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2018年09月30日18:08

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【FB20億人のユーザーは誰に頼まれたわけでもなく、喜んで自分のプライベートをFBにタダで売り渡しています】

以下、『株式日記と経済展望』より転載

<もはや「単なる巨大IT企業」では片づけられない>

そして、これらの企業に共通している点が1つあります。

彼らの資源は無料で入る皆さんの個人情報です。つまり原材料費はタダ同然。

FB20億人のユーザーは誰に頼まれたわけでもなく、喜んで自分のプライベートをFBにタダで売り渡しています。中には子供の写真まで喜んで載せちゃっている人まで世界中にはたくさんいます。彼らはこれを使い、AI(人工知能)を使ってターゲット広告を打って大儲けをしていますから、原価タダ、と言っていい。

皆さんは喜々としてFBにプライベートをさらし、「いいね!」ボタンを平気で押しているでしょうが、この分野の専門家(心理計量学と言う)であるマイケル・コジンスキー博士(スタンフォード大学)の研究によれば、あなたがFBで68回いいね、を押しただけで95%の確率でその人の国籍を当てられ、さらに90%の確率でその人の性的志向まで当てられる、というのです。

もっと言うと150回の「いいね!」ボタンを押すとAIは配偶者よりその本人を理解することができ、300回に達すると本人も気が付いていないような性格やどのような嗜好かを当てられる、というのですから、これはもう笑っている場合ではありません。

実際にケンブリッジ・アナリティカ社はこの手法を使ってブレグジット(イギリスのEU離脱)の投票捜査をしたことが暴露されていますし、アメリカのドナルド・トランプ大統領の選挙にも関与した、と言われています(コジンスキー博士は自らの関与は否定したが、勧誘された事実は認めた)。

これはあくまでも一例ですが、こんな会社がこの10年間に生まれてしまっているわけです。もはや、単なるIT企業ではなくすべての情報をコントロールする巨大な秘密結社のような会社で、われわれの生活に対するその影響は計りしれない。その結果、もはや人間がやる仕事はほとんどないのです。しかもそのスピードは皆さんの想像よりもはるかに速い。

実際、アマゾンはどんどん無人化を進めていますし、アマゾンゴー(商品を取ってレジを通らずそのまま商品をもって出てくれば課金されるレジ無しコンビニ)が出てきた今、全米にいる340万人のレジ係(全米労働者の2.6%とも言われる)は間違いなく職を失うでしょう。

ここの読者はそうでないことを願いますが、多くの日本人サラリーマンは同様にFB、アマゾンなどによって職を失うことになります。リンクトインなどで、グローバルな人材市場で優秀と評価されれば、恐らく何億円なんて給料は、どうってことのない水準だと思います(現在でもそうですから)。そしてその選別は恐ろしいことにAIがやっている。

一方で、「まあ、せいぜいAI程度だな」、と判定されたらそれはもう、何百万人という世界の同レベルの労働者が競合相手になることを意味しています。もはや日本人同士の戦いではすみません。彼らと職を奪い合えば給料が上がることは期待できないでしょう。事実、われわれが雇っているエンジニアの短期アルバイト(大卒、英語も堪能)はインド人で時給500円程度です。

これはもう「リーマン危機の再来」とか言っているレベルではないのです。とんでもない「災害」前夜にいて、それは大地震と違ってかなりの確率で予測できるのです。

実はこのあたりをしっかり解説している本、『the four GAFA』の翻訳がついに出版されました。さすが東洋経済新報社さんであります。『SHOE DOG』(シュードッグ)、新井紀子先生の『AI VS.教科書が読めない子どもたち』に続いて、最近絶好調ですね。

もちろん、このGAFA本も全米ベストセラー。著者のスコット・ギャロウェイはアントレプレナーの大物で、ワタクシも大変お世話になっている人物です。ここに書かれていることはある意味ホラーに見えるかもしれませんが、これが現実なのです。お早めにぜひご一読を。



(私のコメント)私=ブログ主です

最近では個人情報保護法ができて、個人の情報が規制されていますが、その反面ではネットで膨大な個人情報がただで集められている。ネットでサーフィンするだけでも情報が収集されて分析されて、個人の趣味や嗜好がわかってしまう。だからメールを開くと何十という広告メールが着信されるようになる。

多くのSNSがただで利用できていますが、それは個人情報を集める手段であり、ウィンドウズやアンドロイドやフェイスブックやアマゾンを使えば、個人情報が集められて分析されて宣伝広告などに利用されている。政治キャンペーンなどで使えば影響は大きい。

個人情報が知られたくなければ、ネットを使わないことですが、もはや個人情報保護法など何の意味もなくなってしまっている。自分の家族の写真まで全部バレてしまうからプライバシー等も全く意味がない。写真一枚で住所なども全部わかってしまう。

本人ですら気づいていないような趣味や思考まで分析されてしまうから、GAFAがとんでもない量の個人情報を集めている。もともとネットが軍事技術であり、膨大な電子情報をストックすることができるようになった。スパイ機関などが特定の政治家の性格や行動履歴などを分析してしまえば、一網打尽だ。

スマホを持ち歩くだけで、誰が何処に行ったことまで情報として集められているから気が抜けない。そのような個人情報を提供したくなければ、ネットも使わずスマホも持ち歩かないことだ。しかしほとんどの人はそのようなことには無頓着ですが、分析されてしまえばプライバシーは無いに等しい。

現代の流通も、アマゾンに全部集約されていくのかもしれない。アップルもアマゾンも時価総額が1兆ドル企業となり、GAFAが世界を支配する正解がすぐそこまで来ている。まさにビックブラザーの世界ですが、個人はそのことを知らずに情報をGAFAに自ら進んで提供している。しかし誰もプライバシーの侵害だとは言わない。

近い将来にキャッシュレス社会になるのでしょうが、スマホがないと買い物もできなくなる社会が来る。個人が何を買ったががアマゾンなどが全部把握してしまって、所得や支出までもが全部わかってしまうだろう。キャッシュレス社会は支配者にとっては便利な制度であり、税金までもが全部計算されて請求されるようになる。

ぐっちー氏は、「日本人の多くが、つまりこれを読んでいる皆さんの多くがiPhone をファッション代わりに持ち歩き、グーグルで検索し、アマゾンで買い物し、FBでつながりまくっている……。これらの会社の存在なしで生活できる、と言える日本人は皆無でしょう。」と書いていますが私もそのひとりだ。

https://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/5737d99dac34e6e3a8581f7cd7b83b0e
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