連携内の発電機は、同じ角速度で回転しています。一部は、無関係に回転して交・直・交の変換を行っている発電所もあるでしょう。
工場が運用を開始するなどして電力需要が増えると、自転車で上り坂に登り始めたときのように発電機が重くなり、回転数が下がります。それは周波数が下がることに相当します。
自転車が上り坂に登り始めると強く漕ごうとします。それは火力発電では燃料を投入するのに相当します。
今回は、地震動を受けて火力発電所の一つが停止しました。連携している発電所からすると、負荷は変動していないので自身が停止した発電所の分を発電しなくてはならなくなったので燃料を追加しますが、それでも追いつかないと、自転車で力尽きたような状態になってギブアップします。
火力発電所の出力が 100万kW あるとしても、実際には 33万kW の発電機が 3機連携している場合が多いのです。
大きなエンジンの車がゆっくり走行していると無駄で燃費が悪いのと同様に、大出力の火力発電所が僅かな電力を供給すると効率が悪いので一部だけを動かし残りを停止して発電しています。
出力を増やすには停止中の部分を起動する必要があり、短時間に出力を増やすことはできないのです。
■需給バランス崩れ全域停電=道内発電所が連鎖停止−北海道地震
(時事通信社 - 09月06日 21:05)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5277690
ログインしてコメントを確認・投稿する