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2018年10月15日21:20

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【話題】「仁徳天皇陵を宮内庁と堺市が共同で発掘調査へ」という報道について

仁徳天皇陵、初の共同発掘調査 宮内庁と地元・堺市
https://this.kiji.is/424438495108760673

↑この報道により、ツイッターなどでも「仁徳天皇陵」がトレンドワードにあがるなど大きな注目を集めています。以下、私がツイッターに投稿した内容をまとめました。

この動きはひとことで言えば、仁徳天皇陵をはじめとする、いわゆる「百舌鳥・古市古墳群」の世界遺産登録策動を放置してきたことの当然の帰結です。

これまでも、史学・考古学関係16学会による立入り(視察のみで発掘なし)や、宮内庁が宮内庁側敷地内を調査する時にそのすぐ外側を地元(これも堺市でした)教委が発掘する自称「同時調査」なるものはありましたが、宮内庁が行う発掘調査に外部の要員を参加させるのは全くの初めてでしょう。そうした意味では確かに(悪い意味で)画期的な出来事ではあります。

ただし「発掘調査」という言葉で一般に想像されるような埋葬部の発掘などではなく、営繕工事(主に濠の水による浸食を防ぐ作業)に先立って該当箇所にトレンチを掘る程度のものであって、何か今にも石室が発掘されるかのような大騒ぎをするほどのことではありません。それを大々的に「共同発掘調査」と報じるところに、印象操作によってこれを既成事実・突破口としたいという報道側の意図は感じられます。

さて、宮内庁の調査への参加が初めて認められたのが、これまで長年にわたり陵墓公開を交渉し近年では立入り調査にまで漕ぎ着けていた16学会ではなく、堺市の学芸員であることから、これが堺市が主導する「百舌鳥・古市古墳群」世界遺産登録運動と連動したものであることは明白です。

陵墓発掘を主張する学界勢力や陵墓の尊厳毀損を企む反天皇勢力が、いわゆる「百舌鳥・古市古墳群」の世界遺産登録を熱心に主張してきたのは、まさにこの日のためだったのです。辻元清美や宮本岳志(日共)が、「百舌鳥・古市古墳群」世界遺産登録推進議連に入っているのも。

ところで、記事にある宮内庁担当者の発言「陵墓は長年地元の力で守られてきた」は虚構です。戦後の高度成長期、「百舌鳥古墳群」でも宮内庁管理の陵墓に指定されていない古墳は次々に破壊され消滅していきました。むしろ宮内庁が陵墓として頑なに管理してきたことが、地元による破壊を防いできたというのが事実です。その宮内庁の良き「頑なさ」が失われ、変にものわかりがよくなった今、陵墓の静安と尊厳の毀損が始まっています。

堺市当局がこれほど熱心に陵墓の扉をこじ開けようとするのも、全ては世界遺産登録のため、もっとはっきり言えばカネ(観光利権)のためです。いわゆる「百舌鳥・古市古墳群」の世界遺産登録が阻止されたとき、少なくともカネ目当ての堺市ら地元自治体のこの手の動きはパタリと止まるでしょう(反天皇左翼や覗き趣味考古ファンは残るでしょうが)。
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