。きっとそれにつられて日本語も上達していくと思います。

最近の日本のスポーツ界は選手虐待やらなにやらで非道いありさまでありうんざりしていたが大坂なおみちゃんのおかげでちょっと希望が見えてきました。
あとは大相撲だね。稀勢の里関が優勝かそれとも御嶽海かはたまたカド番から栃の心関が復活を遂げるか。このあたりの方々に期待しています。悪の横綱白鵬はもういいです。