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2018年08月18日22:58

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あー 何と言いますか…。

ガンダム史上最悪の外道キャラランキング
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=45&from=diary&id=5249588

キラのあの件は、フレイの心情とか色々理由があるので、
カタログ的に流れだけ見ていると記事のように見えると思う。
で、そういう風に見える様に作られているので仕方ない。

ただ、SEED系の話になると言っておきたい事がある。

ディスティニーがああいう流れになったのは「シンとアスランが原因」だという事。
自分を被害者だと思い込みイライラギスギスしているはずのシン、
自分の両親が戦いの口火を開く原因となった、先の大戦を生き延びたアスラン。
何話だったか忘れたけれど、前半の頃に
この二人が船の甲板上で話し合うシーンがあった。

その会話シーンは声優の台本読みも浅かったらしく、
上記に書いた「キャラの背景」が活かされていない酷い出来だったのよ。
二人とも台本の中身を負うばかりで、お互いの芝居を探りながら演じて
物語の流れにそぐわない「大人な会話」にまとめちゃった。
後日、監督もこの酷いシーンについてコメンタリーで触れていて
取り直そうにも両声優が売れっ子だったため時間が取れず
妥協せざるを得なかったと言っていた。
放映時に見ていても「完全に物語が壊れた」とわかるほどだった…。

そうなると、元々あったお話はなり立たないし、
こんな芝居しかできない二人を軸に立て直すのも難しい。
ただでさえ、商売の都合で死んだ人を生き返らせたり、
ご都合的な要素を盛り込まれているのに、
これ以上面倒事を背負い込めるかという事もあったのでしょう。
結果、キラとラクスというサイコパスコンビが全てを掻っ攫う流れになった。

アニメってね、放映前に何話か作っておくけれど、
放映開始されてから作る話は、視聴者の状況を見て変更する事もあるし、
声優の芝居なんかで物語を変えたりする「ライブ感」が存在する。
00のコーラサワーなんて良例だ。ちょい役のハズだったのに、
あの大戦を生き延びて、上官を嫁にもらう大躍進を見せた。
でも、ディスティニーはその逆が起こった。作品の流れが声優によって死んだ。
それを止められなかったのは監督の責任で間違いないけれど、
それはあくまで「声優によって物語が死んだ責任」であって、
「物語を殺す芝居の責任」は声優の物だ。

昔、とある大物声優と、お互い半ギレ状態で役に付いて話をさせて頂いた事がある。
シナリオライターという立場上、譲れない所があったからだ。
もちろん、収録後、土下座する勢いで謝りましたがw
でも、最近の若手、特に女性声優さんへは芝居指示も出来ない。
事務所が止める。というかそもそも、台本提出時にNGを出される。
だから、俺は収録に立ち会うのは止めた。行くだけ無駄だから。
と同時に、シナリオライターとして名前の公開も止めた。
末端まで血の通っていない作品は、俺の作品ではない。
おれがプライドを持って仕事をするのは、シナリオの納品までで、
後は、ディレクターでもプロデューサーでも好きな様に
仕上げてくれって感じになっている。

いつかまた、芝居について役者と喧々諤々としながら
物語を作れる時代は来るのかねぇ? もう来ないんだろうなぁ…。
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